【創作びより】

バグズライフを見て

朝、テレビをつけると、鏡リュウジさんが出ていた。火の星座は、日記をつけると、運気が増すとおっしゃっていた。昔つけてた5年日記、また買おうかなぁと思ったり。夫の風の星座は、賞賛の年なんだとか。ボローニャでグラフィック賞が欲しい!!と意気込んでいた。
絵本の出版が決まって、うれしい半面、すごく冷静な自分もいる。ラストの展開を書き直し、夫に原稿を託してから、半年以上。なんだか、東京で一人暮らししてる娘が嫁ぐような、そんなかんじ。同居してれば、あれもこれもと気になるけど、すでに手を離れてるし、文章の直しもほとんどないということなんで、母親としては、やることがそれほどない。
ただ、ただ…、タイトルだけ。編集者さんは、このタイトルはいいですよぉ、普通ありえないですもんと気に入ってくださったのに、夫は信じられない一言を口にしたらしい。
「もうちょっと考えさせてください。考えたらもっとすごいのが出るかもしれませんから」と…。勝手なこと、いうなよぉ(泣) あれで十分じゃないか!!と思うのに、夫の絵のこだわりを見てるから、いい返せない。編集者さんから、直しのコピーが届いてから、もう一度考えることになった。
絵本が出ると決まったら、児童文学もしっかり地に足つけないと、という気持ちが強まった。夫の七光りといわれたくない(笑)。
仕事が休みだったんで、午前中、たまってた家事をかたづけ、少し昼寝をしたあと、20枚の原稿の推敲に取りかかった。
他で褒められたことがあったのと、夫も面白いといってくれてたんで、自信のある作品だった。細かい部分を直し、プリントアウトして、夕方からは、漢字のチェックを始める。明日にでも投函できそうだけど、日はちゃんと調べようと思っていた。
というのも、今回、夫の東京行きが、今まで以上に収穫が多かったんで聞いてみると、細木数子さんの本を見て、行く日を調べたんだとか。月も日も「種子」の日。今まで、そんなん関係ないわと思ってたけど、実例を見たばかりなんで、自分も見習おうと思った。
ごはんの後も漢字のチェックをし、今月は二つ応募できるなぁと、ほっとした気分でいた。
ところが! 9時からテレビで『バグズライフ』を見ているうち、気持ちがサアッと引けてきた。なんて、一匹一匹の生態を活かし、ストーリー展開も勢いがあるんだろう…。長女が面白いぃ!とさけぶたび、食い入るように見つめる次女と三女の顔を見るたび、どんどん気持ちが下降していった。
さっきの原稿、出すのやめよう…。生き物が出てくる話だけど、生態がまったく活かせてないことに気づいた。もっともっと面白くできるはずなのに、自分で寸止めにしている。そういえば、推敲してても、それほど楽しくなかった。書いてから、かなり時間がたってるからかなぁと思ってたけど、そうじゃない。原稿自体が平坦。バグズライフのように、うねりが欲しい。笑いあり、涙あり、とまではいかなくても、長女の「面白かったぁ」が聞けるような原稿にしたい。
20枚はやめて、枚数を増やそう。あんな生き物も、こんな生き物も、出してみよう。そう考えると、気分はまた上昇した。こんなにウキウキした気分で、書き直しに向かうのは、初めてかも。公募とか、締めきりとか考えず、気楽に書いてみようと思った。

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