【創作びより】

固い壁


創作は暗礁に乗り上げてしまった。四方向、どこを掘っても、鉄のような壁。固過ぎて、すぐに力果て、うずくまってしまう。難しい…。しんどい…。書けない2日間、あんなに書きたい書きたいと思ってたのに、いざ書き出すと、まったく進まない。それどころか、金曜日に書いた方向性が間違ってるような気さえしてくる。一気に最後まで突っ走りたいのに、書きかけたところまでを何度も推敲してしまう。
はじめは、ノッてないから、書けないのかなぁと思った。今週はあまり用事が入ってないから、急き立てられるものがなく、あのいつもの追いつめられるかんじがないのかと…。でも、だんだん考えてると、そうじゃないことに気づいた。恥ずかしいけど、こんなに考え抜くこと、初めてかもしれない。
今までは、前に掘れないなら、テキトーに上を掘って、すり抜けてきたようなところがある。ここまで、ウンウンうなっていなかった。それでも、ゴールした、気になっていた。
幸か不幸か、推理・探偵ものは、それができない。ごまかしがきかない。いや、他の童話を書くときだって、すり抜けをしてはだめだったんだ。もっと考え抜かなきゃ、だめだったんだ。
あきらめて、違う課題に取り組めば、ラクだろうなあと何度も思った。でも、それでは成長しない。今まで、プロの絵本作家である夫が、何日も何カ月も苦しんでいるようすを見てきた。プロは、逃げだせない。妥協もしない。締め切りのない仕事は、尚、辛そうだ。そういうのを見てると、自分も逃げ出すわけにはいかないと思う。
夜、子供達と『名探偵コナン』を見た。暗号がでてきた。長女が、「ママ、これそのまま使ったらええねん」と明るく言う。「い、いや、そのままは使われへんねん」と返したけど、長女の思いがうれしかった。前の夜、「原稿、書き上がるかなぁ」と弱音を吐いたから、励ましてくれたのだろう。コナンくんを見てると、やはり簡単には、謎が解けていない。しかも、答えは来週の後編に続くらしい。楽しませるものを創る裏で、どの作家さんもきっと苦しんでるのかもしれない…。そう思うと、もうひと踏ん張りしてみようという気になってきた。

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