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「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

今回のバンコク出張に持っていく本

2005-05-18 01:30:31 | 
出張前には共にする本を選ぶ悩みがあります。常に数冊を携帯して行くのですが、今回は、とりあえずの候補は以下。
「赤と黒 上・下 スタンダール 新潮文庫」計2冊
「天皇家の戦い 加瀬英明 新潮文庫」
「パン屋再襲撃 村上春樹 文春文庫」(過去に1度読んでいます)
出発までに最終選考をするつもりです。他の本を加えてこれらの本のどれかを置いていくか、どうか。

出張中には待ち時間が多く、必然的に読書の機会が多くなります。飛行場で、飛行機の中で、アポイントの合間に、など。
しかし、何と言ってもホテルで眠りに落ちるまでの読書はまた格別です。

ベトナム・サイゴンを舞台にして 午前三時のルースター

2005-05-03 08:40:12 | 
ホーチミンシティ(サイゴン)に旅行したことがあります。「地球の歩き方」の地図を見つつ読みました。

本日、読了本
「午前三時のルースター 垣根涼介 文春文庫」
書き出しが上手いのか、最初から引き込まれる小説です。ただ、気になる点は、ストーリーが安易に流れていてひねりがないところ、捨て駒的な登場人物が多いことでしょうか。

私はベトナム旅行でひどい下痢に罹りました。一晩中下痢に悩まされると言う苦しみが2度目のベトナム旅行を遠ざけています。

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タイ・バンコクから今ほどシンガポールの自宅へ到着

2005-04-10 23:56:20 | 
シンガポールの自宅へ帰ってきました。
昨日、朝プラトゥナームの市場を散策、ホテルからチットロムのセントラル・デパートまで徒歩。デパート内の日本食レストランで食事をし(創作日本食、ちなみに写真は気になりオーダーしたアップル・グラタン。焼けた皮の内側が一番美味しかったのは愛嬌?)、旧ワールドトレードセンターに立ち寄り、ホテルへ。昼寝後、スコタイホテルのタイレストラン、セラドンで食事。
本日、朝食後、再びプラトゥナーム市場へ。昼食はタイで雑貨の商売を手広く扱っている知人とヘイチンローにて飲茶。
そして、空港へ。

飛行機の中では持参の「ウィトゲンシュタイン 藤本隆志 講談社学術文庫」に目を通す。難解・・・・・・、ただ、この本は著書の抜粋があり、全体像が見渡せる為、お徳かも?ただ、本人の著作から日本語への翻訳者を通し、解説者の目を通すと言うことで、後にはオリジナル(原書は無理にしても)に手を伸ばす必要性アリ。

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タイ、バンコクにて

2005-04-09 18:40:07 | 
昨日からタイの首都バンコクに来ています。
昨日は、ホテルにチェックイン後、
ラーメン亭(ここのスタミナラーメンが好きなので、メニューから現在ないところをリクエスト。他にも頼む人がいるのでしょう。問題無しでした)でラーメンを食し、スリウォン通りをオリエンタルホテルまで歩き、ホテルの川沿いのカフェで一休み。ボートを貸しきりチェオプラヤ河をさかのぼり、ワットアルン(読了本、「暁の寺 豊饒の海3 三島由紀夫」) へ。
ワットアルンからワットプラケオ側に渡り、トックトックを拾い、ジムトンプソンの家へ(松本清張本、入手済み途中投げ出し、「熱い絹 上下 講談社文庫」)。
一旦ホテルに帰り、再び食事にソンブーンレストラン(ここのプーパッポンカリーは絶品です)へ出動。隣の席に昔の知人が座り狭いバンコクを感じました。食事後、知人のレストラン(「食彩 スクンビットソイ33))へ移動。クーカム(舞台)の主演俳優(日本人、どっかで見たことがあるはず・・・・・・と思っていましたら、テーブルに有る焼酎の写真がその本人とは)と知り合いました(クーカム=「メナムの残照 トムヤンティ 角川文庫」読了本)。俳優兼モデルというだけあって、私とは同じ生物とは思えない程、スタイルの違いを感じました・・・・・・トホホ。

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4月の上旬は仕事を兼ねてタイ・バンコクに行ってきます。

2005-04-01 02:04:53 | 
私にとってのバンコクは色々な顔を見せてくれます。
86年=>初めての海外旅行のバンコク。当時の空港ターミナルの到着ロビーには怪しい人たちがいっぱいいました。楽しい沈没組の皆さんと出会い、パッポン通はまだ屋台がありませんでした。
93年=>ドイツに駐在になるはずが、何故かタイ・・・・・・のらりくらりと赴任を先延ばしすること1ヶ月、いい加減にしろとお叱りを受けました。タイのバブルの最盛期でした。
95年=>タイ語の通訳になるのだと意気込み、タイ語を勉強しに仕事を辞めて臨んだ数ヶ月後には自らの語学力のなさを悟りました。
97年=>日本で再就職した半年後、シンガポールに駐在してタイの担当に。シンガポール赴任直前にタイバーツの大暴落が起こりました。

最近はまたミニバブルの気配がしております。
ここ1年はタイに行っておりませんでしたので、どのようなバンコクの顔が見れるか楽しみです。

タイの小説も面白いものがあるとのご紹介に
読了本
「最後のパトロール ゴー・バンコク 燦々社」
ご参考までに
これはタイという国の現代史を多少知っておくと楽しめます。オススメ本の1冊です。ところで、私の記憶違いでなければタクシン首相も警察官僚だったときに国境警備の方にいたことがあったのではないでしょうか?

「メナムの残照 トムヤンティ 角川文庫」
ご参考までに
数年に1回は映画やTVドラマ化されます。するとバンコク在住の日本人はコボリと言う名前が多くなります(特に飲み屋で)。著者が行方不明とのあとがきが最近入っていますが、どうなのでしょうか?別の出版社から出ている完訳は読んでみたいと思います。タイの題はクーカム(クーは対、カムは宿命。よって「宿命(運命)の二人」などが直訳ですね)。クーカム2はタイの原書を読んでみました(とばしとばしですが)。息子は親の反対にもかかわらず、タマサートに行ってしまいましたね。タイを多少ご存知の方はわかると思いますが、チュラロンコーン大学とタマサート大学はお互い反目しあっています。あえて言えば、私はチュラ派です。
チュラの先生が子供の時に目撃したそうですが、彼女曰く、バンコク・ノーイへの空爆は空が燃えるようにすごかったそうです(それがコボリが死ぬ空爆です)。

タイ関係の他の本や、チュラとタマサートの違いなどはまたの機会に紹介します。

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帰国者を空港に見送りして思うこと

2005-03-27 10:18:08 | 
シンガポールで仕事を始めている為にいつ帰国するか、また日本に再び住むことがあるかは不明です。自分の意思で海外にいるということで、オデュッセウスとは違いますが、見送りに行くと何となくセンチになるものです。

読了本
「オデュッセイア 上・下 ホメロス 岩波文庫」
知将オデュッセウスの帰国への物語。妻の名前から類推するに、現在では絶対夫を待てないでしょうね。
トロイ戦争を主題にした「イリアス 上・下 同上」(読了)も合わせてお読みください。映画トロイの原作です。
関連本
「ユリシーズⅠ・Ⅱ・Ⅲ ジェイムズ・ジョイス 集英社」(Ⅱの途中まで読了)

余談ですが、古代ギリシア語を齧っていて、大英博物館のロゼッタ石のギリシア語が2文字わかっただけですが、感動しました。
古代ギリシア語オススメWEBサイト
このサイトはたまに眺めています。

学生時代に将来はギリシアに住みたいなと思っていた私は15年前の旅行で、ウゾーが飲めないこと、またギリシアにはすでに古代ギリシア人は絶滅していないことを知ったショックで移住を諦めました。

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本日購入雑誌
週刊文春

海外で働き、暮らすこと

2005-03-20 11:05:32 | 
海外で働き、暮らすことについて、身近なことになったのではないでしょうか?
色々な人がいます。
読了本
「「在外」日本人 柳原和子 昌文社」

種類をおおまかに分けると
1、海外駐在員=>企業・団体から数年単位で派遣、まれに長い人でずっといる人もいます。
2、移住組=>その人が移住する場合、または、親の代から暮らしている人(この人くらいまでは日本国籍であったりもします)。
3、現地採用(移住の予定なしの人)=>その国で働きたいとこちらで仕事を探す人。
(1~3の配偶者の方々については省きました)

1=大企業だから待遇がよいとは限りません。また、帰国命令が出た時に独立などに心が動く場合があります。ただ、会社の看板を背負った付き合いを自分個人との付き合いと勘違いしては墓穴を掘ります。その見極めが肝心。
2=職業やポジションによって大きく生活水準が違います。事業を始めている人もいます。
3=特殊な能力を持っている人などを別にして、日本で働く以上に日本人であることを求められる場合が多くあります(日系企業以外での求人も増えていますが、日本人であることを求めているようです)。同じ会社で給料とポジションが確実に上がる人と会うたびに働く会社が変わる人と2種類に別れる傾向にあります。将来的に日本に帰国することを考えている場合には、いつ帰るかを見誤ると大変です。駐在員を帰して現地採用日本人とする場合には、給料もある程度の水準となります。ただ、移住組のほうがその仕事に就く場合が多いようです(企業としては帰国予定のない人のほうが長く働いてもらえるとの判断でしょう)。

旅をするのと違い、海外に暮らしても刺激的なことはありません。平凡な毎日の生活が続くのです。丸山眞男だったでしょうか、日々の生活と言うものは刺激的なことなどなく、平凡な同じことの繰り返しだと言ったのは。

本日読了本
「真昼の花 角田光代 新潮文庫」
今ひとつふたつ何か物足りない感を得ました。川本三郎の解説も苦しい・・・・・・。



青年は荒野をめざす

2005-03-15 09:47:57 | 
今、お気に入りのCD、「思い出のフォーク&ポップス大全集」を聞いています。ザ・フォーク・クルセダーズの歌った「青年は荒野をめざす」、出だしがいいですね。
ところで、何歳までが青年なのでしょうか?

読了本
「青年は荒野をめざす 五木寛之 文春文庫」
都合がいい話が連作で重なりますが、読んでも損はない1冊です。この作家でどれか1冊と問われたら私は間違いなくこの本を薦めます。10代で読むことを(本になじみのない人でもさらっと読めるでしょう)。私もこれを10代で読んでいたら、ソ連に行っていましたね。ちなみに、私が読んだ20代時にはすでにソ連はなくなっていました(それにしても歴史的にみても間抜けなクーデターでした)。
私がバックパッカーをしていた大学生の頃、バックパッカー一筋の年配者が、昔の北欧はよかったな~と遠い目で思い出話をしていました。

「青春の門 講談社文庫」
このシリーズは、数冊あります。
また、最近続編があるようです(昔の文庫になったのは全部読みましたが、続編は未読)。

多数冊読みましたが(話題になった「蓮如」は読んでません)、この2ストーリーで十分なのでは?
題名で思い出すのは「戒厳令の夜」。

ところで、五木寛之は1年に数回しか髪を洗わないと言う話は、本当なのでしょうか?

写真はエルミタージュ、何故か青の時代のピカソの絵とゴーギャンの多数の絵が印象に残っています。しかし、北方領土もそうですが、略奪品は返しましょう。

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週末に友人がタイに遊びに行きました。

2005-03-07 23:59:00 | 
週末に友人がタイに行くと連絡がありました。
思い出します。私の初めての海外旅行は、タイへの旅、87年のことでした。
縁があり、90年代に数年間タイで働きました。
色々な人と会い気が付きました。形は変わってもバンコク沈没という現象は健在のようです。タイには日本人の心を惑わせる何かがあるのでしょうか?

読了本
「バンコク楽宮ホテル 谷恒生 徳間文庫」(私は読んでいませんが、続編も出ています)
バックパッカーには懐かしく思い出せることもあるでしょうし、これからの人たちには昔はよかったんだな~と思わせることもあるでしょう。人生には無為に暮らす時間というものが大切に思います。そこから抜け出せない人もいることは事実ですが・・・・・・(「カルカッタ大真珠ホテル」というのもありますが、お時間があればお読みくださいのレベルです)。
ちなみに87年に私が泊まったのは楽宮でなく、今はなきジュライ・ホテルに泊まりました。ここも日本人に有名な安宿でした。

「愉楽の園 宮本輝 文藝春秋」
タイに暮らすこと、考えさせる1冊でした。
ちなみに、宮本輝は「錦繍 新潮文庫」(「海辺の扉 角川書店」)が私の好みではあります。ここ数年の小説は読む気力がおきませんが、たまに魔が差して読むことも・・・・・・、そして、がっかりします。

前川健一、下川裕次の旅行エッセー(色々出ています。本屋に行き見比べて購入しましょう。)も合わせてみると面白いかも知れません。前川健一がパクチー(コリアンダー)が苦手とは本当なのでしょうか?パクチーが苦手でタイ料理を食べるとなると修行みたいなものですね。

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