心の底からの叫び

午前中、かなり気合いを入れて大掃除した。気づくと、右腕が上がらない。ハンドクリームを塗ると、ぬるんと固まりですべっていく。手にすりこめない…。何ごともやりすぎはよくない。
疲れきって、ソファーに沈みこんだとき、Ｍ１(漫才グランプリ)の公式ガイドブックという番組が始まったんで、食い入るように見た。
小・中・高とお笑いどっぷりで育ったんで、今もＭ１は、毎年欠かさず見ている。応援してるコンビが予選を勝ち抜くと、一緒に熱くなり、負けると、悔しくてたまらなかった。
今年も、斬新なコンビの登場もあれば、リベンジをかけたコンビもいる。一つのことに凌ぎを削り、熱く燃える人たちを見てるのは気持ちいい。自然と、童話に置き換えたりもする。
一番印象に残ったのは、スピードワゴンの小沢くんの台詞。去年、準決勝に残れず、新宿の街で、携帯片手に、空に向かって泣きながら叫んでいた。
「面白い漫才がしたいんですっ！！」
グッときて、ハッとして、ホロッときた。
こ、これや!!　わたしで言うなら……、
「面白い童話が書きたいんですっ！！」
これ、今の心の底からの叫び。面白いものが書きたい。たまらなく書きたい。感動とかテーマとか苦手だけど、心の底からワクワクするような、面白いものが書きたいっ。
トロンとして、ぼさっとしていた脳が、いっきに目覚めたかんじ。目標がしっかり見えてきた。
人とは違う道かもしれない。でも、自分の持ち味を大切にしたい。
年末年始は、スピードワゴンの小沢くん、チェックしまくろう。
ちなみに…、わたしのＭ１予想は、１位、南海キャンディーズ。２位、ブラックマヨネーズ。３位、東京ダイナマイト。あ……、スピードワゴンが入っていない。しまった……。