「雌と雄のある世界」 三井恵津子著 (集英社新書) 定価:700円
【この本を読んだ理由】
「雌と雄のある世界」というタイトルにインパクトを受けた。
雌が雄の上に書いてあることも少し気になった。
帯の宣伝文句がさらに凄い。
「男性はいずれ絶滅してしまう!?」
【読後感】
著者は女性。
だからタイトル「雌と雄のある世界」で雌が最初にきていることに納得。
帯の宣伝文句「男性はいずれ絶滅してしまう!?」については、どれくらい世代交代を重ねたときに男性が絶滅するのかは分からなかった。
それで本文中にあった気になるところをピックアップ。
“免疫に関する遺伝子もX染色体上にあるという。だから女性のほうが丈夫で長生きなのかもしれない。”
“比較的簡単にサカナの雌雄を変えられることから、サカナを商品価値の高い雌にする技術は1960年代にほぼ確立されている。
たとえばサケやマスは雌が好まれる。
その卵である筋子やイクラは、おいしく商品価値が高いからだ。”
“体細胞クローンウシが、世界ではじめてつくり出されたのも1998年のことで、これは日本であった。
二頭のウシは「のと」と「かが」と命名されている。
近畿大学のグループが、石川県畜産総合センターの協力を得て成功した。
その後これまでに全国の試験・研究機関で500頭近くが誕生している。”
“日本の代表的な桜ソメイヨシノは、クローンであることが近年話題になったところである。
ゲノムが同じなので、ある時期いっせいに植えられた樹が同時に寿命に達するという問題がある。
クローン生物にはその危うさがある。
クローン動物が気候など環境の激変に耐えきれず、いっせいに死ぬという危機が起こりうる。”
“工学となった新しい遺伝子組換え技術によれば、偶然起こる自然の遺伝子組換えに比べて新品種の製作が格段に速く進められる。
自然では不可能だった種を超えての遺伝子組換えも可能である。
人類すべてのものであるはずの遺伝子組換え技術が、一部の人間の利益に利用される場合が問題である。”
などなど興味深い話が紹介されている。
でも細胞や遺伝子の話なのでイメージが湧かず、理解できずに眠たくなるところも多々あった。
牛の遺伝子組み替えは、聞いたことがあり
ましたが、500頭も越えているんですか。
肉は人間の口に入っているんでしょうね?^o^
何れにしろ、種族が変化するころは、自分は
もうこの世にいない(>_<)
おしゃる通りですね。
私も関係ないと思っています。
でも科学がどんどん神の世界に入り込んでいくことに驚異を感じています。
生活が豊かになったり、今後の食糧事情、強いては、命を左右したり(誰もが健康で長生きしたいと思っている)・・・
いいのか悪いのか、判断が付きません。
私も自然の摂理に任せるのがよいと思います。
遺伝子までさわるのはちょっと抵抗があるのですが・・・・。