「野郎の正体そして生米の死?」
生米は○○の後から声をかける。
「野郎くん」
○○はそのまま振りかえず、歩いている。
「野郎くん」
○○は歩き続ける。
「野郎!」
○○はまだ歩き続ける
「やっぱり、君だったんだね」
○○はまだ歩き続ける
「待てよ」
○○はやや早めに歩き出した。
「逃げるなよ」
生米は追いかける。
○○は神社の境内へ向かって走りだした。
「待てって、いってるだろ、あっ」
生米は足元の石ころに足をとられ、転んだ。
「いてて。」
生米が転んでいるうちに○○は生米の視界から消えた。
「畜生、逃げられたか?でも、これで野郎の正体がわかったぜ」
生米は境内を抜け、社の前の階段の前へ出た。
「あの野郎。覚えておけよ。明日までの命だぜ」
生米が階段を降りようとすると、後ろから何かの気配がした。
「あっ、おまえ」
生米は気配に気づき、後ろを振り向き、声をあげたとたん、足元の
階段を踏み外した。
○○の視界を生米が転げ落ちていく。
永久の左胸で振動がする。メールだ。
「今すぐ、X神社の境内の社の前に来い。悪い話じゃないぞ」
永久は見たことのないアドレスから、奇妙なメールを受け取った。
「何だ。こんな時間に、木太郎か?」
永久は疑問を抱きつつも、境内に向かう。
「永久、オタクだったのか」
後ろからいつきが声をかける。
「わっ、驚かせるな!何を訳のわからんこと言ってるんだ?オタクがメールをしたんだろ」
「何言ってんだ、それは俺のセリフだ、ほら、これを見ろ」
いつきは、来たメールを永久に見せる。
「あっ、本当だ、こっちも見てくれ、まったく同じ内容だ」
いつきの携帯で振動がした。いつきはびびって携帯を落とした。
「いつき、オタク怖いの?」
「いや、だって、こんなところで...」
「とにかく、拾って見ろよ」
「ああ」
いつきは携帯を拾い、メールを見た。
「誰かのいたずらか?社の前の階段を降りろだってさ?」
「それだけ?」
「それだけ」
「行くか?」
永久は考えるが、
「このまま帰るのも気味悪いからな、とりあえず、行こう」
「いつき、お前男だろ、先に言ってくれ、僕は後ろを見張る」
「そういう時だけ男扱いか?まあ、男は度胸、先に行くよ」
永久といつきはいつきを先頭にして、回りに注意しつつ、階段を降りる。
「うっ、下で誰か倒れているぞ?」
いつきが大声を出す。
「どうする?」
永久の足が止まる。
「行くしかないでしょ?」
いつきは、そういうと、勇敢にも倒れた人物のそばに近寄った。
その人物はうつぶせで倒れているが、目立つ出血はない。
「おい、大丈夫か?あれ、おまえ、生米じゃないか、大丈夫か」
「生米って誰だ?」
いつきは、永久の言葉にも耳をかさず、生米の首元に手を当てた。
「まだ、脈はあるみたいだぞ。永久、救急車呼んでくれ」
その時、ぴかっとした光が。
「今のは何だ。」
永久といつきは辺りを見回すが、暗くて見えない。
そのとき、また、いつきの携帯が振動する。
「うぁー、まただ」
「早くみろよ」
そこには、倒れた生米のクビに手を当てるいつきと何故か、笑っているかの
ような表情を浮かべる永久の写真が、送られてきた。
そして、「早くどこかに埋めないと疑われちゃうよ」とのメッセージが。
「これって、はめられたのか?」
永久が青ざめた顔つきでつぶやく。
「ああ、そうみたいだな」
いつきは冷静に答えたが、心臓はバクバクしていた。
(続く)
生米は○○の後から声をかける。
「野郎くん」
○○はそのまま振りかえず、歩いている。
「野郎くん」
○○は歩き続ける。
「野郎!」
○○はまだ歩き続ける
「やっぱり、君だったんだね」
○○はまだ歩き続ける
「待てよ」
○○はやや早めに歩き出した。
「逃げるなよ」
生米は追いかける。
○○は神社の境内へ向かって走りだした。
「待てって、いってるだろ、あっ」
生米は足元の石ころに足をとられ、転んだ。
「いてて。」
生米が転んでいるうちに○○は生米の視界から消えた。
「畜生、逃げられたか?でも、これで野郎の正体がわかったぜ」
生米は境内を抜け、社の前の階段の前へ出た。
「あの野郎。覚えておけよ。明日までの命だぜ」
生米が階段を降りようとすると、後ろから何かの気配がした。
「あっ、おまえ」
生米は気配に気づき、後ろを振り向き、声をあげたとたん、足元の
階段を踏み外した。
○○の視界を生米が転げ落ちていく。
永久の左胸で振動がする。メールだ。
「今すぐ、X神社の境内の社の前に来い。悪い話じゃないぞ」
永久は見たことのないアドレスから、奇妙なメールを受け取った。
「何だ。こんな時間に、木太郎か?」
永久は疑問を抱きつつも、境内に向かう。
「永久、オタクだったのか」
後ろからいつきが声をかける。
「わっ、驚かせるな!何を訳のわからんこと言ってるんだ?オタクがメールをしたんだろ」
「何言ってんだ、それは俺のセリフだ、ほら、これを見ろ」
いつきは、来たメールを永久に見せる。
「あっ、本当だ、こっちも見てくれ、まったく同じ内容だ」
いつきの携帯で振動がした。いつきはびびって携帯を落とした。
「いつき、オタク怖いの?」
「いや、だって、こんなところで...」
「とにかく、拾って見ろよ」
「ああ」
いつきは携帯を拾い、メールを見た。
「誰かのいたずらか?社の前の階段を降りろだってさ?」
「それだけ?」
「それだけ」
「行くか?」
永久は考えるが、
「このまま帰るのも気味悪いからな、とりあえず、行こう」
「いつき、お前男だろ、先に言ってくれ、僕は後ろを見張る」
「そういう時だけ男扱いか?まあ、男は度胸、先に行くよ」
永久といつきはいつきを先頭にして、回りに注意しつつ、階段を降りる。
「うっ、下で誰か倒れているぞ?」
いつきが大声を出す。
「どうする?」
永久の足が止まる。
「行くしかないでしょ?」
いつきは、そういうと、勇敢にも倒れた人物のそばに近寄った。
その人物はうつぶせで倒れているが、目立つ出血はない。
「おい、大丈夫か?あれ、おまえ、生米じゃないか、大丈夫か」
「生米って誰だ?」
いつきは、永久の言葉にも耳をかさず、生米の首元に手を当てた。
「まだ、脈はあるみたいだぞ。永久、救急車呼んでくれ」
その時、ぴかっとした光が。
「今のは何だ。」
永久といつきは辺りを見回すが、暗くて見えない。
そのとき、また、いつきの携帯が振動する。
「うぁー、まただ」
「早くみろよ」
そこには、倒れた生米のクビに手を当てるいつきと何故か、笑っているかの
ような表情を浮かべる永久の写真が、送られてきた。
そして、「早くどこかに埋めないと疑われちゃうよ」とのメッセージが。
「これって、はめられたのか?」
永久が青ざめた顔つきでつぶやく。
「ああ、そうみたいだな」
いつきは冷静に答えたが、心臓はバクバクしていた。
(続く)