昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

かーたんの退院と三軒茶屋『お山のすぎの子』

2016-03-26 22:45:18 | グルメ

昨日、かーたんが内視鏡検査の検査入院から退院してきた。
検査の時の下剤の反応がとても苦しいらしく、大分、身体が弱っていた。
大腸癌の可能性などは、明けて4月6日の外来で結果がわかるとのこと。
とにかく、虚血性大腸炎に対しては治療法がなく、潰瘍も含めて、栄養のあるものをとって自然治癒を図るしかないとのこと。
実は、29日の火曜日から、かーたんと久しぶりに鬼怒川の温泉に行ってのんびりしようと宿を取ってあったのだが、検査時に腸内のポリープも切除したので、旅行などとんでもない話であえなくキャンセル。
まずは、栄養を取らなくてはならない。食べ物に関しては何を食べても良いとのこと。ただし、下剤の反応で大分、吐瀉して、胃腸が弱って、重いものが食べられないのと、食欲がないので、どうしたものを食べさせたらいいのやら思案のしどころ。
美味しいものを食べて、少しでも食欲を回復させなければならない。朝や昼はお粥を食べていたが、晩はどうするか?
幸いと言っては何だが、旅行をキャンセルしたので当面のお金の工面は付く。だから外食で美味しいものを食べることにした。
これから治療費も大分かかることが予想されるが、どうせその日暮らしだし、気にしないことにした。
饂飩なら食べられるとかーたんが言うので、お腹に優しそうな料理のある、行きつけの三茶の栄通りの和食処『お山のすぎの子』に出かけることにした。 
店に入ると、まだ少し時間が早いのでチーフが一人で切り盛りされていた。そのうち女将さんやマスターも店に出てこられご挨拶を申し上げた。
オカブはまずはビール。
つまみに鶏皮のポン酢和え。
かーたんが食べられそうなものを、といつもの里芋の炊き合わせと暖かいおでん。そして鍋焼き饂飩を頼んだ。
かーたんも美味しい料理に食欲が回復しだし、大分食べられるようになって、鍋焼き饂飩は完食。他の料理もかなり食べた。
オカブは酒杯を重ね、菜の花と縮緬雑魚のお浸し、牛蒡の唐揚、春菊の天麩羅などの肴でビールから熱燗に替え、かーたんの退院を祝った。
締めに日本酒で冷蕎麦。
『お山のすぎの子』の蕎麦は実に美味い。
外に出ると寒い寒いと訴えるかーたんを労わりつつ帰途に就いた。

ぬる燗もほどよき加減春寒に   素閑