【創作びより】

仮想教室

(はぁー、本当なら今頃、新しい童話教室に入って、新鮮な空気をいっぱい吸いこんでたかもなぁ)
時計を見ながら、ふとそんなことを考えた。去年の暮れに申し込んだ童話教室のスタートが今日だった。通えることを楽しみにしていたけど、仕事が決まった時点で、キャンセルした。
なのに、今週も来週もシフトの関係で、月曜はお休み。先にわかってたら、通えてたかもなぁと思うと、ため息が出た。通えないことにもきっと理由があったのかもと自分をなぐさめる。
そうだ! 今頃、教室ではどんな授業がされてるんだろうと想像して、冊子『空堀から童話を書く』を開く。あ……、大切な童話の作り方が書かれてたのに、あれからちっとも実践してなかった! さっそく、書かれてる方法で、童話を作ってみる。いつもと全然違う方法なんで、とても新鮮。アイデアがまとまってくると、原稿用紙に書きたくて、うずうずしてきた。
またまた、そうだ!と思いつき、パソコンのソフトwordを使って、ミニミニ原稿用紙を作る。一日一枚のノルマと決めてから、どうしても作りたくなった。いつも形から入ってしまう。
A4用紙に2枚入るミニ原稿用紙と、4枚入るミニミニ原稿用紙を作った。これなら、仕事の休憩時間でも、場所を取ることなく、広げられる。小説家の中上健二氏は、空港で配送の仕事をしている時、トイレのフタの上で原稿を書いたとか。めざせ、休憩時間活用法!! こんなことで、希望を見い出してる自分は、少し悲しいけど(笑)。
原稿用紙に書き込むのは、久しぶりだった。1枚をなんども推敲しながら、書いては消し、消しては書いて、あと4行というところまで進んだ。こんなに1枚を丁寧に書いたのは、初めてかもしれない。
もう少し書きたかったけど、子供たちが帰ってくると、おなかが空いて暴れだしたんで、先に夕食にすることにした。
今日のメニューはたこやき。6時から焼きはじめて、結局、終わったのが8時半。お風呂に入って、夫が帰ってきて、一緒にワインを飲んで、さあ寝よか…と思ったときに、思い出した。一日1枚のノルマを果たしてない!! 宿題忘れてたぁという長女のこと、言えないじゃないか!! あわてて、残りの4行を考える。ノルマがなければ、すんなり寝ていたかもしれない。宿題みたいに自分に課すことで、なんとか書ききることができた。
たった1枚でも、書き上げると、すっきりした気分で眠ることができた。

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