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「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

エイズに関して

2005-03-12 02:09:01 | その他
昨日のNHKニュースによりますと(調査期間はすでに去年ですが)、日本ではHIV感染者の40%(サンプリング中)弱の人達が転職・離職を余儀なくされているとのこと。

身近な病気となりました。

読了本
「そしてエイズは蔓延した 上・下2巻 ランディ・シルツ 草思社」
サンフランシスコ・クロニクルの記者だった著者の労作。ご本人もエイズにより死去。
「僕の命を救ってくれなかった友へ エルベ・ギベール 集英社」
90年代初頭に集英社から出た本です。フーコーのことが書かれてあるということで話題になりました。著者エイズで死去。
入手済み未読
「野生の夜に シリル・コラール 二見書房」 
シリル・コラールは10年前に1冊読んだのですが、題名失念。もちろん、著者エイズで死去。

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オウム(サリン事件)とは?

2005-03-01 23:48:30 | その他
先日、ニュースを見ていましたら、「上九一色村」がなくなるとの事。
連想するのはオウム真理教、そしてサリン事件。

読了本
「アンダーグランド 村上春樹 講談社」
あの時に築地のオフィスに向かっていた私も一歩間違えば犠牲者になっていたかも?
後遺症で苦しんでいる人たちがいる現実。
「約束された場所で 村上春樹 文藝春秋」
判断を他者に任せてしまうことの危うさ。

アンダーグランドは手にとって考えさせられる本です。

余談ですが、社会にコミットし始めてからの村上春樹の小説は何故面白くなくなってきたのでしょうか?

友人の北京引越しにあたって

2005-02-15 01:31:49 | その他
シンガポールの友人(日本人)が北京に引っ越します。

私が初めて中国を体験したのは1987年、天安門の2年前です。上海ではスピルバーグの映画、エンペラー・オブ・ザ・サンのロケがありました。記念にロケで使われた有刺鉄線を持ち帰りました。ワイフィーとレンピンピーが存在し、ウイグル人が街中で闇レートで「チェンジル・マネー」と近づいてくるあの当時から今の中国が想像できたでしょうか?
ATMからお札が出てくるなんて・・・・・・(1994年に香港在住の日本人からATMからお札がでるんだ!と言われて、驚きました。思わずくちゃくちゃのあのお札が?と聞き返した私です)。

中国関連
手元読書済み
「汚職大国・中国 腐敗の構図 シャオ チョン 編 文春文庫」
1党主義の中での急激な発展の影にはお金が色々と動くのでしょう。
「中国共産党 葬られた歴史 譚ろみ 文春新書」
組織の内部抗争は陰惨を極めるのはどこも同じなのでしょうか。
「「神話」の崩壊 関東軍の野望と破綻 五味川純平 文春文庫」
「始皇帝 安能務 文春文庫」
「山河在り 陳舜臣 上・中・下 講談社文庫」
 
入手済み未読
「李香蘭 私の半生 山口淑子 新潮社」
「日中戦争いまだ終わらず 中島みち 文芸春秋」
「灰都 チア・ピンアオ 中央公論社」
「昭和陸軍 阿片謀略 の大罪 藤瀬一哉 山手書房新社」
「中国ビルマ戦記 菊池重規 図書出版社」
「わが半生 愛新覚羅 溥儀 筑摩書房」
「毛沢東と中国共産党 竹内実 中公新書」
「周恩来 最後の十年 張佐良 日本経済新聞社」
など他数冊。

本日読了
「愚か者死すべし 原りょう 早川書房」
作家は翻訳本を読むまくったせいでしょうか、文章が翻訳の味がします。
ひねくれものにオススメのシリーズでしょう。
2作、3作の早期の刊行を後記にて約束されていますが・・・・・・本気なのでしょうか?
主人公・沢崎の口から出るメグレ警視。シリーズを書いたジョルジョ・シムノンは、メグレシリーズでない1冊読了(本名失念)、「ビセートルの環 集英社文庫」「ベティー 読売新聞社」を入手済み。

探偵とは?下記読了本
「長いお別れ レイモンド・チャンドラー 早川文庫」
大学生の時に何気なく手に取り、読んだ本で、同級生から指摘されるまで、有名な本とは知りませんでした。軟弱者と笑うことなかれ、当時の私は先日死去したフランソワーズ・サガンの小説を1冊1冊とやっつけておりました。「悲しみよ こんにちは 新潮文庫」これだけ読めば十分とは当時の私に気付くはずもなく・・・・・・合掌。
「遺骨 内田康夫 角川文庫」
浅見光彦シリーズその他数冊。以前は絶対読まなかった作家のひとりです。
「偽りの街、砕かれた夜、ベルリン・レクイエム フリップ・カー 新潮文庫」
漂う静謐さが好きです。

入手済み、未読、読むべき本
「マルタの鷹 ダシール・ハメット 創元推理文庫」
数年前に訳本が出た、大学教授を辞めて探偵になったアメリカ人の本がありましたが、その中にもよく引用されていました(読了済みですが、本の名前は失念しました。単行本で上下2巻)。

個人的には探偵と聞いて一番最初に思い起こされるのはTVドラマ探偵物語の松田優作演じた工藤ちゃんです。べスパを街で見ると・・・・・・合掌。


日本からシンガポールへ帰国

2005-02-14 02:01:18 | その他
昨晩日本からシンガポールに帰国。

購入した本(シンガポールでも買える本です)は、
「超簡単!ブログ入門 増田真樹 角川書店」
丸の内の丸善(OAZOという新しいビルにあります。ちょっと八重洲ブックセンターの売り上げが心配)で弁護士の友人と待ち合わせ時に購入。本の内容は、途中ですがわかり易く、初心者には理解しやすくできています。角川書店もこのような本を出しているのかと、小さい頃横溝正史シリーズにはまった私は思ってしまいました。角川=映画と絡めたエンターテイメント物といった認識は過去のものですね。

「愚か者死すべし 原りょう 早川書房」
やっと出た新刊、神田で古本屋をまわり疲れたところで、書泉で購入。早速読み始めました。これを読み終えると、次の本がいつ出るかが心配。ある雑誌によると早く書く方法を見つけたとあったが、嘘でしょう。

「終戦のローレライⅡ 福井晴敏 講談社」
アダルトビデオ会社に勤めている友人と待ち合わせ時にとあるJR駅ビルの本屋で購入。
ドラマとして楽しんで読んでいます。
海外にいると60年前の戦争のことを考える機会が多いものです。ちなみに私の家の近所には「イエスかノーか」で有名な山下将軍とパーシバル将軍の交渉の場のフォード工場跡(後にブリジストンの工場、今は閉鎖中)があります。ただ今は立ち入りができないようですが。

ただ今、読みかけの本
「カチアートを追跡して ティム・オブライエン 新潮文庫」
15年くらい前に村上春樹訳の「本当の戦争の話をしようか」を読みました。この作家は2冊目です。1冊は目を通したい作家(20代前半で)です。ベトナム戦争をモチーフにした作品。ベトナム物として思い出すのは「戦争の悲しみ バオ・ニン」。出版社は忘れましたが、ベトナムの作家のこの作品は7年前くらいに読みました。静かな恋愛小説のオススメの1冊です。
「ユリシーズⅡ ジェイムズ・ジョイス 集英社」
一度は読むべき本でしょうが、数年がかりです。「失われて時間を求めて プルースト 筑摩文庫」の1冊目を買ってから読み終えたのが、7年かかったので、同じくらいかかるかも(数年前に集英社から読みやすいものが出ました)?
「フーコーの振り子 下 ウンベルト・エコー 文芸春秋」
下巻でお休みしています。しばらく寝かせときます。ちょっと薀蓄が長すぎるような気がします。
「危機の外相 東郷茂徳 阿部牧郎 新潮文庫」
お孫さんがお二人ともお騒がせで、お気の毒な主人公です。この手の個人を題材としたものは、主人公を善人として書く為に、別の立場の同時代の人が主人公の読み物を読むと、逆の書き方で興味深いものです。個人を主人公としている読み物はあくまで読み物として読むべきなのでしょう。
(関連本 入手済み未読「東郷茂徳外交手記 東郷茂徳 原書房」旧漢字表記」)
「ボサノバの歴史 ルイ・カストロ 音楽之友社」
ジョアン・ジルベルトの初来日に合わせて読み終えるつもりでしたが・・・・・・その間2回もコンサートに行きました(コンサートに行く為に一時帰国)。
読み終えてはいませんが、書かれてあるジョアン・ジルベルトの変人ぶりは1回目のコンサートに行き、実体験できました。

その他、読みかけの本数冊。

帰国中に歌舞伎と劇団四季のオペラ座の怪人を観に行きました。
歌舞伎は私の彼女の趣味。心地よい音楽の為か睡魔に勝てませんでした。二人椀久の片岡仁左衛門(昔CMに娘といっしょに出ていましたね)の踊りは幻想的で、また眠ってしまいました。小鼓は家元?
「オペラ座の怪人」、友人が出演中につき、観劇。初めて日本語のミュージカルを観ました(観ている方がちょっと照れくさかった)。舞台装置が目を見張るものがあり、パリのオペラ座の中を思い出そうとしたが、思い出せず。