【創作びより】

会ってる時がファンタジー

こんなにも猛スピードで自転車をこぐのは、高校生以来じゃないかと思うほど、しゃかりきに自転車をこいだ。待ち合わせ時間は10時40分。家から駅までは12~3分かかるのに、子供たちを実家にあずけ、家の下まで戻ってきたのが10時30分。
ホームでの待合せで、しかも他の駅から友だちが電車に乗って来られる。なんとしても間に合わせないと。自分の人生に課せられたことは、自転車をこぐ以外にないのではと思うほど、集中してこいだ。自転車を降りたあと、走りに走って、ホームに着くと、見慣れた仲間の顔があった。
待ちに待った宇治でのオフ会。ここ数日は、浮かれっぱなしだった。電車の中でも話は尽きず、そのままの楽しい気分のまま、会場へ乗り込んだ。
初めてお会いした方。一年ぶりの方。憧れの方。目標としている方。抱きしめたい方。同志のように思っている方。すぐにはことばがかけられないほど、会っただけで胸いっぱいになった方。わっと一度に押し寄せた感動に、行動がついていけなかったほど。
美味しい料理に、遠慮なく飲めるビール(笑) 楽しい会話に、思いがけない演出もあって、アゴが痛くなるほど笑った。
共同絵本出版のお祝いにと、たくさんのカードも頂いた。少し停滞していた絵本の船だけど、また元気よく漕ぎ出せそうな気がした。本当にこんなに頂いてばかりでいいのかと思うほど、たくさんの勇気と励ましを頂いた。
二次会は、桜の木の下で。こちらは創作の話で熱く盛り上がった。先生の口から宝物のようなことばがいくつも出てきて、こぼれないようにと夢中で受け止めた。
あっという間に時間がきて、お別れの時。あぁ、月曜からはまた現実の世界に戻るんだと思うと、胸がキュンとなった。
みんなに会ってる時こそが、自分にとってのファンタジーかもしれないと思えた。
ジンジンと熱くなった心をお持ち帰りして、子供たちを迎えに行く。晩ご飯もごちそうになって、あとは帰って寝るばかりと思ったその時、大切なことを思い出した。
「胴着、乾かすの、忘れてたぁ!」
叫んだわたしのことばに、家族みんなが凍りついた。空手の試合は明日。その胴着は、洗濯機の中でしめったまま、忘れられていた。ゼッケンもつけないといけないのに…。
家に帰って、急いで胴着を乾かし、ゼッケンを付け終えたのが、夜中の1時。ぶっ倒れるように寝た。


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