精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

一方的意見

2010年02月13日 18時04分20秒 | 議会・地方自治
 昨晩の意見を聞く会のこと。
 いろんな意見があっていいし、賛否両論の根拠や考え方を出し合い、次のレベルに議論を高めていくことが民主主義の本来の姿であり望ましいことだ。
 ただ、昨日の発言を聞いていて気になったことがある。それは、一方的な意見を出して「敵前逃亡」することだ。
 実は、昨日ある宗教関係者の発言があった。ここでは、その意見や根拠については批評しない。問題は、彼も発言の中で言っていたが、数年前の請願署名の代表者である。当時、私はその請願審査する委員会に所属していた。その頃は、まだまだ議会活性化の機運が現在に比べ低かったこともあり、大半の議案は議会内の審査のみで結論を出していた。しかし、議員定数問題の請願が出されたので、請願者および請願に賛成した住民の声を聞こうということで、私からも「請願者の参考人招致」=要するに議会の委員会にきていただき、請願の趣旨を述べてもらうとともに、委員からの質問に答えてもらうこと=を提案し、委員会としては珍しく参考人を呼ぶことを決定した。
 委員会の決定に従い、議長名で委員会に来てもらいたい旨の文書を送ったが、当日になり「拒否」されたのである。これにはビックリした。今では、他の請願や陳情でも、代表者又は代理の関係者に説明を求めたりすることはしばしばあるが、通常は「自分たちの意見を聞いてもらえる」という意味で積極的に意見を述べたり委員の質問に答えていただける。万一、代表者が病気やはずせない用務で来れないとしても、賛同署名をしている住民がいるのだから、その代理人でもたてて来られるのが望ましいことだ。
 しかし、その宗教家の方は前述のように来られなかった。私の記憶では理由は「用事がある」だったと思う。
 請願を提出するのは国民の権利であり、議会としてはその内容を真摯に受け止め、必要な調査や議論をするものだ。たとえ、その内容に賛成でなくても「門前払い」をするべきではないと思っている。冒頭にも書いたが、それが民主主義の基本的な方法である。
 請願を出しておいて、出しっぱなしで説明もせず、質問にも応じないという「一方的意見」では、民主主義は育たない。ましてや、この署名に賛同した方たちへの裏切りでもある。
 発言された宗教家の方は、「今回も署名したい」ということも言われていた。されるのはいいが、前回同様「出しっぱなし」は止めて欲しいものだ。
コメント
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