上野の森美術館で開催中の「ツタンカーメン展 -黄金の秘宝と少年王の真実-」に行ってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/87/289af510df1d2fe8aae56c7ff7410749.jpg)
混雑しているとは聞いていたが、お盆明けの平日だからさほどでもないだろうと侮り、ゆっくりランチを楽しんでから会場に向かった。
「ただいま、4時30分から4時45分にご入場できる整理券をお配りしております!」
美術館の前では、「KING TUT」とプリントされたTシャツを着たスタッフが、拡声器片手に声を張り上げている。どうやら、混雑のため入場制限をしているらしい。
ギャッ!
時計を見ると、3時になったところだ。仕方ない。一時間半待つか……。私は整理券を受け取り、お茶を飲みながら時間をつぶした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/2d/7583e0e3266b8bc1435f76a250b8c9ef.jpg)
なぜ、「KING TUT」と書かれているのかと、素朴な疑問が浮かんでくる。調べてみると、ツタンカーメンは厳密に発音すると「トゥト・アンク・アメン(Tut-ankh-amen)」となるらしい(wikipediaより)。それで「KING TUT」なのだろう。ひとつ、お利口になった。
やっと時間がきて、美術館に入ることができた。だが、入場制限をしても、中は相当混んでいる。せっかくの展示だから、近くでじっくり見たい。ガラスケースの前には四重五重に人垣ができており、動いているのかいないのかわからない。イライラしつつも、列の最後尾についた。
何分も待てば、列が動き展示品が見えてくる。3300年も前に作られたものなのに、色鮮やかで長い時間の経過を感じさせない作品ばかりだ。あるものはまばゆく輝き、あるものはどっしりと鎮座している。どれもこれも立派で、イライラが刹那に吹き飛んだ。
特に感動的だったのが、ツタンカーメンの曾祖母にあたるチュウヤの人型棺である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/65/998887740e92beaf884ed9845f4ebec2.jpg)
(リーフレットより)
大きさに圧倒されるのはもちろんのこと、光を浴びた金箔には細やかな絵や呪文が刻まれており、実に華やかだ。王家の権威が感じられ、いつまでも眺めていたくなる。
有翼スカラベ付き胸飾りも美しく、吸い寄せられるような魅力がある。スカラベとは、フンコロガシと呼ばれる昆虫のことである。丸めたフンを運ぶ習性があるため、古代エジプトでは太陽神の象徴となるところが面白い。迷わずクリアファイルを買った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/32/a724a9fcbffda97e61fc063d4bd67ef2.jpg)
展示の後半は金箔のオンパレードで、成金趣味の私に向いている。金もまた、太陽神の象徴であり、神々の肉体として神聖視されていたという。たしかに、太陽の力強い照射と、金のきらめきには通じるものがある。信仰に納得する現代人も多いだろう。
あとは、見てのお楽しみである。20世紀まで発見されなかったため、盗掘されることもなく眠っていた副葬品の数々が、貴方を魅了するに違いない。
美術館を出たあとは、グッズ売り場に行った。
なんとも受け入れがたいのが、「ツタパン」という名のキャラクターだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/b8/d53189e2e628d58bb381067f6e4c58fd.jpg)
単純に、上野のパンダと、ツタンカーメンを組み合わせたものらしい。安易だ、安易すぎる。
「……なにこれ、変」
眉を寄せてぼやくと、隣の娘がフォローする。
「え~、可愛いじゃん! ストラップ買っていこうっと」
私の美的感覚では却下なのだが、娘には好印象を与えたらしい。
食べ物もあった。チョコレート、ホワイトチョコレートのかかったバウムクーヘンと、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/e2/547208157c4d0232a110a54498833ae9.jpg)
ピラミッド型のクランチチョコレートを買う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/89/92a0f0e7d680868ec6fc4ada8d364758.jpg)
どちらも冷蔵庫で保管する。
何日か経ってから、クランチチョコレートを食べようと思い、箱を開けてみた。たしか、6個入りのはずである。
しかし、1個しか残っていない……。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/bf/c3e5763e85033ce95017668e33c742d6.jpg)
大変!! 王の墓が荒らされました~!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/18/b2b19eb2db2595e3407c99e2498c999f.png)
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/87/289af510df1d2fe8aae56c7ff7410749.jpg)
混雑しているとは聞いていたが、お盆明けの平日だからさほどでもないだろうと侮り、ゆっくりランチを楽しんでから会場に向かった。
「ただいま、4時30分から4時45分にご入場できる整理券をお配りしております!」
美術館の前では、「KING TUT」とプリントされたTシャツを着たスタッフが、拡声器片手に声を張り上げている。どうやら、混雑のため入場制限をしているらしい。
ギャッ!
時計を見ると、3時になったところだ。仕方ない。一時間半待つか……。私は整理券を受け取り、お茶を飲みながら時間をつぶした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/2d/7583e0e3266b8bc1435f76a250b8c9ef.jpg)
なぜ、「KING TUT」と書かれているのかと、素朴な疑問が浮かんでくる。調べてみると、ツタンカーメンは厳密に発音すると「トゥト・アンク・アメン(Tut-ankh-amen)」となるらしい(wikipediaより)。それで「KING TUT」なのだろう。ひとつ、お利口になった。
やっと時間がきて、美術館に入ることができた。だが、入場制限をしても、中は相当混んでいる。せっかくの展示だから、近くでじっくり見たい。ガラスケースの前には四重五重に人垣ができており、動いているのかいないのかわからない。イライラしつつも、列の最後尾についた。
何分も待てば、列が動き展示品が見えてくる。3300年も前に作られたものなのに、色鮮やかで長い時間の経過を感じさせない作品ばかりだ。あるものはまばゆく輝き、あるものはどっしりと鎮座している。どれもこれも立派で、イライラが刹那に吹き飛んだ。
特に感動的だったのが、ツタンカーメンの曾祖母にあたるチュウヤの人型棺である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/65/998887740e92beaf884ed9845f4ebec2.jpg)
(リーフレットより)
大きさに圧倒されるのはもちろんのこと、光を浴びた金箔には細やかな絵や呪文が刻まれており、実に華やかだ。王家の権威が感じられ、いつまでも眺めていたくなる。
有翼スカラベ付き胸飾りも美しく、吸い寄せられるような魅力がある。スカラベとは、フンコロガシと呼ばれる昆虫のことである。丸めたフンを運ぶ習性があるため、古代エジプトでは太陽神の象徴となるところが面白い。迷わずクリアファイルを買った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/32/a724a9fcbffda97e61fc063d4bd67ef2.jpg)
展示の後半は金箔のオンパレードで、成金趣味の私に向いている。金もまた、太陽神の象徴であり、神々の肉体として神聖視されていたという。たしかに、太陽の力強い照射と、金のきらめきには通じるものがある。信仰に納得する現代人も多いだろう。
あとは、見てのお楽しみである。20世紀まで発見されなかったため、盗掘されることもなく眠っていた副葬品の数々が、貴方を魅了するに違いない。
美術館を出たあとは、グッズ売り場に行った。
なんとも受け入れがたいのが、「ツタパン」という名のキャラクターだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/b8/d53189e2e628d58bb381067f6e4c58fd.jpg)
単純に、上野のパンダと、ツタンカーメンを組み合わせたものらしい。安易だ、安易すぎる。
「……なにこれ、変」
眉を寄せてぼやくと、隣の娘がフォローする。
「え~、可愛いじゃん! ストラップ買っていこうっと」
私の美的感覚では却下なのだが、娘には好印象を与えたらしい。
食べ物もあった。チョコレート、ホワイトチョコレートのかかったバウムクーヘンと、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/e2/547208157c4d0232a110a54498833ae9.jpg)
ピラミッド型のクランチチョコレートを買う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/89/92a0f0e7d680868ec6fc4ada8d364758.jpg)
どちらも冷蔵庫で保管する。
何日か経ってから、クランチチョコレートを食べようと思い、箱を開けてみた。たしか、6個入りのはずである。
しかし、1個しか残っていない……。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/bf/c3e5763e85033ce95017668e33c742d6.jpg)
大変!! 王の墓が荒らされました~!!
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
ついて行くお嬢さんも可愛らしい。(^^)
私はどうもあの混雑がだめで、見逃すこと多いです。
それでも上野にはたまに行きますが。
おすすめのランチするところとかあったら教えてください。
有翼スカラベ付き胸飾いいですね。クリアファイルでみただけでも素敵。
冷蔵庫の盗掘は誰だ?
見学に何時間くらい想定したらよさそうでしたか?
秋の平日、代休の日にとXデーを定めているんです。
サイトを見ると、キラキラしてそうですね~。
あの印象的な青も好きです。
きっと私もクリアファイルが増えますよ。
三の丸でも螺鈿の琵琶のファイル買っちゃったし
冷蔵庫の犯人は1人しかいないからすぐ逮捕だ!逮捕(笑)
だいたい、展示に行くときにはパターンがあるの。
まず、チケットが生協のカタログに載っている。
で、それを注文してしまう。
自宅に郵送されてくる。
だから行かなきゃ、となって出かけることになる。
たぶん、ブログネタにする気がなければ、注文しないと思うよ。
書くことないから、重い腰を上げなくちゃ(笑)
上野はかなり混雑するスポットですからね。
コリアンストリートで焼き肉を食べたことはあります。
でも、上野公園界隈ではどこがいいのかさっぱり。
私は国立科学博物館が好きなんですよ。
レストランやカフェもあるし、展示を見たあとはお昼食べて帰ることが多いですね。
私も混雑は苦手ですが、ブログネタをゲットするため頑張ります!
盗掘の犯人は、言わずと知れた夫です(笑)
展示品は122点しかありませんから、ゆっくり見ても1時間半程度で十分でしょう。
混雑していると見るまでに時間がかかりますが、空いていればじっくり堪能するから、やっぱり時間が必要です(笑)
12月9日が最終日とはいえ、いつまでも混雑していないでしょうね。
Hikariさんが行かれる日は空いていることを祈ります。
夏場のチョコレートは厳しかったです。
盗掘の犯人・夫はファラオの呪いで、りんごのようなお腹になってしまいました(笑)
私も基本的に行列は無理!
でも、誰かと一緒なら頑張れるかな。
20代のころ、友達と浅草まで初詣に行ったことがあったの。
人形焼を買いたいという友達につき合って、1時間待った…。
それが行列初体験だったかも。
一人じゃ待てないよ(笑)
冷蔵庫の犯人は言わずと知れたあの人。
懲役3年くらいかな(笑)
本で読んがことがあります
発音の違いや言語は、奥が深くておもしろいですね
モーツァルトのレクィエムを今度、5回目を歌いますが
さあて今度の指揮者はドイツラテン語でやるのか
それともローマラテン語でやるのか・・・
墓を荒らした犯人には体罰でいいかも(笑)
暗殺説も根強いようですね。
昔はのほほんと暮らせない世だったのでしょう。
平和ボケの現代人には無理です。
若くして王座についた少年は幸せだったのでしょうか。
庶民でよかった(笑)