これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

コロナ禍での卒業

2022年03月06日 21時36分01秒 | エッセイ
 今週は、勤務先の高校で卒業式がある。
 コロナ禍でオンライン授業となった時期は、寝坊したり、一日中ゲームをして過ごしたりで怠けた生徒もいたが、意識の高い生徒は違う。自分のペースを作ってせっせと学習に励み、ぐんぐん学力を上げていった。
 そんな努力家の生徒たちが、2月末から続々と合格報告の電話を掛けてくる。
「早稲田に合格しました」
「明治に決まりました」
「上智に受かりました」
 さすがに国公立は厳しいけれど、生徒の声は弾んでいるし、教員側も興奮して受け答えをしていた。大学に入れたことは推薦で同級生が次々とゴールを決めていく中で、黙々と頑張れる子たちは偉い。きっと、この先の人生でも、粘り強さを発揮してくれるだろう。
 ところで、一年前の令和3年度入試では、GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)以上の大学でも軒並み倍率を落としていた。感染者の多い東京ではオンライン授業が多いことから、地方の受験者に敬遠されたからと聞く。普通に対面授業をしている地元大学の方が、充実した学生生活を送ることができると判断されたわけだ。今回の令和4年度入試も低倍率だったのであれば、首都圏の高校生には追い風が吹いたと思われる。
 今の高校生は本当に気の毒だ。感染防止のため、部活動の大会がなくなり、修学旅行や文化祭、体育祭などの行事は中止か規模縮小。果たして、思い出を作る機会があったのか。我慢ばかり強いられてきたのだから、入試でひとつくらいよいことがあっても、罰は当たるまい。
 ところで、今でも、志望校に合格したことを「サクラサク」と言うのかな……?



 さて、卒業式は、笑顔でいっぱいの3年生が揃うとよいのだが、まん延防止等重点措置が延長された東京では、相変わらずの新規感染者数高止まりが続いていて、気が抜けない。
 コロナ対策はもちろんだが、ときどきインフルエンザに罹る生徒もいるし、この間はなんと、おたふく風邪で休んだ生徒もいた。コロナ以外のウイルスも、存在感をアピールしたいの? と苦笑した。
 飛沫防止のため、卒業ソングが歌えない卒業式となる。
 巣立つ生徒に向けて、心の中で『旅立ちの日に』を送りたい。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
卒業式 (ヤッギー)
2022-03-06 22:12:09
もう卒業式の時期ですね。コロナで大変だったけど、受験勉強を頑張って大学に合格した生徒さん偉いです。

コロナ以外のウイルスにも気を付けなきゃですね。
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Unknown (砂希)
2022-03-08 21:37:59
>ヤッギーさん

勉強は孤独との戦いです。
一番負けてはいけないのが自分でしょうね。
今日は都立大の合格者が報告されたらしく、教員が喜んでいました。
春になり、ウイルスが減ることを祈ります。
返信する
祝卒業 (白玉)
2022-03-09 20:21:20
今年の卒業生は、本当に気の毒です。
部活動や修学旅行もちろん勉強も制限された上に、
入卒さえも。
でもそれに耐えた彼らは、ビフォーコロナの生徒より
間違いなく成長しているでしょうね。
返信する
2年連続 (砂希)
2022-03-10 21:35:04
>白玉さん

令和2年も3年も修学旅行ができなかったんです。
連続だと気の毒ですね。
教員のテンションも下がるし、思い出も作れませんでした。
でも、おっしゃる通り、困難に立ち向かう力は養えたと思います。
大人になったら、プラスの方向に出てくると信じたいです。
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