佐藤直曉の「リーダーの人間行動学」 blog

リーダー育成のための人間行動と人間心理の解説、組織行動に関するトピック

リーダーの条件89――言葉から相手の性格を見抜く

2008-07-03 10:16:37 | 人間行動分析
今日のテーマは、言葉から相手の性格を見抜く。

見抜くといったって、100%できるわけはありませんが、7割がたはなんとかなります。

あとの不足する分は、付き合いながら徐々に埋めていくということですね。

こういう問題は、読者と共通のイメージをもちにくいので、説明がなかなか難しいんです。

そこで、有名人や著名人をあげて説明したりしますが、その人物に私が直接会ったことがないのが問題です。

資料を見ながらだいたいこんな感じだなと、まあ7、8割の見当で書きますので、そのへんは斟酌してください。

不足分は新しいメルマガ「“人を観る力”をつければ鬼に金棒」に書くつもりです。

ただ、あまりにも読者数が伸びないので、私自身あきれてしまい、やめようかとも思ったりしています。

メルマガには向かないテーマと、それに私自身がメルマガに向かない体質なのかなとも思います。

メルマガとはどんなものなのか、試してやってみようということで始めましたので、引き際は早いです。

ただ、登録してくださった方には申し訳ないので、公式サイトの方で書き続けるつもりですので、もしやめてもそれでお許しください。

しかし、あと一ヶ月くらいはもうちょっと頑張って様子を見てみましょうかね。

さて、本題ですが、今日は福田総理を取り上げましょう。

世間では、役人に頼る人という見方が定着しているようです。

ちょっと前に「2200億円枠の堅持」という政治課題が話題になりましたね。

これは、国と地方の基礎的財政収支の2011年度黒字化を目指す方針の一環です。これは小泉政権以来の政権公約です。

実現には費目ごとに歳出の枠をはめ、少しずつ削っていこうとするものです。

放っておけが年間1兆円増えていく社会保障費にも、膨張額を2200億円抑制する枠があるのだそうです。

大田弘子経済担当大臣は「2200億円枠を堅持しなければ、外国人投資家から日本株は売り浴びせられ、株価が下落する」などと脅しのような発言もありました。

一方で、現実を見ればそれは非常に難しいことです。そこで福田さんはこんなことを言っています。

「誰でも2200億円枠は堅持できないと言っている。無理のないように」

さて、福田さんはどう考えるのでしょうか。

福田さんについておもしろいことを、総理周辺の人が言っています(日経新聞6月29日に出ていました)。

「首相の好みは全員参加型の全員安心」

これは言いえて妙。福田さんの性格をばっちし表現しています。

悪意をもって言えば、「八方美人で皆にええカッコしい」。

これぞ「官僚の鏡」のような行動様式です。だからお役人ととても相性がいい。

要するに調整型で、問題解決型のリーダーではないということです。

これは、ドラッカーさんの公的サービスに対する批判です。

「誰からも愛されようとすれば、誰からも愛されなくなる」

公的サービスというか、役人は、「誰からも愛されたい」という欲望があります。

しかし、それをすればするほど個性がなくなって、誰からも文句が出る。

一部から文句が出るのを承知で、自分の信念というかポリシーを実現させるのが政治家だと思うのですがねえ。

福田さんのようなタイプは2種といいます。2種タイプの少し詳し目な説明は「佐藤直曉リーダー研究所」の「人間行動学メモ」のページに記載してありますので参考にしてください。


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