レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

キモ男3人衆VSイケメン新山いつき編「野郎の正体生米の死?」

2008-08-29 04:56:19 | Weblog
「野郎の正体そして生米の死?」

 生米は○○の後から声をかける。
 「野郎くん」
 ○○はそのまま振りかえず、歩いている。
 「野郎くん」
 ○○は歩き続ける。
 「野郎!」
 ○○はまだ歩き続ける
 「やっぱり、君だったんだね」
 ○○はまだ歩き続ける
 「待てよ」
 ○○はやや早めに歩き出した。
 「逃げるなよ」
 生米は追いかける。
 ○○は神社の境内へ向かって走りだした。
 「待てって、いってるだろ、あっ」
 生米は足元の石ころに足をとられ、転んだ。
 「いてて。」
 生米が転んでいるうちに○○は生米の視界から消えた。
 「畜生、逃げられたか?でも、これで野郎の正体がわかったぜ」
 生米は境内を抜け、社の前の階段の前へ出た。
 「あの野郎。覚えておけよ。明日までの命だぜ」
 生米が階段を降りようとすると、後ろから何かの気配がした。
 「あっ、おまえ」
 生米は気配に気づき、後ろを振り向き、声をあげたとたん、足元の
階段を踏み外した。
 ○○の視界を生米が転げ落ちていく。

 永久の左胸で振動がする。メールだ。
 「今すぐ、X神社の境内の社の前に来い。悪い話じゃないぞ」
 永久は見たことのないアドレスから、奇妙なメールを受け取った。
 「何だ。こんな時間に、木太郎か?」
 永久は疑問を抱きつつも、境内に向かう。
 「永久、オタクだったのか」
 後ろからいつきが声をかける。
 「わっ、驚かせるな!何を訳のわからんこと言ってるんだ?オタクがメールをしたんだろ」
 「何言ってんだ、それは俺のセリフだ、ほら、これを見ろ」
 いつきは、来たメールを永久に見せる。
 「あっ、本当だ、こっちも見てくれ、まったく同じ内容だ」
 いつきの携帯で振動がした。いつきはびびって携帯を落とした。
 「いつき、オタク怖いの?」
 「いや、だって、こんなところで...」
 「とにかく、拾って見ろよ」
 「ああ」
 いつきは携帯を拾い、メールを見た。
 「誰かのいたずらか?社の前の階段を降りろだってさ?」
 「それだけ?」
 「それだけ」
 「行くか?」
 永久は考えるが、
 「このまま帰るのも気味悪いからな、とりあえず、行こう」
 「いつき、お前男だろ、先に言ってくれ、僕は後ろを見張る」
 「そういう時だけ男扱いか?まあ、男は度胸、先に行くよ」
 永久といつきはいつきを先頭にして、回りに注意しつつ、階段を降りる。
 「うっ、下で誰か倒れているぞ?」
 いつきが大声を出す。
 「どうする?」
 永久の足が止まる。
 「行くしかないでしょ?」
 いつきは、そういうと、勇敢にも倒れた人物のそばに近寄った。
 その人物はうつぶせで倒れているが、目立つ出血はない。
 「おい、大丈夫か?あれ、おまえ、生米じゃないか、大丈夫か」
 「生米って誰だ?」
 いつきは、永久の言葉にも耳をかさず、生米の首元に手を当てた。
 「まだ、脈はあるみたいだぞ。永久、救急車呼んでくれ」
 その時、ぴかっとした光が。
 「今のは何だ。」
 永久といつきは辺りを見回すが、暗くて見えない。 
 そのとき、また、いつきの携帯が振動する。
 「うぁー、まただ」
 「早くみろよ」
 そこには、倒れた生米のクビに手を当てるいつきと何故か、笑っているかの
ような表情を浮かべる永久の写真が、送られてきた。
 そして、「早くどこかに埋めないと疑われちゃうよ」とのメッセージが。
 「これって、はめられたのか?」
 永久が青ざめた顔つきでつぶやく。
 「ああ、そうみたいだな」
 いつきは冷静に答えたが、心臓はバクバクしていた。
(続く)
 

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