精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

大阪の文化は大丈夫?

2010年02月18日 07時05分33秒 | 各地・分野の動向
 以前にも、万博公園内にあった国際児童文学館の廃止を強行した、橋下知事を批判した。
 その後、文化に関しての動きがなかったものの、最近2つのニュースが報じられている。
 1つは、児童・生徒の演劇鑑賞予算を削り、子どもたち全員にUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパンという大阪にあるテーマパーク)に行かそうというもの。もう1つは、大阪府が設立したセンチュリー交響楽団への府の補助金をカットするというものだ。
 どちらも馬鹿げていると感じている。子どもたちの演劇鑑賞は、あくまで未発達の子どもたちに、さまざまな文化を体験してもらうためのものである。残念ながら、現在は映画はともかく、演劇、能、狂言、歌舞伎、民族舞踊などに接する機会は少ない。除外した映画でさえ、テレビ界が3年ルールを破り、数か月待てば自宅で無料で見られるようになっている。このことで、ロードショー館はともかく「2番館」「3番館」といわれていた老舗の映画館の多くが潰れている。映画も文化であり、商業ベースで作られるもののほかに、いいものもたくさんある。そういうものは、その2番館などで細々と上映されていたのに、その場が減りつつあるのだ。音楽にしても同様である。超有名な楽団や企業お抱えの楽団はともかく、日本では文化予算の貧困さで、食べていけないところも多い。そのような状況下では、自治体、とりわけ府県規模の自治体の役割は大きいと思う。
 短期的・近視眼的にみれば「いらない」と思えるものでも、長期的な視点では必ずその地域の基盤となるものも多い。「事業仕分け」にしても「満足度調査」にしても、今の必要性・今の満足度だけをものさしにするのは問題が多い。
 知事という立場の政治家は、そのあたりも含めて判断すべきではないかと考える。
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