金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

利回りでドコモを拾ってみた

2008年01月23日 | 株式

昨日(1月22日)連銀が異例のタイミングで金利を0.75%引き下げた。
異例というのは月末のFOMC(連邦公開市場委員会)ミーティングを待たずに金利を下げたからだ。
これは2001年9月以来のことだ。更に連銀は必要ならば月末のFOMCミーティングでも追加利下げを行う姿勢を示している。

このニュースに東京株式市場は素直に反応して3日振りに上昇した。とはいうものの日中GLOBEX(シカゴ先物取引システム)が軟調に推移すると失速し、堅調なインド株式市場を見て元気付くなど全く主体性がない。

ところで株式相場の急落が良いところがあるとすれば、買い損ねていた銘柄を安い値段で買うことができることだ。今回は2ヶ月ほど前から注目していたドコモを打診買いをした。ドコモ株を買う狙いは3.1%という配当利回りの良さだ。
配当利回りだけならもっと高い銘柄はあるが、信用リスクなどを考えると手を出しにくい。

ドコモについてはこんな計算をしてみた。
一つは3.1%の配当を計算に入れて投資リターンが5年でゼロになる株価。これは購入価格の84.5%だ。つまり株価が15.5%下落しても損得はチャラ(税金・手数料は考慮せず)ということになる。内部収益率という複利利回りでしたが、そんな難しいことを考えなくても配当利回り×5年=15.5%と計算してもほとんどかわりはない。
 次に株価の下落する確率と上昇する確率が等しいとして5年後に株価が15.5%上昇すると仮定し、投資利回りを計算してみると利回りは5.8%強だ。(ドコモ株が上下15%の範囲で上下するなどという保証はどこにもないが何となくこんなレンジに入りそうである)
ドコモの配当で携帯電話料金を賄いながら、私の期待利回りを大幅に上回る株価上昇があれば売却する・・・ なんて調子の良いことを考えている。

去年からの日本株下落でこれから生涯の携帯電話代位の含み損が発生しているにもかかわらず、調子の良いことを考えるものである。個人投資家とは懲りないものだ我ながら感心している次第だ。

コメント
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