【創作びより】

母の印象

仕事が終わってから、長女と三女を歯医者へ連れていった。長女を診てもらってる間、診察室で待ってると、偶然、空手教室の師範の奥さんがやってこられた。
「おかあさん、体が弱いの?」と聞かれて、驚いた。なんでも、試合が近いんで、残って練習しようと誘っても、長女は「おかあさんの手伝いをしないといけないから」と断っているんだとか。
確かに、お風呂を洗ってくれたり、洗濯物をたたんでくれたり、食膳の用意をしてくれるけど、そのために居残り練習できないほどではないのに……。
帰り道、長女に確かめてみる。「ママが体弱いっていうてたん?」すると、「だってぇ、ママ、すぐに貧血とかで倒れてるやん」ということばが返ってきた。
意外だった。今までずっと元気できて、体調をくずしたのはここ一月くらいのことなのに、子供には横になってる姿のほうが強く印象に残ってるなんて。夏場、自転車の前と後ろに子供を乗せ、日焼けして走り回ってた母の姿は消えてしまったんだろうか(笑) 母の曇りが子供に日陰を作ってしまう。気をつけないとなぁと思った。
夕食のあと、次女の遊び着にアイロンをかける。いよいよ明日は修了式。遊び着にアイロンをかけるのも最後かと思うと、ぐっときた。思えば、ことばが遅いからという理由で保育所に入って、一年たって自閉症とわかり、先生と相談しながら、いくつもの壁を越えてきた。先生との交換ノートは1年間で6冊にもなっていた。いつか読み返すと、懐かしいと思えるようになるのかなぁ。
なんだかやり残したことがたくさんあるような気がしながら、眠りについた。

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