昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

ウィンナ・シュニッツェル

2009-04-23 12:08:00 | グルメ

今日はエルさんの学校で体育祭があった。会場は千駄ヶ谷の国立競技場体育館。かーたんが参観に行った。優勝を期しての参加だったが、エルさんのチームはどの競技でもビリッカス。最下位という結果になった。残念。

せめて、晩餐の献立くらい、勝利の味わいをかみ締めようと、オーストリア風トンカツ、ウィンナ・シュニッツェルを作った。この料理は、ウィーンなどでは定番の名物料理になっており、大方のレストランを始め、カフェなどでも食べられる。高級品は仔牛の肉を使うが、大衆店では、豚肉で作ったものが多い。鶏肉や七面鳥のシュニッツェルもある。日本の家庭で作る場合は、仔牛の肉は手に入りにくいので、ステーキ用の牛肉で代用するか、豚肉のソテー用ロース肉を使うのがいいと思う。HP上のオカブ日記ではお馴染みの料理だが、初めての方のために、作り方を記しておくと、肉を肉たたき(無ければビール瓶などで代用する)で、薄く薄く、向こうが透けるくらいに延ばす。塩、胡椒を振り、あとはトンカツの要領で、ベーキングパウダーを混ぜた小麦粉、卵をつけ、センメル粉をまぶすのだが、このセンメル粉がシュニッツェルを作るの際のポイント。普通のパン粉ではシュニッツェルの味わいは出せない。このセンメル粉はカイザー・センメルというオーストリア独特の固パンを普通のパン粉よりもずっと細かい粉にした独特のもの。アンカー社のセンメル・ブレーセルという商品がオーストリアではポピュラーだが、日本では手に入りにくい。もしかしたら「紀伊国屋」なんかには売っているかもしれない。これを揚げるのだが、本場モノは薄くフライパンに引いたラードで揚げ焼きにするらしいが、我が家では、普通の揚げもののように、たっぷりのサラダ油で揚げる。付け合せはジャガイモ。レタスやトマトを添える場合もある。揚げたての熱々にレモンをきゅっと絞って食べるのはなんともいえない。有楽町の「ホイリゲン・ハウス」があった頃は、東京のレストランでも気軽に食べられたのだが、閉店してしまった今では家庭で作るしかないようだ。

      春の宵夢馳せ維納の森の景     素閑


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