カミサン伝説２０「ハッピー編」４７０
木太郎は、
見栄もあったのかもしれないが、
「けしからん！
マザコン気味だというのは、
うすうすわかいましたし、
あいつはすぐ人に頼るところがあり、
気が弱すぎる！
頭もそこそこいいし、
やさしいところはいいんだが、
それでは、
万年助手からは抜け出せない！
エイタの指導も甘い！
私でよければ、
あいつのマザコンを直して、
１人前の学者にしてみせます！」
木太郎は、
西園寺のいいところを知っていたので、
別れさせろとは言わず、
逆に、
西園寺を教育して、
１人前の学者にするとまで断言したのだった。
「教授、そこまでは．．．
でも、素晴らしいご意見ありがとうございます」
と、
ハルカは礼を言うと、
「とにかく、
早い方がいいですね！
西園寺には２度とないチャンスですから。
今日、あいつだけを飲みに誘います。
結果は、また、ご報告します。
では」
木太郎は本当はハルカとまだ話しをしていたかったが、
格好をつけて、
テーブルの上の伝票をつかむと、
「それは．．．」
というハルカに笑顔を見せて、
そのまま喫茶店を出ていったのだった。
（続く）
「ドア女Ⅶ」k
「どこに隠れるんだよ！」
「風呂場にすっか？」
「いきなりシャワーとかないか？」
「何にやけてんだよ！
そんな訳ないだろう！
はやーく」
ピンポーン！
「そこだ！」
「ああ、結構広い脱衣所だな」
「バカ！
風呂場の中だよ！」
「ああそうか！」
「入るぞ！」
「おお！」
ピンポーン！
続エスカレーター改「諭吉強盗刑事戻らず？待つ元高校生？」
まだかな．．．
まだ、１５分だからな。
１時間は待つか！
．．．
．．．
遅い！
もう２時間？
刑事さんの携帯の電話番号知らないしなあ？
ケチガキにかけてみるか？
非通知で！
．．．
えー、
１８６つけて電話番号通知しろ！
ダメだ！
バレたら元も子もない！
我慢だ！
．．．
．．．
まだかあ？
もう３時間！
あれっ？
金は元々なかったことにする？
あーーーーー！
騙されたのかも？
よし！
ケチガキに電話だ！
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