「入道雲」

「入道雲」

　お盆と台風が一緒にやってくる気配だが、お盆には色々と行事も予定されていることから台風10号は来ないで欲しいと思う。
　親戚筋にお盆のお祀り物を届けた途中、那賀川の河口に立ち寄ってみた。紀伊水道の向こうに入道雲が立ち上がり、夏の盛りであることを教えてくれる。入道雲の下は和歌山県であり、和歌山県の人たちはどんな思いで入道雲を見上げているのだろうかと想像しながらシャッターを切った。

「アブラゼミ」

「アブラゼミ」

　アブラゼミは、油蝉と書く。いま、我が家の庭の欅の幹に何十匹もとまって鳴いている。暦のうえでは立秋だが、秋の気配というよりもこんなに暑くては酷暑といった方が相応しい。
　蝉の鳴き声は、ものの哀れを連想させてくれる。そう感じるのは、蝉の鳴き声が止んだ暁には秋が来ることを誰もが知っているからだと思う。