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鳥バカ日記

インコと暮らす楽しくシアワセな毎日。
我家の愛しい鳥さんのことを綴った、親ばか、鳥ばか日記です☆

《父島1周とマッコウクジラツアー》2004年小笠原ダイビング旅行8

2004年10月15日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

《ミズタマヤッコ》2004年小笠原ダイビング旅行

《母島島内観光でメグロに出会う》2004年小笠原ダイビング旅行3

《父島でダイビング》2004年小笠原ダイビング旅行4

《孫島と沈船ダイブ》2004年小笠原ダイビング旅行5

《ハシナガイルカ》2004年小笠原ダイビング旅行6

《ピグミーシーホース》2004年小笠原ダイビング旅行7


からの続き・・・



☆ ☆ ☆ ☆



10/15

パパヤの父島周り1日+マッコウクジラウォッチングツアーに参加。

今日の船長はオーナー。
小笠原の海を知り尽くした、大好きな船長さん。まさに海の男って感じ。

とにかくイルカもクジラも魚も海鳥も、
この海、この島、小笠原のすべてが大好きだというのが伝わってくるガイドをしてくれる。

私はこの人のガイドがとても好きなんです。

この人と海の上にいると、幸せな気持ちが2倍にも3倍にもふくれあがる。

いつもツアー船の出航前に船長が必ず言う言葉。

「もしもイルカやクジラが見れなくてもつまんない、と思わないでください。

イルカやクジラと同じ海の上にいるんだ!って思ってください!
つまんない、と思った瞬間からほんとにつまんなくなっちゃいますから。」

そうです。たとえ出会えなくても、この海にはたくさんのイルカやクジラが必ずどこかにいるんです。



父島周辺でいちばんイルカによく出会える場所、南島へ向かいます。

台風は小笠原からはずいぶん離れたところにあるはずですが
ここの海にまでうねりが入ってきてます。島の岸壁には白波が立ってます。

しばらく探しているとミナミハンドウイルカがいました!

さっそくエントリー。
やっぱり水中でイルカを見ると最高にうれしい気持ちになる。

イルカの本によると、イルカは物体に超音波を当ててその物体との距離や形、素材などを確認する
エコロケーションという情報処理法を持っていますが、
このエコロケーションの超音波は私たちの脳を刺激し脳内麻薬の分泌を促し、私たちを元気にする作用があるという。

科学的なことは苦手な私ですが、まさしくこの脳内麻薬が分泌されてるんでしょうね・・・だってこんなにシアワセだもの。

イルカたちは睡眠中だったようで、小さな子どものイルカ以外はあんまりヒトと遊ぶ気はないようでした。



イルカと泳いだあと、兄島瀬戸にあるキャベツビーチにブイを取りランチタイム。

ここは海中公園で海の中には魚がいっぱいです!







日本の固有種のユウゼン。






着物の友禅染のようだからというのが名前の由来だそうですが、ほんとにきれいな模様です。

日本でも小笠原や八丈島でしか会えないチョウチョウウオです。小笠原ではどこで泳いでいてもたいてい出会えます。





大きなブダイもたくさんいました。





同じ宿に泊まってる年輩夫婦の奥様は、船の上からブダイを見て 「でっかい錦鯉みたいなのがいる!」と喜んでました!





クロハコフグ。 




なんてキレイな模様と色合いなんでしょう!
箱型の体型も素敵です!





午後からはマッコウクジラウォッチングです。

マッコウクジラは水深1000m以上の深い外洋で生活する歯クジラ。

体も大きいですが、体長の1/3が頭というでっかい頭が特徴です。

このクジラがいくら大きいといっても、この広い外洋で闇雲にクジラを探すのはタイヘンなので、
パパヤのもう1隻の船が、朝からハイドロフォンという水中マイクを使ってクジラの出すクリックス音と、
長年の勘を頼りにクジラのいる方向と場所を探してくれています。

クジラのクリックス音は盛んに聞こえてきているらしい。



船長が「このあたりからいつマッコウクジラが出てもおかしくない海域です。よく見ていてください。」と言ったので、
みんな目を凝らして広い海を見渡す。

「あっ!ブロウがあがった!!」 一番最初に見つけたのはやっぱり船長!

でもどこでブロウが上がったのか他の誰もわからず、
「えっ?どこ?どこ?」 とハヤル気持ちを押さえながらキョロキョロしていると
「またブロウあがった!」 と再び船長。

他の誰より多く、何度もクジラに会ってるはずの船長が、他の誰よりうれしそう。

私たちには全然どこだかわからない!

「わからん、わからん」 と言いまくってると、船長が遠くを指差しながら 
「あっちの方でやかんの湯気みたいなブロウがあがってるから!」 と教えてくれる。

「あっ!いた!ブロウだ!」 やっと私にも見えた。

想像してたよりまだかなり遠くでブロウがあがっている。

船長はどんだけ遠くからブロウが見えてたんだ?やっぱりすごいなーと感心してしまう。

そしてクジラに近づくにつれそのブロウは 「ブホォッ!」という音とともに大きく見えてきました。

黒い潜水艦のような体。間違いなくマッコウクジラです。

ブロウがあがるたびに 「おおぉぉー!」 と歓声をあげてしまう。

やがてブロウがあがる間隔が頻繁になり、「そろそろ潜りますね。」 と船長が言ったあと

「 ほら、潜ったぁー!」 とほんとにマッコウは大きな尾びれを高く、垂直に上げて深海へと潜っていってしまいました。

1時間以上も潜水が可能なマッコウは一度潜ると、相当長い間潜り続けるので他のクジラを探すことに。

水中マイクを入れ、私たちにもクジラの出すクリックス音を聞かせてもらいました。

「カチッカチッカチッ」 と時計のような音でした。


すぐに別のブロウを発見!

体が小さい子どものマッコウクジラです。小さいといっても大人のイルカよりでっかいです。

お母さんマッコウは潜水中のようです。マッコウでも子どものうちは深い潜水はできないらしく、水面でお留守番です。

お母さんが深海で潜水中もクリックス音を使って、絶えず交信しているそうです。

子マッコウは船にも興味を示している様子。こっちに近づいてきたりもします。

なのに急に姿もブロウも見えなくなってしまいました。「 あれ?」 としばらく探していると、いました!

お母さんクジラと一緒です。お母さんが帰ってきたので急いで近づいて行ったんですね。

しばらくこの親子をウオッチングしたあと父島に帰りました。






最後にもう一度南島のほうにイルカを探しに行きましたが、いませんでした。

もう外洋まで夕食を食べにでかけたのかもしれません。

波間に1羽の鳥が浮かんでいました。

船が近づくと鳥たちは飛び立っていくのですが、このコはうまく飛べないようです。

船を止め様子を見てみると、カツオドリです。

船長は船内マイクを使って 「おーーい!どうした?」 とカツオドリに話し掛けます。

ケガでもしたのでしょうか? 

「がんばれよー!」 と励ます船長。

私は今でも、このときのカツオドリはどうしてるかな?

ちゃんと飛べるようになったかな?と思い出すことがあります。。。



つづく・・・

《ピグミーシーホース》2004年小笠原ダイビング旅行7

2004年10月14日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

《ミズタマヤッコ》2004年小笠原ダイビング旅行

《母島島内観光でメグロに出会う》2004年小笠原ダイビング旅行3

《父島でダイビング》2004年小笠原ダイビング旅行4

《孫島と沈船ダイブ》2004年小笠原ダイビング旅行5

《ハシナガイルカ》2004年小笠原ダイビング旅行6


からの続き・・・



☆ ☆ ☆ ☆


10/14 ピグミーシーホース!

ダイビングしました。

今日のゲストは私たち2人のみ。大きなISLAND QUEEN号を貸切です!スゴイ!

もしこんな立派なクルーザーを自分たちでチャーターするとしたら、すごいお金がかかるはずです。

そして今日は貸切だから、もうどこでも好きなとこで潜らせてあげるというのです!

なのに私たちは父島のダイビングポイントをろくに知りもしない。もったいない話です。

とりあえず、いまだ見たことがない世界最小のタツノオトシゴ、ピグミーシーホースが見てみたい、とリクエストしました。

そんなもんでいいんですか?みたいな反応のガイドさん。小笠原ではやっぱりマクロ生物より、大物見たほうがいいのかな?

でもじゃあピグミー見にいきましょう、と兄島の西にある人丸島というところに向かいました。






1本目 -人丸スペシャル-

今日も海は透明度35m。いいですねー



今日のガイド、Kちゃんもフロートを使ってギンガメアジを呼んでくれました。

なんだか青っぽいお花のようなものが、ヒラヒラと岩にくっついています。

それはミカドウミウシの卵なんだそうです。不思議な卵。

触ってみて、と合図してくれたので、傷つけないようにおそるおそる触ってみたら、
なんとも気持ちいいサラサラ感でした。








続いてニラミハナダイ!

美しいハナダイの中でも抜群にキレイなハナダイです。

目に斜め上にむかってアイシャドーをぬったようなラインがあり、睨んでいるように見えるのです。

基本的にかなり深場に生息する魚ですが、ここでは水深20mくらいで見れます!

砂地にはホワイトチップが3匹。オスがメスを追いかけていました。






そしていよいよピグミーがいるというアーチの中へ、

岩陰にテングダイがいました。ほんとにテングみたいです。小笠原の海にはたくさんテングダイがいます。

同じ場所にミギマキもいます。

この魚もこの辺りの海にはたくさんいます。

黄色い体に筆で書いたような斜めの黒い縞模様があります。

この魚のいちばんの特徴は、口紅を塗ったように唇が真っ赤なこと。チャーミングです!




テングダイ




ミギマキの正面顔。唇赤いでしょ!








そしてピグミーがいるというピンクのヤギ。

ガイドさんが指さしてるところをそっと見てみると・・・いました!!

ピグミーシーホースです!2匹いました。

めちゃくちゃちっちゃい、というウワサどおりホントにちっちゃい!そしてめちゃくちゃカワイイ!

1cmくらいでしょうか?ヤギそっくりに擬態してます。

この小さな生物を、この大きな海で最初に見つけた人はスゴイと思います!

ちなみにピグミーの日本初報告はここ小笠原らしいです。

小さな尾をしっかりとヤギに絡ませてくっついています。

海にはこんな小さなタツノオトシゴが、潮の流れにも負けずに生きてるんだ!

これからは海を見ると、この海のどこかで、このピグミーも生きてる!って思うだけでうれしくなっちゃいそうです!

あーやっぱりダイバーになってよかった!素潜りでピグミーは見れないもんね。

知らなくても生きていけるけど、知らずに生きてくのはもったいない海の世界。

知ってしまうと、もうその魅力からはのがれられないんだけどね!

マクロすぎてマクロレンズなしでは写真は撮れませんでした。撮りたかったなあ・・・

最大32mまで潜りました。やっぱり深い小笠原。







私がイルカ好きなことも承知してくれてるKAIZINのSTAFFさんは、
お昼の休憩場所に向かうまえに、南島までイルカ探しにつれていってくれました!

天気がよくて海がめちゃめちゃいい色してます!



ほんとにキレイ。

毎日海に出てるガイドさんでもやっぱり感動してました。

結局イルカには出会えませんでしたが、

この海の色を見てシアワセにならないはずがありません!

小港にブイを取り、ランチタイムです。

気持ちいいです!



あまりにも気持ちよくてキャビンでお昼寝・・・







休憩場所から見たコペペ海岸



プライベートビーチみたいでお気に入りのビーチです







休憩中オーナーと鮫の話になり、興味深い話をいろいろ聞かせてもらいました。

その中でいちばん印象に残ったのはシュモクザメの話。

シュモクザメはハンマーヘッドとも呼ばれるトンカチ型の頭を持つ鮫。

そう簡単に会える鮫ではないんですが、小笠原ではシーズンになると、

このISLAND QUEEN号を泊めてる港の中まで子どもを産みに入ってくるんだそうです!

港の中は透明度が悪いので見えないらしいですが、シュモクザメやその赤ちゃんが港の中にいるなんて!!

鮫は卵胎生でお腹の中で卵が孵化し、鮫の形になってから産まれてくるのですが
、産まれたばかりの小さなトンカチ頭の鮫の赤ちゃん!見てみたい!

なんでも東京のいくつかの水族館の人たちが、漁師さんに頼んでシュモクザメの赤ちゃんを釣ってもらって
水族館につれて帰るらしいです。

東京の水族館に行けば、赤ちゃんシュモクザメが見れるかな?


☆ ☆

2本目 -父島タコ岩-

大物狙いでタコ岩で潜りました。

入るとすぐにクマザサハナムロとウメイロモドキの群れが。

うじゃうじゃいます。

私たちのまわりを取り囲んでくれ、夢見心地。

でもその群れにギンガメアジやイソマグロがアタックをそかけます。

目の前で食物連鎖の光景が見れるんですねー。





この光景に思わず見とれてしまいます





クマザサハナムロ




ウメイロは光が当たるととってもキレイです。





シマウミスズメです。フグが好きで昔飼ってたこともありました。



このフグはツノみたいなのが生えてて、模様もなんとも摩訶不思議。





クマノミ。小笠原にいるのはこの黒いクマノミだけです。


幼魚はオレンジ色なのに、なんで黒くなるのでしょうか?

日焼けというウワサもありますが・・・!?

黒いし、デカイし、近すぎすぎるなよ!と睨んでくるし、かわいいというより、ワイルドなイメージです。

イソギンチャクが真っ白なのは沖縄の珊瑚などと同じく、
水温が高くなりすぎたために白化してしまったのだそうです。

珊瑚と違って水温が下がれば、また元の色にに戻るらしいです。

今年は台風が多くて水温はそれほど上がってないのにね・・・






アカヒメジの群れがのんびりと泳いでいます。



黄色いのになんで〝アカ〟ヒメジなのかと不思議でしたが、
夜寝るときや、死んでしまうと赤くなるんだって。



シマキンチャクフグ。



フグのどこが好きって、正面から見た顔がかわいすぎる!目の動きが左右別々でオモシロイ!

泳ぎ方が独特!体型が不思議!閉じたり開いたり曲がったりする尾びれもかわいい!見てて飽きない!笑ってる!ように見える!etc・・・







回遊魚ポイントだけあり、カッポレなどもいました。
大きなブダイがガリガリと珊瑚をかじってる音が聞こえてきます。

タテジマキンチャクダイは幼魚はうずまき模様、成魚はたてじま模様、と
幼魚と成魚で全然模様が違う魚として有名なんだけど、
体の大きさは小さいのに、模様だけはしっかりたてじま模様になってる大人になりたての子がいました!

ミニサイズのタテジマキンチャクダイ、かわいかったです!









宿泊先のアクアの隣には聖ジョージ教会があります。





ダイビングのあとは、いつもこの教会の脇に洗った器材を干してました。

まわりにはイソヒヨドリやメジロがよく遊びにきて、気持ちよさそうにさえずっていました。





また台風が発生した模様。

進路からははずれていて、直撃はまぬがれそうですが海はうねるかも・・・

ほんとに今年は台風のあたり年ですね。

《ハシナガイルカ》2004年小笠原ダイビング旅行6

2004年10月13日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

《ミズタマヤッコ》2004年小笠原ダイビング旅行

《母島島内観光でメグロに出会う》2004年小笠原ダイビング旅行3

《父島でダイビング》2004年小笠原ダイビング旅行4

《孫島と沈船ダイブ》2004年小笠原ダイビング旅行5


からの続き・・・



☆ ☆ ☆ ☆


10/13

小笠原に来てもう一週間になるというのに、まだイルカに会ってません!

イルカと同じ海にいるんだって思うだけでもうれしいんだけれど、
でもやっぱり会いたい!声を聞きたい!一緒に泳ぎたい!

私にとって小笠原の最大の魅力はやっぱりイルカ!

というわけで、PAPAYAのドルフィンスイム1日コースに参加しました!

PAPAYAは2年前の訪問時、民宿、ドルフィンスイム共にお世話になったところ。

小笠原の海をこよなく愛すPAPAYAのオーナーにも2年ぶりにお会いしましたが、
私のことを覚えていてくれてうれしかったです。

本日の参加者は4名。私たち2人+素潜り名人のおじさま+島の民宿で働く女の子のみです。

船長はオーナーではなくナオトさんです!


二見港を出発し、まずイルカの休憩ポイントでよくイルカに出会えるという南島周辺でイルカを探します。

アオウミガメが泳いでいました。晴れた日の南島周辺はまさに楽園ムード。とってもキレイです。

しばらく探してもイルカに出会えないので、ナンヨウハギがたくさんいるところでひと泳ぎしました。

すごく海はきれいなんだけど、冷え性の私は水着+ホットカプセルで水に入ると寒い。ウエット着ればよかったなーと後悔。

そのあと白砂がとても美しいヒーリングポイントでも泳ぎました。ここでもアオウミガメが泳いでいました。

素潜り名人のおじさまは、海底まで潜って行き(さすが名人)、白砂をうれしそうに手ですくっていました。

とってもキレイで癒されるけど、やっぱり寒い。海から上がるとカッパを貸してもらって着用しました



南島はカツオドリの営巣地で、
南島の周辺ではたくさんのカツオドリの姿をみることができます。

おなかの部分が灰色の今年巣立ったばかりの若鳥がたくさん!

自由に飛びまわれることがうれしくてしょうがないようです。

船にも興味を示して近づいてきます。

なんとかカツオドリの写真を撮ろうとがんばってますが
飛んでる鳥を撮るのは難しい・・・





たくさん飛んでるのがわかりますか?










南島周辺にイルカはいないようなので、イルカを探して北上。

兄島のバラバラになった沈船、通称バラ沈の上に船を泊めて昼食。

イルカいないのかなあ・・



ハシナガイルカ!

その後さらに北上し、孫島のほうまで行きました。

イルカはいない・・・いくつかのシュノーケルポイントに寄り、また南に向かって走りました。

もう今日はイルカに会えないのかと思いはじめていたとき、ハシナガイルカの群れに出会うことができました!

あーイルカちゃんたち!会いたかったよ!




ボートの舳先で伴走するハシナガイルカを真上からウオッチング。



声が聞こえるとうれしくてたまらなくなってしまいました。

ハシナガイルカはボートには寄ってくるんだけど、ヒトが海の中に入ると逃げていってしまうんです。







日没まであまり時間がないのでハシナガくんたちに別れを告げて、

ヒトと一緒に泳いでくれるミナミハンドウイルカを南島周辺に探しに行きました。



時は夕暮れ。



一瞬、一瞬、みるみるうちに空の様子が変化していき、とてもきれいでした。




結局この日はミナミハンドウイルカと出会うことは出来ず、イルカと一緒に泳ぐことはできませんでした。

小笠原のイルカは完全な野生。こんな日があっても不思議じゃない、と自分に言い聞かせながら、
でもやっぱり一緒に泳ぎたかったなーちゅうのが本音。

あまりにもイルカ、イルカと気合が入りすぎてたのがイルカに伝わっちゃったのかもね。



つづく・・・

《孫島と沈船ダイブ》2004年小笠原ダイビング旅行5

2004年10月12日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

《ミズタマヤッコ》2004年小笠原ダイビング旅行

《母島島内観光でメグロに出会う》2004年小笠原ダイビング旅行3

《父島でダイビング》2004年小笠原ダイビング旅行4


からの続き・・・



☆ ☆ ☆ ☆




10/12

前日に引き続きダイビングしました。
ダイビングサービスKAIZINのオーナーが自らガイドです。

オーナーがガイド=孫島 
というのがお決まりらしくて、父島列島の一番北側に位置する孫島で1本目のダイビングです。




1本目 -孫島とっとき根-

ボートからエントリーすると大きな根があります。根のまわりからはズドーーンと果てしなく深場まで落ちてます。

今日も抜けてます。透明度40m!最高です!

シグナルフロートを使ったKAIZIN独自の魚の呼び方で、
オーナーも 「どうだ!」と言わんばかりに誇らしげに魚を呼んでくれました。

クマザサハナムロやウメイロモドキなどのおなじみの魚にまぎれて、巨大なハタが登場。いやあデカイ!

ナンヨウハギの幼魚はちいさくてかわいかったです。

今回は最大深度35mまでいきました。やっぱり深いです。

今日も小笠原のボニンブルーの海を体全体で感じることができました。

自分のココロまで大きく、広くなった気がします。






お昼の休憩時には、昨日アカバを泳ぎ釣りをしていたリピーターのおじさまが、
そのアカバでお味噌汁を作って私たちにもふるまってくれました!

めちゃめちゃウマい!海の上でいただく味噌汁はホント最高なんですよ!

ちなみにアカバは内地では高級魚らしいです。


オーナーが2本目のポイントについて、
他のお客さんはリピーターばかりで小笠原の海で散々潜ってる人たちばかりだから
私たちの潜りたいポイントで潜らせてあげるというので、沈船をリクエストしてみました。

というわけで2本目は沈船のポイントです。




2本目 -兄島SHIKAKUドリフト-

2本目はSHIKAKUという沈船→横倒しという沈船→リュウモンサンゴと3箇所を移動です。

 -SHIKAKUー

沈船といっても、もう船の原形は残っておらず、

朽ち果てて、ある一部分だけが四角く残されたSHIKAKUというポイント。

魚がいっぱいいました!

★★★

ミツボシクロスズメダイのなわばりの中に私が入ってしまったようです。

思いっきり頭をつっつかれました。かなり痛かったです。

ごめんね。悪気はなかったの。




側面から見たところ






斜め上から見たところ






中をのぞいてみたところ



小さな魚たちがわんさといました。





キンメモドキ



これはまさに魚のカーテンです。





夢の海中エステ

ガイドさんが私を手招きしています。

呼ばれたほうに近づいてみると、そこは海中エステコーナー。

エステティシャンのアカシマシラヒゲエビがガイドさんの手をクリーニング中。

アカシマシラヒゲエビはホンソメワケベラ等の掃除魚と同様に、魚についた寄生虫を捕食するエビ。

いつもいろんな魚たちがホンソメワケベラに気持ちよさそうにクリーニングされてるのを見て、
「私もクリーニングされてみたい!!」 と思っていました。

他の魚が順番待ちしてるというのに、グローブをはずしてアカシマシラヒゲエビの前に手を出してみると・・・・

スーっとエビが優しく私の手の平の上に乗り、前足を使って器用にクリーニングしてくれるではありませんか!

その心地よさといったら、極上エステです。

痛くもなく、くすぐったくもなく、ホントに優しくて気持ちいいのです!

魚たちがうっとり顔でクリーニングされてる気持ちや、順番待ちしてる気持ちがよくわかりました!



アカシマシラヒゲエビの海中エステ



ピンぼけ写真でごめんなさい。




 -横だおしー

SHIKAKUポイントを満喫したあとは、砂地を泳いで〝横だおし〟ポイントへ移動。

利根川丸という船が横倒しになって沈んでいます。

小笠原は第二次世界大戦の戦地だったため、島の周辺にはたくさんの船が沈んでいます。

環礁に囲まれていないこの島の海は、台風などの影響をもろに受けるので、
沈船も波や風によって、倒されてリ、朽ちていくのも早いそうです。、











移動中にはでっかいハマフエフキがいました






ガイドさんがこの沈船に住み着いてるという
真っ黒なオオモンカエルアンコウを見つけてくれました。


カワイイ!

思ったよりでかかったです。

のんびりマイペースで生きてるって雰囲気の魚です。





このあと、リュウモンサンゴというポイントまで再び移動しはじめたのですが、
残圧計を見るとなんと残圧10!!

慌ててバディとガイドさんに知らせて、みんなより先に浮上しなければなりませんでした。

危うくエア切れになるところでした・・・深いポイントじゃなくてヨカッタ・・・

エアーの消費は早いほうじゃないんですが、このときは興奮しすぎてたんでしょうか?ナゾです。

とりあえず、みんなに迷惑かけずにすんでよかったです。




つづく・・・

《父島でダイビング》2004年小笠原ダイビング旅行4

2004年10月11日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

《ミズタマヤッコ》2004年小笠原ダイビング旅行

《母島島内観光でメグロに出会う》2004年小笠原ダイビング旅行3


からの続き・・・



☆ ☆ ☆ ☆


10/10 父島へ

母島から父島に移動。

ははじま丸ではずっとデッキにいたので、日焼けして胸元にタンクトップの型がくっきりついてしまいました!

父島で宿泊するのはシーサイドイン・アクア。

部屋からは大村海岸の海が見える、ロケーション抜群の宿です。

明日からはダイビングでバリバリ潜るつもりなのに、まだどこのショップを利用するか決めてなかったので、

何軒か電話してみてKAIZINというサービスに決めました。

早速ショップに行き、父島でのダイビングスタイルなどについて説明を受けました。

小笠原の島々は大陸が近くにない海洋島で、海の様子もかなり荒々しく、潮の流れも速く、うねりもきつい。

父島でのダイビングは100%ボート、100%ドリフトダイブ。

ドリフトと聞いただけでびびってしまう私・・・

潮が流れてるところでは素早い潜降技術が必要。ガイドさんはヘッドファーストで潜ってください、と言う。

へッドファーストなんて素潜りでしかしたことない私は、だんだん不安になってしまった・・・

自分だけなかなか潜降できずに漂流・・・?
耳抜きできてないのに無理やり早く潜ろうとして鼓膜が・・・?
なんてコワイことを色々考えてしまった。

でもここまで来て、器材まで揃えて、潜らないなんてありえない!根性決めていきましょう!





夕方にはアクアで原チャリを借りて大好きな展望台、ウェザーステーションに夕日を見にいきました。



朝、昼、夕、晩、いつ来ても、ここからの眺めは最高です!

この日は遠く母島まで見えました。


アクアの夕食も品数豊富でとてもおいしかったです。


☆ ☆ ☆


10/11 

根性決めてダイビングです。

KAIZINの大型クルーザー、ISLAND QUEEN号は広くて快適。




2階のデッキで小笠原の濃い藍色した海を眺めながらポイントまで移動です。

1本目は去年オープンした、〝閂ロック〟狙いで行きました。

この閂ロックというポイントでは、

ウシバナトビエイが多いときでは50枚ほど見られるという、今父島で一番のオススメのポイント 。

でも閂岩周辺の潮が逆だということで、別のポイントで潜ることになりました。

ポイント近くになるとみんなが準備をはじめるんだけど、ほとんどみんなベテランのリピーターのゲストばかりで

私の緊張は増すばかり。経験本数1000本!なんて人が、当たり前のようにウヨウヨいる。

足ひっぱらないようにせな・・・と不安と緊張が入り混じる。







1本目 -倉蔵根-

海に入るまではうまく潜降できるか不安で緊張しまくりでしたが、入ってしまうとああ幸せ!なんて単純な私。

小笠原の海の青さを改めて実感!透明度40m!抜けてます!

アオウミガメがのんびりと羽ばたくように泳いでいます。

小笠原のクマノミは真っ黒な体に白いライン。小笠原にはこの種類しかいないそうです。なんで黒いんでしょうか?

自分のなわばりを守るために、それ以上近づいたら噛み付くぞ!とばかりに睨みをきかしてます。

海底にはネムリブカ。

他にもオニカサゴ、ガラスハゼ、ヒトヅラハリセンボンetc・・・を見ました。

父島でのダイビングはやっぱり深いですね。26mまでいきました。

透明度が良いので、深く潜ってるとは感じないのですが。





兄島の周辺に船を泊めて休憩です。

青い空の下で、青い海を眺めながらのランチは最高ですね!

ベテランリピーターのおじさまたちは、泳ぎ釣りでアカバ(アカハタ)をたくさん釣っていました。

海からあがってくると、ウェットスーツの懐からたくさんのアカバが出てきてびっくりしました!





2本目は1本目潜れなかったウワサの閂ロックです。

さてトビエイは何枚見れるのでしょうか?


2本目 -閂ロック-

1本目と比べて透明度は25mとやや悪かったですが、それでもキレイです。

岩陰の穴をのぞくとネムリブカがお昼寝中。

おとなしくてカワイイ鮫です。

夜行性なので昼間はこんなふうに岩陰で寝てることが多いです。

夜、捕食してる姿はやっぱり鮫!って感じでこんなに安易には近づけないです。



-お昼寝ネムリブカ-











真っ白な砂地の上をのんびりと泳ぐと、空を飛んでるようでとても気持ちいいです








上を見上げてみると、水面もこんなにキレイ



とても大らかな気持ちになれます

 ☆ シアワセ ☆




途中の砂地ではガイドのKさんがフィンを脱いで 裸足で歩きはじめました。

それに続き、他のゲストもフィンを脱ぎはじめました。




サラサラの白砂の上を裸足で歩くのはさぞかし気持ちよかろう・・・

私も脱ごうかと迷いましたが 、私はフインの下にマリンソックスも履いているので
全部脱いで、また履くのはめんどくさい・・・

なんせビギナーがいらんことして迷惑でもかけたらタイヘンだ、と思いとどまりました








トビエイ待ちしましたが、
結局この日はウシバナトビエイ1枚+マダラトビエイ1枚しか現れませんでした!

エイがいなくても十分満喫させていただきました。

2本目も27mまでいきました。





宿に帰って入浴。
アクアには大きな湯船のお風呂もあります。

ゆったりとお湯につかっていると、海水で冷やされた体もあたたまり、疲れも癒されます。

疲れといっても、水に浸かっていたことによる心地いい疲れなんだけどね







ダブルレインボー




ベランダで洗った水着を干していると、空に虹が!しかも2本!

見事なダブルレインボーでした。

左の虹の上にもう1本虹があるのがわかりますか?

実際にはもっとキレイに見えてたんですよ!

 「 素敵なプレゼントをありがとう! 」

虹を見せてくれた誰だかわからない相手に

メッセージを送らずにはいられませんでした。

虹を見ると無条件にうれしくなりますね!




つづく・・・

《母島島内観光でメグロに出会う》2004年小笠原ダイビング旅行3

2004年10月09日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

《ミズタマヤッコ》2004年小笠原ダイビング旅行


からの続き・・・



☆ ☆ ☆ ☆



10/9 

母島島内観光


天気は良いのですが、風が強くて本日のダイビングは中止になってしまいました。

いきなり計画がなくなってしまい、何しようかと考えていたところ

今日もKさんは写真を撮りに行くので、ついでに私たちに島内観光もしてあげる、とうれしいお言葉。

島の北のほうは風の影響もなくて泳げるだろうとのことで、水着に着替えて出発!

島に1本しか走っていない舗装道路を北に向かって走る。



小笠原は海だけでなく、緑も豊かな島。

桑の木山は、森の香りがとても気持ちいい場所。










第二次世界大戦の戦地であった小笠原には、砲台や探照灯などの戦争の爪痕が数多く残っています。
雨や台風でこれらの戦跡物も朽ちてきていますが、たとえすべてが朽ち果ててしまったとしても

この痛みは永遠に忘れてはいけない。そして2度と同じ過ちをおかさないようにしなければいけません。


探照灯基地跡







探照灯下砲台








★ アオウミガメのランチタイム

道路の北の終点、北港。

戦前は北村というこの集落に400人もの人々が暮らしていましたが、
強制疎開後は人が住むこともなくなってしまったそうです。

東京からの定期船も寄港していたらしく、石の桟橋が今も残っています。




さっそく海の中に入ってみると、珊瑚、砂地、根が独特の雰囲気をかもしだしている。
魚もたくさん。

Kさんが 「ここにはよくウミガメが入ってることがあるから、探してみて。」 と教えてくれたので
探してみたけどいないようだし、体も冷えてきたので、もう上がろうと帰りはじめたら、海底にアオウミガメ発見!

うれしくなった私はカメのいるところまで潜っていき、写真を撮りました。

ウミガメくんはお食事に夢中のようで、目が合うと 「 何?」って顔をしながらも

ムシャムシャと白い海藻のようなものを食べ続けていました。






ここでKさんと別れたあと、村の中心地に戻って昼食。


大漁寿司というお店で ムロアジ丼を食べました。



お刺身がギッシリ乗っかった丼で、とてもおいしかったです






★ メグロ!

午後は島の南へ。

南の終点南崎まで車で行き、そこからは遊歩道を歩いて散策しました。

緑豊かな森の中は私たち以外には誰もおらず、森を独占状態。

多くの木々が日傘代わりに日光をほどよく遮ってくれる。

静かな森の中では鳥のさえずりが響き、私は目をこらして声の持ち主を探していると・・・

いました!メグロです!!たくさんいます!!

なんとかカメラに収めることができました。わかりにくいですが・・・


目のまわりが黒いのがわかりますか?








他にもいろんな鳥さんに会うことができて、私は喜びっぱなしでした。 





小笠原諸島は大陸と一度も陸続きになったことがないため、
世界中で小笠原にしか生息しない固有の動植物がたくさんある。

このタコノキもそう。




幹からたくさんの気根をタコの足のようにだしている。

葉も幹もかっこいい木です。




さいごは、新夕日が丘に夕日をながめに行きました。

その名のとおり、美しい夕日を見渡せる丘です。







夕食後、母島の満天の星空も見に行きました。

空にはこんなにたくさん星があったのね・・・と

驚くほどに星がたくさんありました。






《ミズタマヤッコ》2004年小笠原ダイビング旅行2

2004年10月08日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

からの続き・・・



☆ ☆ ☆ ☆


10/8

ダイビングしました。

母島では1999年にダイビングが解禁されたばかりで、ダイビングサービスもクラブノア1件しかありません。

お店は港のすぐ近くにあり、ポイントに移動するボートにもお店の目の前から乗船できて便利です。

各ポイントにはブイが設置されていて、環境の保全やダイバーの安全性を重視した、自然とヒトに優しいアンカリングスタイル。

潜降が苦手な私も安心して潜れます。


 ★★★

今まで小笠原ではドルフィンスイムに夢中でダイビングは2の次にしていた私。

もともとリゾートダイバーで経験本数も少なくてスキルに自信もないし、
潜るたびに鼻血を出す鼻血ダイバーでもあったので、ダイビングより素潜りのほうが気楽で楽しめたから。

前回の訪問から2年の間にダイビングの経験も増え、鼻血もほとんど出なくなった(!)ので
今回の旅行では潜るぞ!と思い切って重器材も購入した。

カード取得後10年経って、ようやくすべての器材を揃えることができた。

すでに持っていたウエットスーツまで新調する徹底ぶり!

初めて使用する新しい器材やウエットで、浮力調整がうまくとれるか少々緊張しながらの1本目です。


☆ ☆ ☆

ダイビング1本目 -ミズタマ-


母島の向かいに位置する向島にある、今年オープンしたばかりのミズタマというポイント。

ここでは小笠原の固有種であるミズタマヤッコのペアを見ることができました。

このミズタマヤッコという魚は1997年に新種として認定されたそうです。

深場に生息する魚で、水深25m付近で見ることができるこの場所はかなり珍しいポイントらしいです。


ミズタマヤッコ(オス)







ツバメウオがたくさんいました。



ずっと後ろをついてきてかわいかったよ!




新しい器材も問題なく、母島の手付かずの海を満喫できました!







ボートに上がってお茶を飲んでいると、アオウミガメが水面で甲羅干しをしていました。




カメを見つけて 「カメだ!!」 と大喜びで興奮する私たちとは裏腹に

船長やガイドさんにとっては、見慣れたいつもの光景として映るようです。



☆ ☆ ☆ ☆

いったんショップに戻って休憩。

クラブノアではアオウミガメの赤ちゃんを一時的に保護しており、水槽でたくさんの赤ちゃんが泳いでいました。



触ってもいいとのことで、私も手にとって見せてもらうことができました。

一見みんな同じように見えるカメの赤ちゃんもお腹が白い子、黒い子、甲羅の色なども
みんな1匹づつ違うことがよくわかりました。









緒に潜った、母島に昔住んでたこともあるという アマチュアカメラマンのKさんの話では

母島の小学校では、 アオウミガメの赤ちゃんと小学生がプールで泳ぎっこ競争するそうです。

こんなに小さくても、やっぱりカメの赤ちゃんのほうが速く泳げるそうです。



☆ ☆ ☆ ☆

2本目 -四本岩-

このワイルドな岩の間を潜ります。



中に入ると、大きな岩の門の間に光が射し込み、なんとも幻想的でダイナミック。



海底から見上げる水面も美しい。

魚もたくさんいました。



感動せずにはいられない光景。



岩の間からuターンすると、たくさんのイスズミが。
母島の魚は人なれしてないせいか、私たちが泳いでいてもまったく逃げようともしません。

なんとも魚影の濃い海です。


しばらく進んでいくとガイドさんが私を呼んでいます。

そこで見せてもらったのは、体長1cmほどの小さなキンチャクガニ。

この小さなカニは両方のハサミにイソギンチャクをつけて身を守っているのです。

小さな小さなこのかわいいカニは、まるでチアガールがポンポンを振るように、イソギンチャクを揺らしていました!!

これは明らかに私に対する威嚇の行動なんだけれども、愛おしいほどかわいいその姿。

自分の何百倍もある人間の手の平に乗せられてビックリしたことでしょう・・・ごめんね。

私がマンモスに向かってポンポン振って威嚇するようなもんですね。

でもこんなに小さなカニ、ガイドさんはよく見つけてくれたものです。


また小さな穴の中には大きなカノコイセエビが、数10匹ワサワサとうごめいていました!

ここの海の凄さを実感できた2本目でした

☆ ☆ ☆ ☆

ダイビイングの後、 一緒に潜ったアマチュアカメラマンのKさんが
特別天然記念物のメグロの写真を撮りに行くというので同行させてもらいました。

メグロは世界中で母島と周辺の妹島、向島にしか生息しない小さな鳥です。

大きさはスズメと同じくらいで、文字通り目のまわりが黒い。

特徴をわかりやすく説明すると、
メジロにKISSのメイクしたみたいな鳥!

はじめは沖港脇の階段を上ったところにある、月が丘神社に行きました。

鳴き声は聞こえるけど、なかなか姿を確認することはできません。

でもメグロは見れなくても、高台から海を見下ろせて気持ちよかったです。


道路にはこんなタイルも






気を取り直し、小剣先山へ移動。

木々が熱い日射しを遮ってくれます。




私たちの足音の他には、鳥のさえずりしか聞こえない。

ゆっくり山を登っていくと・・・いました!!メグロです!!

鳥好きの私は大興奮!

メグロを驚かせないように、高ぶるココロを一生懸命押さえて見守りました。

小さくて活発に動くメグロをカメラに収めるのは、至難の業。

素人の私が撮った写真は、どこにメグロがいるのかさっぱりわかりませんでした・・





ハシナガウグイスです。



大きさはメグロと変わらない小さな鳥ですが、

ヒトに対する警戒心が薄く、自ら私たちのほうに近づいてきてくれたので写真を撮ることができました。

黒い瞳が愛らしいカワイイ鳥。

「ホーホケッ」 と鳴いてたから、

 「〝キョ〟は?」 と思わずツッコミたくなりました。




南国らしい花もたくさん咲いていました。




ペンションの部屋に戻り、当たり前のように聞こえてくる鳥のさえずりを聞いていて

もしかして・・・と窓から裏の木々のあたりをよくながめていると、

メジロにまぎれてメグロもいるではありませんか。

こんなに近くにもいたのね。



つづく・・・

《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

2004年10月07日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
必ず毎年来よう!とココロに誓っていたはずなのに
2003年はとうとう訪れることができなかった小笠原。

目を閉じて、脳裏に焼きついたイルカと、イルカの泳ぐ美しい海を思い出し
「また小笠原に行くぞ!」
「イルカさん、もうすぐ行くから待っててね!」 と
自分とイルカにメッセージを送り
いつもいつも、ドルフィンドリームタイムを夢みていたから
しんどいときも、がんばってこれました。

次はいつ行けるか?といつもチャンスを窺ってた私。

ついに2年ぶりに小笠原を訪れる機会がやってきました!!


☆ ☆ ☆ ☆

10/5

5000円という安さに負けて、しんどい夜行バスで大阪から東京へ向かいました。
バスはやっぱり窮屈で、変なとこだけ神経質で眠れなかった私は

窓からお月様を眺めたり本を読んだりして過ごしました。


☆ ☆ ☆ ☆


10/6

早朝に東京に到着し、早速おがさわら丸の乗船地である竹芝桟橋に向かう。

おがさわら丸より8時間30分も時間が短縮されるというスーパーライナーOGASAWARAの就航前に、

ぜひもう一度小笠原を訪れたい!と思っていた望みが叶ってよかったです。

時間が短縮されるのはうれしいことですが、それによって多くの人が訪れて、
島や海が変わってしまわないか少し不安も感じる私です。

私にとっては25時間30分船に乗っても行く価値のある島。それが小笠原ですから!


夜が明けて間もない竹芝桟橋





懐かしいおがさわら丸





コンビニで大量の食料や飲み物を購入し、おが丸に乗り込むとすぐにぎょさんに履き替えて気分はすでに小笠原。

海好き、船好きの私はうれしくって日に焼けることも気にせず、デッキで過ごしてました。

コーヒー牛乳のような色をした東京湾に別れを告げて数時間。もう携帯電話も通じません!



まわりに島影も見えなくなってくると海もだんだん青くなってきました!



360度見渡す限りの水平線!

どんどんテンションがあがっていくのが自分でもよくわかります。



そして水平線に沈む美しい夕焼け。




シアワセ・・・

明日はいよいよ夢にまでみた小笠原!

はやくイルカたちに会いたいよ!


☆ ☆ ☆ ☆

10/7

小笠原諸島のいちばん北に位置する聟島列島が見えてきたときには、もうワクワクしまくり。

カツオドリもおが丸の上空を飛んでお出迎え!

2年間ずっと来たくてしょうがなかったこの海にまた来れてほんとにウレシイ!

父島に到着してお昼ごはんを買い込み、今回の旅の最初の目的地母島に向かうため、ははじま丸に乗船。

ははじま丸でもずっとデッキで海を眺めて過ごしていました。青い、青い海!もううれしくてしょうがない!

ここでもカツオドリがたくさん船のまわりを飛んでました。

鳥好きの私は普段から鳥を見かけると無意識に舌をトゥトゥトゥと鳴らしたり、
口笛を吹き鳥を呼ぼうとしてまわりの人に笑われたりするんだけど、
同じようにデッキにいたおじさんも、
カツオドリを見て口笛を吹きながら手を伸ばして呼んでる姿を見てうれしくなっちゃいました。


ははじま丸のデッキにて




母島が見えてきました





東京から南南東へ約1050キロメートル。

東京からおが丸で25時間30分かかる父島をへて、 さらに南へ2時間、
大阪を出てほぼ丸2日、やっと、そしてとうとう母島に上陸です。

暑い!汗かきながらもこの亜熱帯の島に来れたヨロコビを感じる。

今回母島でお世話になったのはクラフトイン・ラメーフ。

「癒し」をコンセプトに作られたこのペンションは、木をふんだんに使った館内は森の香りがして心地良い。

床下には10tもの炭が敷き詰めてあり、食事などには電子水使用するというこだわりの宿。

荷物を置き、冷たくておいしいお茶をいただいたあとは、早速散歩にでかけました。


ザトウクジラの像





観光協会の横にある公衆電話。

ここにはネイチャーボックスなるものが設置されていて、
ボタンを押すとザトウクジラ、ハンドウイルカ、
ハハジマメグロの鳴き声を自由に聞くことができます。



その声を聞くだけで和んでしまうのは私だけではないでしょう・・・

誰かに電話してその声を聞かせたかったな~

その後、鮫が先展望台などにも行って景色を楽しんできました。




ラメーフでは毎日必ず8品出るという食事も、できるだけ島の素材を利用したもの。

今夜の夕食にもサワラを漬け込んだ島寿司や、ヒレナガという魚の刺身やウミガメの刺身など、
島の郷土料理を食べさせてもらいました。

とってもおいしかったです!



つづく・・・





《聟島&嫁島でドルフィンスイム》2002年9~10月小笠原旅行4

2002年10月06日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2か月ぶりの父島》2002年9~10月小笠原旅行1

《イルカ!マンタ!マッコウクジラ!!》2002年9~10月小笠原旅行2

《母島に初上陸》2002年9~10月小笠原旅行3

からの続き・・・


☆ ☆ ☆ ☆





10/2

宮の浜に泳ぎにいきました。




この日は鰯の群れが壁になっていました。

あまりにもたくさんいるので少々こわくなるほどでした。

のんびり海をながめていると、空には虹がかかっていました。


☆ ☆ ☆ ☆

10/3

前日、明日はなにしようかな~と考えていたところ、ダイビングに誘われました。

相当ブランクがあるし、小笠原のような深い海で潜る自信もなかったので、ひたすら断っていたのですが

2人がかりで 「せっかく小笠原まで来て、ダイビングしないで帰るなんてもったいなすぎる!」

「なにからなにまで面倒みてあげるから!」 なんて言われて、結局潜ることにしました。

1本目は必死で、あんまり水中の世界を楽しむ余裕はありませんでした。

2本目になってやっと緊張もほぐれ、魚をゆっくり観察することもできました。

なんだかとっても疲れてしまった私でしたが、帰りがけにミナミハンドウイルカに出会うと、
真っ先に海に入ってイルカと一緒に泳いでいました。

やっぱりイルカパワーってすごいね!



ツバメウオがたくさんいました





☆ ☆ ☆ ☆

10/4

パパヤのケータ島ツアーに参加。

美しい小笠原の海の中でも、父島から北へ船で約2時間のケータ島付近の海は特に美しいのです。

海峡の影響でいつでも気軽に行けるところでもないので、この日はとてもラッキーでした。

まずは嫁島でミナミハンドウイルカの群れに会いました。






海に入ってイルカと一緒に泳いでいると、別の群れもやってきました。

2つのイルカの群れは1つの群れとなり、まるでイルカ玉のよう




この日は海の透明度も抜群で、太陽の光が無数に射し込みイルカを美しく照らしてる。

その光景はとても現実とは思えないほど美しく、私はきっと死ぬまでこの光景を忘れることはないだろうと思いました。








イルカも人も一緒になって、ただただ夢中で同じ時間を楽しみました。




時間がたつのも忘れて、ただただ楽しくて仕方ない状況。

まるで永遠のような時間・・・

夢のような時間をイルカとともに過ごしました





心ゆくまま楽しくイルカと遊び、幸せな波動をたくさん浴びて、自分の中のなにかが変わった気がします。









ケータの海はホントに美しい。

きっと誰もが魅了され、幸せな気持ちになれる海。

この海を目にすると

地球はなんてすばらしい水の惑星なんだろうと感じることができます。

このままずっと、イルカやクジラに出会える美しい海であり続けることを

心から願います。





私たちはムコ島には上陸せず、穴ダコ捕りに挑戦しました。でもやっぱり素人の私には簡単にはいきませんでした・・・

 ★★★

この日が父島で過ごす最後の夜。

パパヤのオーナーに、「 サルコさんはもう1航海延ばすでしょ? 」と当たり前のように言われたけど、帰らなくちゃ・・・

やっぱり3航海でも足りなかったなぁ・・・

さよならパーティーに参加したあと、ウェザーステーションに星を見にいきました。

たくさんの流れ星や天の川も見れました。


帰りたくない・・・・



☆ ☆ ☆ ☆

10/5

ホントに帰る日。

楽しい日々ってあっという間に過ぎていくね・・・



おが丸に乗船し、たくさんの船に見送られました。




絶対また来るぞ!ってココロに誓ってはいるものの、やっぱり帰りたくない気持ちと、
お見送りしてくれる島の人たちの優しさに じんと胸が熱くなります。


 「さようなら~!!また来ます!!」


☆ ☆ ☆ ☆


10/6

この日の海はべた凪。

水平線から昇る朝日は幻想的で感動しました。

おが丸の操舵室などの見学をさせてもらいました。



船の中でも小笠原で知り合った仲間と楽しく過ごせた25時間30分でした。






東京に着いてまず思ったのは、うるさすぎるってこと。

小笠原では鳥さんたちのさえずりと波の音しか聞こえてこなかったのに、たくさんの人、車、がやがやした都会の雑踏・・・

どれも人工的な音ばかりで、自然の音がなんにも聞こえなくてしんどくなってしまった。

小笠原滞在期間は私もピュアになり、自然の一部として存在できてたんだろうな・・・

★★★

東京では、前の船で帰った子が働くレストランにみんなで食事に行ったり、

その後2日間、Iちゃんちに泊めてもらって

横浜ズーラシアに珍獣オカピを見に行ったり、富士急ハイランドで絶叫マシンに乗ったり

楽しく過ごしたあと大阪に帰ってきました。


★★★

ドルフィンドリームタイムを体験できた私はホントにシアワセ ☆

生きててよかった!!

ちゃんとイルカにメッセージも送ってきました

必ずまた会いにくるよ!



おわり。

《母島に初上陸》2002年9~10月小笠原旅行3

2002年10月01日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2か月ぶりの父島》2002年9~10月小笠原旅行1

《イルカ!マンタ!マッコウクジラ!!》2002年9~10月小笠原旅行2

からの続き・・・


☆ ☆ ☆ ☆




9/29

おがさわら丸をお見送りしたあと、パパヤの母島上陸1泊2日ツアーに参加。

「さよぉならぁ~!」



何度経験しても、船の出航時には涙腺がゆるむ私。

このあとパパヤの船に乗り込み、もちろん船から海に飛び込んで

おがさわら丸を見送りました。


おが丸を見送ったあと、パパヤの船〝ミス パパヤ〟はそのまま母島へ向かいました。

今回のこの母島1泊2日ツアーには、民宿パパヤに宿泊していたゲスト全員が参加!

民宿ごと母島に移動しました!

母島周辺に近づくと、ハシナガイルカが見事なジャンプでお出迎え!


ハシナガイルカの華麗なきりもみジャンプ






この日は近づいてきている台風の影響で波が結構あり、

夢中でハシナガイルカの写真をとっていた私のカメラは、

波をかぶって壊れてしまいました!




この日お世話になったのは、民宿ママヤ。

ママヤの無農薬手作りレモンジャムはおいしいと評判で、私もおみやげに買って帰ったら、大変好評でした!

夕食ではでっかいカノコイセエビも食べました。

食後は旧ヘリポートへ星空をながめに!寝ころびながら星空をながめられるなんて贅沢でしょ?

日中、あたためられたアスファルトが、ちょうどいい温度になってて気持ちよかったです。

天気予報を見ていたら、台風が小笠原めがけて進行中!

明日は大丈夫なのか?!


☆ ☆ ☆ ☆


9/30

朝食を食べたあと、ママヤのオーナーが所有するレモン畑にレモン狩りに行きました。

このレモン、いわゆる普通のレモンとは違い、大きくて鮮やかな緑色をしている。

切ると果肉があふれでるようで、とってもみずみずしい。もちろん無農薬。

レモン狩りをしている間も、まわりの森から鳥さんたちの心地よい鳴き声が聞こえてきて、すがすがしい気持ちになれました。

その後、父島では売っていないデザインの母島ぎょさんを購入しました。やっと手に入れたmyぎょさん。

小笠原では老若男女問わず、履物はぎょさんなのです!

そのあと、ミス パパヤに乗船して母島の海へ!

ミナミハンドウイルカがいました!


イルカの正面顔大好き!!





台風の影響か海底の砂が舞って海は濁り気味でしたが、イルカさんたちは遊ぶ気満々で私たちの相手をしてくれました!
数えきれないほどたくさんの魚が泳ぐいくつかのポイントでシュノーケリングしたあと、ミス パパヤは父島に向かいました。




父島列島に帰ってきてからも、イルカを探しながら船を走らせていると、
孫島付近でまたもやミナミハンドウイルカと泳ぐことができました。

なんて幸せな毎日なのでしょうか・・・


この日の夜、台風が小笠原を通過していきました。

思ったよりは影響なかったようです。




マンタもいたよ!




☆ ☆ ☆ ☆



10/1

同じ民宿で仲良くなったみんなと、原チャリに乗って父島の展望台のハシゴをしました。

長崎展望台→初寝裏展望台→三日月山展望台(ウェザーステーション)

実は私は今まで一度も原チャリに乗ったことがなかったんだけど、

島内を移動するのに原チャリは絶対必要!と、今回の旅行の前に友人Hちゃんに原チャリの特訓をしてもらいました。

おかげですばらしい景色や夕日を見ることができました!Hちゃんありがとう。


生まれてはじめて原チャリで公道を走る





移動中には野山羊にも会った




長崎展望台から兄島瀬戸を望む





三日月山展望台で夕焼けをながめる




夜には天然記念物の固有種、オガサワラオオコウモリを探しに行きました。

亜熱帯農業センター付近で探したのだけれど、なんせまわりは真っ暗!

各自懐中電灯を持ってるものの、草や葉がカサカサいうたびにビビってしまった。

途中でトイレに行きたくなったときも大変!真っ暗なトイレの中で、お互い大声を出し続けて励まし合い!

苦労の甲斐(?!)あって、お目当てのオガサワラオオコウモリを見つけることができました。

こうもり傘っていうけど、ほんと傘みたいで黒くて大きかった!





葉っぱをカサカサいわせて私を驚かせていたのは、このカエルくんたち。




原チャリで走ってるときにも、道にたくさんこのカエルがいるので

轢かないように気を使いました。




つづく・・・