【創作びより】

お薬は童話

仕事で少しずつミスが減ってきて、自然と手が動いてるというかんじになってきて、あぁ慣れていくっていうのは、こういうことなのかなぁと思ってた矢先、お客さんに物凄く叱られた。はじめにちゃんと確認しなかったわたしが悪いんだけど、決まりってものがあって、変えられないこともあるわけで…。怒鳴られてすぐはそうでもなかったけど、どんどん気持ちがブルーになっていった。
あまり考えすぎないようにして、スーパーへ。明日は夫の実家へ行くことになってるんで、そうだケーキでも焼いて持っていこうと、とうとうハンドミキサーを買った。ケーキを入れる箱も買った。
けど、家に着くと、どどどっと疲れが出て、ケーきを作る元気が出なかった。ごはんを作るまでの間、ベルメゾンのカタログなど見て過ごす。かなり癒しを求めてる自分がいる。
晩ごはんは、生協の豆乳ギョーザ鍋。CMを見て、豆乳鍋なんて気持ち悪いといってた夫だけど、あっさりして美味しいね~と、鍋の底さらうほど、たいらげてくれた。
おなかいっぱいになってビールも飲むと、ようやく元気が沸いてきた。ガトーショコラとビスコッティを焼き始める。ハンドミキサーは夢のような機械だった(笑) 前は、腕の筋肉ちぎれるかと思うほど泡立て器を動かしたのに、持ってるだけでいいなんて。いとも簡単にケーキができた。
と思ったら…、できあがったケーキを型からはずすと、殴られたように横がへこんでいた。型にぴったりな紙をひかず、かなり大きめのペーパーを型にはめ、くしゃっとなったまま焼いたら、くしゃっとなったまま焼き上がってしまった。ううぅ。マンガなら、横に「ぼろっ」て文字が入りそうな仕上がりになった。
ビスコッティはというと、オーブンが使用中だったんで、オーブントースターでくるみを焼いたら、焦げて真っ黒になってしまった。残りのくるみはほんのわずか…。かなり物足りない味わいになった。
キッチンの片づけなどしてると、11時半。このまま寝ようかとも思ったけど、それではよけいに疲れが残る気がした。ほんとに心が沈んでるとき、何よりハマりこみたいと思ったのは、生協のメニューでも、通販のカタログでもなく、童話だった。自分でも不思議だったけど、いまの心の傷にぴったりなお薬は童話だった。
挑戦する予定になかった課題に取り組む。童話は自由でいい。自分の中から、すべてが生まれていく。広げるのも飛ぶのも自由だし。そんなに急にすごい発想は生まれないけど、アイデアメモのように少しずつノートに書きつけて、眠りについた。

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