「木太郎と対面」
「いてて、左足がつって、右手が痺れているんだ。助けてくれよ。
エイタ」木太郎はうつぶせのまま、情けない声を出す。
エイタは木太郎のそばにより、木太郎を抱き起こす。
タヨウはまだスコップを振り上げたままだ。
「何だ、その顔は」エイタにじゃりだらけの顔を指摘されて、
木太郎は左手で猫のように顔のじゃりを払う。
「苦しかった。本当に。それから、先生、
そのスコップをおろしてくださいよ。
俺は絶対に生米を殺していません。信じてくださいよ。
それに、あの時のことはお詫びすますから、
お金もきちんと返します」と言いかけて、
木太郎は左手で、口に手をあてる。
「お詫び、お金、オタク先生に何かやったのか?」
エイタが木太郎に尋ねようとすると、
タヨウが「たいしたことじゃないよな、木太郎」
と木太郎にウインクする。「は、はい、先生、
たいしたことありませんでした」
木太郎は急に低姿勢になる。
二人の立場が逆転してしまったようだ。
「あーたたち、そんなとこで、話しをしてないで、
早く、戻りなさい、私、のぼせそうよ」
ヒトミは大声で命令する。「わかりました。
とにかく、木太郎を連行します」エイタが答える。
「エイタ信じてくれ、俺は生米を殺してないんだよ。
本当だよ。」木太郎は泣きそうな顔で、
エイタとタヨウに懇願する。そのとき、
やっと、永久がその場にたどりついた。
「不審者って木太郎だったのか。
オタクなんで、逃げないでこんな
ところにいたんだ」永久の質問に
「オタクらが門の外にいたんで、
こっちにきてしまったら、じゃりがうるさくて」
木太郎が話し出したが、「話しは中で聞くから、
ついて来い」エイタが木太郎の左腕を
自分の右肩にかけて、歩きだす。
「いたた、ゆっくり歩いてくれよ」
また、木太郎が偉そうに話す。
「じゃあ、一人で歩け」エイタの言葉に
「ごめん。一人にしないでくれ」
木太郎はまた低姿勢になる。
「世話のやける奴だな」エイタはつぶやく。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_7.gif)
(続く)
「いてて、左足がつって、右手が痺れているんだ。助けてくれよ。
エイタ」木太郎はうつぶせのまま、情けない声を出す。
エイタは木太郎のそばにより、木太郎を抱き起こす。
タヨウはまだスコップを振り上げたままだ。
「何だ、その顔は」エイタにじゃりだらけの顔を指摘されて、
木太郎は左手で猫のように顔のじゃりを払う。
「苦しかった。本当に。それから、先生、
そのスコップをおろしてくださいよ。
俺は絶対に生米を殺していません。信じてくださいよ。
それに、あの時のことはお詫びすますから、
お金もきちんと返します」と言いかけて、
木太郎は左手で、口に手をあてる。
「お詫び、お金、オタク先生に何かやったのか?」
エイタが木太郎に尋ねようとすると、
タヨウが「たいしたことじゃないよな、木太郎」
と木太郎にウインクする。「は、はい、先生、
たいしたことありませんでした」
木太郎は急に低姿勢になる。
二人の立場が逆転してしまったようだ。
「あーたたち、そんなとこで、話しをしてないで、
早く、戻りなさい、私、のぼせそうよ」
ヒトミは大声で命令する。「わかりました。
とにかく、木太郎を連行します」エイタが答える。
「エイタ信じてくれ、俺は生米を殺してないんだよ。
本当だよ。」木太郎は泣きそうな顔で、
エイタとタヨウに懇願する。そのとき、
やっと、永久がその場にたどりついた。
「不審者って木太郎だったのか。
オタクなんで、逃げないでこんな
ところにいたんだ」永久の質問に
「オタクらが門の外にいたんで、
こっちにきてしまったら、じゃりがうるさくて」
木太郎が話し出したが、「話しは中で聞くから、
ついて来い」エイタが木太郎の左腕を
自分の右肩にかけて、歩きだす。
「いたた、ゆっくり歩いてくれよ」
また、木太郎が偉そうに話す。
「じゃあ、一人で歩け」エイタの言葉に
「ごめん。一人にしないでくれ」
木太郎はまた低姿勢になる。
「世話のやける奴だな」エイタはつぶやく。
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(続く)