【創作びより】

心の引っ越し


土曜日に頂いた創作の炎は、夫にも飛び火した。カセットテープのように喋ったら、メラメラとやる気がでてきたみたい。
「来週は出かけるから、今日は仕事しててもええかなぁ?」
とたずねるんで、どうぞどうぞとすすめて、わたしは前から気になってた本棚の整理をすることにした。
本棚の両側は、ガラスの扉がついていて、合計10段の棚がある。そこには、夫が独立してからの資料や、童話の原稿、料理の本、子供達の記念のものなどが、とにかくつっこんである(笑)。
いつから整理してなかったんやろう…とやり始めたら、三女の生まれたての写真や、長女の幼稚園の修了証、平成13年の伝票などが出てきた。えーっ、4年も整理してなかったのぉ!?と、われながらビックリ。
黒いゴミ袋を用意して、どんどんちぎって捨てていく。その中で、アイデアのストックや、昔書いて面白くない原稿、他の童話の写経や、原稿を作ったときのメモなども、すべてビリビリ捨てた。金曜日までなら捨てれなかったかもしれないけど、捨てることができた。
引っ越しをする覚悟がある。心の引っ越し。ちがう場所へ行こうと思う。
今までは、公募に振り回されてきた。賞の傾向を探ったり、突き抜けたものを書こうと、そちらにばかり意識がいって、自分らしさを見失ってた。完全に、主導権を公募に握られてたかんじ。
そうじゃなく、自分が本当に書きたいものを書いて、それをどうするかは、その後で決めよう。
今までは、作品うんぬんよりも、作品の周辺のことで悩んでることが多かった。そうじゃなく、作品自体のことで、もっと悩もうと思う。
新しいものが書きたくて、過去の資料は、ほとんど捨てた。その数、ゴミ袋4つ分。ああ、森さん、地球さん、ごめんなさい。ムダでなかったと思えるよう、これから精進します。
かなり気分がスッキリした。振り返ると……、リビングは、子供達が散らかしたおもちゃやゴミで散乱! ひぇぇ、ビスコ踏んで、粉々になってるやないかい! 
あぁ、狭いわがや。本当の引っ越しも、いつかできたらなぁ。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事