アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

中山芝重賞に挑むアンカツ

2006-03-01 00:00:12 | 競馬
さて、今日は過去のアンカツの中山芝重賞について振り返ってみたい。
黄色を及第点、もしくはどうしようもなかったレース
緑色をよくやったと思うレース、
赤色をなんとかならなかったか?と思うレースとしてみよう。


94年 オールカマー トミシノポルンガ 3番人気4着
初めての中山重賞はこのレースだった。
もう12年も前の話になるのか・・・なんとも懐かしい。
ビワハヤヒデ、ウイニングチケットの当時の現役2強が激突したこのレース。
当然のようにこの2頭が圧倒的な人気を集めたわけだが、
ポルンガは交流指定レースのテレビ愛知OPを休養前に制していたこともあり、離れた3番人気。
レースは、力の抜けた2頭と、史上最強の3勝馬の称号を得る寸前のロイスアンドロイス。
この3頭だけが独走してしまって、ポルンガは前目の競馬を試みたが離された4着だった。
このレースは、ちょっと前目で競馬しすぎたかな。
勝ちに出たわけだが、いつもの競馬ならこんなに離されなかっただろう。
ポルンガはとても強い馬だったが、この時はもうピークをすぎてたように思う。
3歳時のダービーグランプリは本当に強いレースだった。

97年 スプリングS トミケンライデン 4番人気 12着
1995年、いわゆる交流元年、ライデンリーダーの挑戦で大きく開いた中央への扉。
それに続くべく、荒川先生とアンカツが送り込んだのがトミケンライデンだった。
未知の魅力もあって4番人気まで押されたが、
積極的に好位を追走したものの、芝適性がなく大きく敗れ去った。これは仕方ない。
その後も頑張り続けた馬だが、中でも全日本サラブレットCの勝利、
荒川先生の馬が3着まで独占した記録は永久に不滅だ。
今日、地方騎手が中央で活躍できるのは、全て荒川先生のおかげであろう。
これほど挑戦という言葉が似合う人はいない。偉大な人だった。

99年 朝日杯 レジェンドハンター 1番人気 2着
かつて、これほどに胸を高鳴らせてレースを見たことが無い。
アンカツ中央入り後、毎週のように喜んだり悲しんだりしているが、
未だにこのレースが、自分の中で最高に盛り上がり、最高に絶望したレースだ。
このレースの興奮を超えるレースはもうこないだろうなあ。

評判通り(地元での)デイリー杯を大楽勝、
東海公営を愛する人に大金をもたらした同馬が、堂々と1番人気で挑んだレース。
好スタートから行きたがるところをなだめながら3番手。
ダンツキャストが暴走気味に飛ばすところを離れた3番手でじっくり追走。
4角手前からじわじわとスパートを開始して、4角先頭、
直線は完全に独走態勢に入ったが、最後の最後にエイシンプレストンに捕まったレース。
アンカツが後に振り返っているように、このレースは明らかに仕掛けが早かった。
中山の坂に対する認識が甘かった・・・といっても、知らないんだからどうしようもない。

アンカツの手を離れたレジェンドハンターは今でも現役で頑張っているが、もうG1に手が届くことはないだろう。
このレースはなんとも苦い思い出として残っている。
いや、あの4角での興奮は未だに他では得られてないから、最高の思い出でもある。

01年 フラワーC サクセスリー 7番人気 9着
まったく覚えていない。
積極的に2番手を追走しているが、あっさりばてている、後の成績からも当然の結果。
ちなみに逃げているのがビリーヴで、サクセスリーにクビだけ先着の8着。

01年 スプリングS フジノテンビー 2番人気 14着
レジェンドハンターの夢を引き継ぐように現れ、デイリー杯を制覇。
朝日杯などをスキップ。満を持して挑んだこのレース、それなりに興奮はしていたが、
アンカツのコメントも辛口だったし、実際のところレースぶりに大物感はなかったのでどうかと思っていた。
結果は早めの競馬を試みるもまったく伸びずに大惨敗。これもやむを得まい。
その後の結果もあまり良いところがなく、早熟傾向が強かった馬だったが、
デイリー杯を制した時にとても嬉しかったのは覚えている。

02年 皐月賞 サスガ 10番人気 6着
すみれSを制して穴人気に押された馬。久々に映像を見た。
スタートは若干内によれ気味だったが、そのままの位置でじっくり待機。
今のアンカツの競馬を髣髴とさせる動きをしている。
最後方をのんびりと追走しているが、ペースが落ち着いたと見たか、
1000mあたりからインでグングンとポジションを上げていっているのが印象的。
直線に入るところで非常にスムーズに内から外に持ち出して、一瞬差しきりそうな体勢にまで持ち込んでいる。
素晴らしい競馬をしている。馬が強ければ勝っているレースだ。




笠松からの挑戦はここまで。
笠松馬での中央制圧、その夢半ばにして中央競馬に移籍。




03年 ニュージーランドトロフィー トーセンオリオン 6番人気 4着
これはなんとも苦いレースになってしまった。
最高のスタートから3番手、ちょっとずつ下げて6番手からの競馬、
馬群を捌けたならば最高の位置取りだったのだろうが結果的にこれが仇。
良い感じで4角を回ってきながら、直線入り口でニシノシタンが壁に、
その外に出ようとしたが、後ろからエイシンツルギザンに先に行かれて行き場をなくし、
ツルギザンが抜けた後の道を必死に追いかけたが時既に遅し。
追い上げ及ばずまったく消化不良の4着に終わってしまった。
せっかくの好スタートも、最後は追い込みで前が詰まるという結末で全くの無意味になってしまい、
消化不良という意味では、このレースが一番駄目なレースだと思う。

03年 皐月賞 ザッツザプレンティ 5番人気 8着
弥生賞の惨敗で人気を落として挑んだレース。
スタート後によれてしまい、それでも押して3番手まで出て行ったが、
どうにもリズムを欠いていたようで、直線入り口で失速。
こんな馬じゃないんだが・・・と思っていたが、
次の日本ダービー、そして菊花賞、JCで力を見せてくれた。
その次の有馬記念でとんでもない惨敗。
中山は駄目だったと解釈している。

03年 スプリンターズS ビリーヴ 1番人気 2着
まあ、流れのある話で駄目とは言いにくいんだけど・・・。
前哨戦のセントウルSで、余裕を持って仕掛けたことでテンシノキセキを捕まえ損ねて敗退。
さすがにG1でそんな競馬をするわけにはいかず、4角先頭の強気の競馬に打って出た。
高松宮でも函館SSでもそんな競馬を見せており、それには文句の無いところだが、
この馬の悪癖である「1頭になると遊ぶ」がもろに出てしまった。
映像ではっきりと分かるくらいによれて(ばててるのではなく、遊んでいるように見える)
最後の最後にデュランダルに捕まった。
まあ、デュランダルは後のスプリント王であり、仕方ないと言えばそうかもしれないのだけれど、
それでもこの地点ではビリーヴのほうが強かった。
もう一回チャンスが欲しいレース。

03年 有馬記念 ザッツザプレンティ 5番人気 11着
大暴走。
馬が極端にかかってしまうと、もう人では抑えられない。
使い詰めの疲労もあったのだろうし、中山も合わなかったのだろう。
鞍上がミスったとは思わない。

04年 中山金杯 タガノマイバッハ 1番人気 11着
長期休養明けも、実績馬不在で押し出された1番人気に。
レースはまったく見せ場なしの完敗。こんなの、どうしようもない。

04年 弥生賞 メテオバースト 6番人気 3着
好スタートからスムーズに3番手を確保。
メイショウボーラーの作るスローペースに綺麗に乗っている。
すぐ前にいるコスモバルクを目標にした感じで追走。
4角でいったん脚を溜めて外からやってくる馬たちを行かせるような感じで5番手、
直線に入るコーナーワークで再び抜き返して3番手に浮上すると、前2頭に迫ったところがゴール。
前の2頭はチャンピオンクラスの2頭であり、大善戦だった。綺麗なレースだと思う。

04年 中山牝馬S マイネアイル 5番人気 10着
ほとんど記憶に無い。
映像を見たが、早め2番手について競馬をしているが、
そうそうにチアズメッセージが来たあたりですでに手応えに余裕が無いように見え、
直線ではまったく見せ場の無いままに後退。
見ても特に思うことは無い。体調が悪かったか、力負けだろう。

04年 ニュージーランドトロフィー ナムラビッグタイム 5番人気 3着
好スタートから押して先頭、やや速めのペースで気持ちよく逃げる。
途中、フリーダムホークにからまれたあたりでちょっと息が入らなかったか、
それでも4角回っても脚色は衰えず、ゴール寸前まで粘りに粘った。
最後は捕まって3着になってしまったが、馬の持ち味を生かした好レースだった。
この馬には距離が長かった。

04年 皐月賞 ハーツクライ 5番人気 14着
例によって後方から。
歩様の問題でコーナーをうまく回ることが出来ず置かれてしまうのが3歳時のハーツクライ。
このレースは後方待機馬が壊滅するレースで、どうすることも出来なかった。
その後、京都新聞杯を溜めに溜めて快勝、日本ダービーでカメの2着。
追い込み競馬で実績を築き上げた。
そして昨年暮れ、ルメールの手によってついに先行策を実現し、ディープインパクトを撃破。
馬が大きく成長する姿を見せてもらった。
とりあえず、この皐月賞の惨敗に関しては、いかしかたあるまい。次も同じ競馬で結果を出している。

04年 有馬記念 アドマイヤドン 8番人気 7着
JCダートで苦杯を舐めたダート王が芝に参戦。
レースは中団後ろからじわじわと差を詰めてきて7着。
特にどうこうということはないが、
時計勝負でそれほど離されたという事もなく、
芝でもやっていけそうな予感を得た。やれると思ったんだが。

05年 中山記念 カンパニー 2番人気 2着
まずまずのスタートから中団後ろ目。
この位置を4角まで維持していれば勝てたレースだった。
アンカツが乗ってから明らかに末脚に磨きがかかった馬だが、
逆にドスローのペースに落ちるとどうしようもなくなってしまう。
まあ、マイルやら1800mのレースでスローになること自体がどうなのかと思わないでもないが、
あまりに他力本願の競馬をしすぎてしまっただろう。
このレースも超スローになってしまい、こないだも勝ったG2大将バランスオブゲームがパーフェクトな競馬。
カンパニーも鮮やかに馬群を捌いてきたが、とにかく物理的に届かない位置だった。
競馬自体は悪くない、というかG1を勝つためにはこの競馬は絶対良いはず。
それが実ってくれない不運な馬だ。カンパニーが出ると何故かレースはスローになる。

05年 スプリングS カンペキ 10番人気 10着
離れた最後方を追走。大外をぶん回して人気通りの結果。
うーんと思わないでもないけど、どう乗ったらどうなったというのが見えないので、
これはこれで、こんなものなんだろう。
いやしかし、やっぱりもう少しなんとかなりそうな映像だw

05年 ニュージーランドトロフィー ピカレスクコート 5番人気 4着
スタート一息だったが積極的に押して3番手から。
折り合いもスムーズで4角でスムーズに先頭に接近、
先行馬の王道の競馬を見せたが、叩き合いに遅れを取り惜敗。
言うことの無い競馬。実力通りの結果か。

05年 皐月賞 ローゼンクロイツ 4番人気 9着
スタートからいまいち行き脚がつかず、
ディープインパクトと接触するようなシーンもあり、まったく力を出せないままに終わった。
このレースだけを見ると、どうなってんだという感じだが、
その次の日本ダービーも完敗、そして神戸新聞杯と菊を好走したことにより、
輸送が駄目だったと言うことが判明。
実力は十分でまだ先のある馬だが、まずは輸送をこなさないことには。
手始めに今週の中京記念。中京くらいで走れないようでは、秋に困ってしまう。

05年 京王杯AH マイネルハーティー 5番人気 8着
離れた最後方を追走。大外を猛然と追い込んできたが届かず。
見た目にはかなり無茶な競馬に見えるが、
その次のポートアイランドSによって、この競馬が正しいことが判明した。
このレースは単純に重馬場にやられたのだろう。
近走は不振が続いているが、もう少しやれて良いはずだが。

05年 セントライト記念 フサイチアウステル 1番人気 2着
1000万を勝ち上がった上がり馬として挑んだわけだが、
他の有力馬が軒並順調さを欠いた為にいきなり1番人気になってしまった。
レースは積極的に前を追走する競馬で粘り込みをはかり、最後に差されはしたものの2着に奮闘。
この馬は三田特別で分かるように瞬発力に欠けるため、このような競馬があっていることは明らかで、
自分のスタイルを貫いた好レースだったと思う。

05年 スプリンターズS シーイズトウショウ 6番人気 12着
超馬体減。どうしようもなし。

05年 有馬記念 スズカマンボ 7番人気 10着
回顧したとおり太かった。
行こうとしても前に行けず、思い通りの競馬を出来ずに終了。
昨秋は状態いまいちのままで終わってしまったが、今年は絞れて出てくるだろうか。



駆け足で振り返ってみた。
赤色にしたレースには全て共通点がある。
一言で言うと極端
行きすぎか後ろすぎ、両極端な競馬をすると失敗しているように思う。
それ以外は、特に言うことは無い、
というか好レースも多く、世間のイメージほどに苦手な競馬場ではあるまい。
実際、中山芝2000mの成績もかなり良い。昨年の中山全体の成績も良い。
特に気にすることは無いと考えている。


さあ、サクラメガワンダーだが。
この馬はアンカツが言うように「どこでも動ける」馬である。
極端な競馬になりようがない。
デビュー当初の悪癖「出遅れ」さえなければ、まず連対確定、
そして勝利を得ることが出来るだろう。そう信じている。


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3 コメント

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Unknown (だいごろー)
2006-03-01 01:01:35
サスガも懐かしいですね。

この時は初めて中央馬での関東G1挑戦&クラシックということでワクワク。

サスガはこの皐月か後のダービーだったか、

笠松の馬が特指の補欠で南関の馬が辞退してくれて乗れたんですよね。

皐月賞の後、モニターを見ながら藤沢先生と談笑していた時は関東所属かと考えたりして。



中山の芝の重賞を勝っていないのは、めぐり合わせなどもあるでしょうし、

仰るとおり成績が悪いということもないので今週にそのジンクスを破ってもらえるはずです。
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Unknown (寅太郎)
2006-03-01 01:29:52
地方のローカルラジオで競馬予想を聞いていました。ジョッキーは弥生賞はメガワンダーが本命で、ラストにコブクロの『桜』を流してくれました。

普段、ローカルの実況などもしている人がそういってくれると嬉しいです。

サスガは懐かしいですねぇ~。

ダービーでは明石家さんまの本命だったとか・・・

中山コースはやっぱり特殊だと感じますね。

普段あまり乗らないのはやっぱり厳しいと思いますね。

人気の時は先行か追い込みと極端な馬に乗っていることが多く、ゴール直前で差されたり、追い届かなかったりしたイメージが強いからじゃないですかね。

まあ、実際勝ってないからなぁ~。

メガの場合は自在性を試すのか、追い込みに徹するのか騎乗の仕方に注目です。

実際、上位3頭は賞金が足りているわけだから仕上げも乗り方も本気とは思えないですね。

その中でいかにらしさを見せるかが、騎手の腕だと思いますね。

中スポによると、まだ友道師へ確約の返事をしていないとのことですが、どういう経緯なのでしょうね?
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Unknown (sankyo)
2006-03-01 21:55:20
サスガのレースは本当に久しぶりに見てみました。

善戦したなあとは思ったはずだけど、

ノーリーズン以下、とにかくグダグダのレースだったのでw

なんかあんまり記憶になかったわけですが。

今見ると妙に上手いレースをしていてびっくりですw



中山勝ってないのはめぐり合わせです。

それが俺の出した結論。

ようやく中山重賞騎乗数がそれなりの数になったあたり。

逆に言うともうそろそろ勝つ番、確率的に。おそらくここ。





まだ牡馬クラシック騎乗馬を決定していないようですね。

ドリパスよりは、キャプテンベガがあるから決めれて無いのだと思います。

正直、アンカツの心の中では決めてるんじゃないかと思いますけど、

ベガもドリパスも松博先生の馬だから、とりあえず若葉まで結論は待つんじゃないかなあ。

このレースが終わって、メガワンダーに即決したくなるようなレースを期待していますが。





まあ、こういうことで悩ましいのは良いことですw
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