S嬢のPC日記

2004年から2007年まで更新を続けていました。
現在ははてなで活動しています。

「夜明けのスキャット」

2005年01月16日 | 音楽
歌番組が好きな子どもでした。
歌謡曲にまみれて育ちました。
わたしが育った当時、歌番組っていうのは、ジャンルなんでもあれで、「大人の歌詞」を子どもが聞いてたとこ、ありました。
小学生、それも低学年頃に流行っていた曲で、「あなたが噛んだ小指が痛い」なんてのを、ガキが無邪気に口ずさんでいたりしてましたね。
で、今も「歌えて」しまうものも多い。

「あなたが噛んだ小指が痛い」(伊東ゆかり:小指の思い出
「あなたと逢ったその日から、恋の奴隷になりました」(奥村チヨ:恋の奴隷
「顔も見たくないほどあなたに嫌われるなんて」(弘田三枝子:人形の家
「追いかけて、追いかけて、すがりつきたいの」(ザ・ピーナッツ:恋のフーガ
「やめて。愛してないなら」(辺見マリ:経験

ははは、この辺は、ホント、歌詞カード無しでワンコーラス、歌えてしまいます。
なんだか、すっげー「女」の歌詞ばかりですが、当時は当たり前ですが、意味がよくわかってなかった。
「小指の思い出」なんてのは、まあ、あっけにとられるほど「やらしい」歌詞だなあと、今となっては思う。
小指を噛もうがまあなんでもいいんですが、要するに「行為の反芻の象徴」としての「小指」の歌ですからね、コレ。
この辺の「行為の反芻」と「せつなさ」なんてのに関しては、山田詠美作品によく出てくる世界だなあと思ったり。

と。
全て、これは、いわば、「前置き」。

THE YELLOWMONKEYが、原曲を忠実に再現した「夜明けのスキャット」が、すごく好きです、わたしは。
由紀さおりがこの曲を歌っていた昭和44年当時、な~んにもわかってなかったことが、実によくわかる。
(小学生がこんなこと、わかってたら、困る)
「童謡歌手が女の歌で歌謡界にデビュー」と、かなり話題作だったことは覚えてます。
その話題作が、なんか「るるる」だの「ららら」だのばっかりで、あとは「時計は止まるの」ってのも、意味がよくわからなかった。
なんだか、時計の故障というイメージと、不思議な不可解さは、とても覚えてる。
ガキが何を感じたんだか、ただ、妙に好きな曲ではありましたが。

それがですね。
すっかり忘却の彼方だったこの曲。
イエモンによって、よみがえる記憶。
「るるる」だの「ららら」だのがくり返される「意味」や「時計の故障」の本当の意味が、イエモンの「夜明けのスキャット」を聞いて、やっとわかった。
この曲を男声で歌う「色気」も好きです。
「女」で、よかったと、しみじみと、思います、この曲聞くと。

五輪真弓が出産後の復帰のときに、「子ども生んだからって、恋の歌から『仲間はずれ』にしないでくださいね」と言った言葉が印象的でした。
五輪真弓がこれを言った当時、まだわたしは既婚者ではありませんでした。
この言葉、今はとてもよくわかるなあと思う。

昨日、CD店で、サザンのDVDのデモを見ていて思ったんですが。
原由子って、子ども生んでからの方が、きれいですね。
そのこと気づいて、なんかちょっと、うれしかった。

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2 コメント

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懐かしい (july)
2005-01-16 17:37:56
全部、リアルタイムで聞いていたような(汗)

子ども心に妙に印象に残っているのは「真夜中のギター」です。もの哀しくて、そのくせほんわか暖かくなる曲でした。(あ~年がばれる)



P.S. Blogを引越ししましたので、ちょっとご報告。JUGEMは重すぎて放置でございます(泣)
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「真夜中のギター」 (S嬢)
2005-01-16 22:45:47
わたしも好きでした。

「街のどこかに」ってヤツですよね。

コレだコレだ。

http://wagesa.cool.ne.jp/music/j-folk2/mayonakanogita.html



コチラのサイトに行きますとね、たいがいのものは見つかりますよ。

http://wagesa.cool.ne.jp/music/music.html



また「曲名 midi」で検索すると、いろいろなものが見つかりますよ。

楽しいです。



年?

年はね、

年齢を重ねたことで出てくる「マイナス部分」は、アンチエイジングの姿勢で吹っ飛ばしますですよ。

残るのは「経験」と「積み重ねた知識」と「成熟」という「プラス部分」のみです。

「未熟さ」は、カワイゲとして残しておくのです・・・。



さて、ブログのお引っ越しのお知らせ、ありがとう。

seesaaは、アクセス解析がついてるんですよね。

記事に対してのアクセスで、興味深い展開などあったら、また教えてください。
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