【創作びより】

締めきり一日前と、阪神優勝


いよいよ、ラスト2日。漢字のチェックも終わった。音読も終わった。矛盾点も直した。なのに…、ここへ来て、登場人物の名前が、どうも気になる!! いつも書きながら、ファーストインプレッションで決める。一度書いてしまうと、すっごく親しみを感じる。けど、親しみを感じた名前に限って、すでに有名な作品で使われてたりする。やっぱり変えないと…。ああ、でも時間がない、どうしよう、でも名前はだいじ!! 今からどうやって…? そうだ、図書館へ人名辞典を借りに行こうか、でも推敲もまだ十分じゃないのに、時間が足りない。あー、とりあえず、家にある英和と和英辞典を使って調べよう!と本棚へ行く。
と……、あーん、おひさしぶり~~!! コピーライターの頃、愛用していた『ネーミング辞典』が目についた。があーっ、ホコリかぶってる。こんなに長いこと、使ってなかったなんて…。ふーっとほこりを吹き飛ばし、辞書をめくる。ラテン語やギリシャ語まで載ってるから、けっこう面白いひびきのことばが見つかる。これやこれや、これでんがな!!と、ことばを拾って、組み換えていく。
ヨッシャ! これで名前は納得!! 次はまた推敲。書く時は、自分が楽しみながら書いたから、推敲するときは、ちがう人の目で読んでみよう。だれがいいかなぁ…と考えて、同じマンションに住む、長女のお友達がポッと浮かんだ。すごくしっかりしてて、遊びに来ると、「おおーっ!!」とおばさんのけぞってしまうほど、鋭い質問をされたりする。
そうだ、もし、○○ちゃんにこのお話を読んでもらったら…と仮定しながら読んでみよう。すると、うっ、うっ、うーっ!! 矛盾点があとからあとから出てきた。「ここ、わかれへーん」という空耳まで聞こえてきそう。あわてて直す。
○○ちゃんが終わったら、次は、「もし、この原稿が映画になったら…」とか、「本屋さんに並んだら…」とか、「審査員の目で…」とか、いろいろ立場を変えて、読んでみた。一度にひとつの目線にしかなれないのが、不器用なとこ。何度も推敲を重ねて、最後に音読すると、頭からジーンと音がしてきた。体力が限界に来てる…。けど、まだ納得できる原稿になってない。
ああ、なのになのに、こんな日に限って、阪神が優勝するかもしれないだいじな試合が!! 原稿が…と思う心とうらはらに、手はいつもより多めにビールを冷凍室へはこんでいる。勝手に手が動いて、ごちそうを作り、宴の準備をしてしまう…。体は疲れきってるのに、心は2年ぶりの阪神の優勝かどうかということで、ドキドキしてきた。心臓が高鳴る。画面に食い入る。あ、あ! 6回裏、7回裏…と、どんどん緊張は高まり、8回に入ったそのとき! おなかをこわしてしまった~~~。
試合が気になるのに、何度もトイレにかけこむ。優勝の瞬間を見届けねば!!と、冷や汗出しながら画面を見つめる。
そして、ついに優勝! ヤッタ~~~~~!! 子供達とハイタッチで喜びを分かち合う。
岡田監督の優勝インタビューは、トイレの中から聞いた。テレビの音が大きくてよかった。
あー、あと一日。まだタイトルも決まっていない。

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