【創作びより】

あきらめない


直接は役に立たないかなぁと思いながらも、図書館で借りてきた本を読む。ノートを広げて、メモりながら読む。すると……、ポコポコッと、トリックがいくつか思いついた。今まで、まったく進まなかったのに…。霧が晴れたようなかんじだった。
ずっと、いつ引き返そうかと思っていた。高い高い山の頂上を見上げては、丘しか登ったことのないわたしに、こんな険しい山はムリやよなぁと、あきらめムードだった。しゃがみこんで、ため息ばかりついてたように思う。それが、斉藤孝さんの本に勇気づけられ、とにかく方法を考えなくてはと、図書館へ行った。そこで手に入ったのは、違う山をめざす本だった。山の種類が違う。でも、読んでいくうち、共通するものも見つかった。アンソロジーということで、みんなが苦労しながらも、楽しそうに山を登っているようすが伝わってきた。
それでもまだ、心の1/2は、逃げ腰になってる。トリックを思いついたからといって、そこから話を作っていくのは、今までにやったことがない。できるだろうか…と不安になる。
あきらめるのは簡単。そういえば、童話を書き出した頃は、しょっちゅうあきらめていた。賞をめざしても、方法がわからず、手をこまねいているだけで、時間が過ぎていく。締め切りに間に合わない。原稿を出すこともできず、やりきれない日々が続いた。それがいつからか、締め切りにはちゃんと間に合うようになった。もがきながらも、めざす頂上をキッと見すえていたから。あきらめなかったことが、たどり着く大きな要因だった。
「他人があなたをあきらめることはない。あなた自身があきらめるんだ」という文を見たことがある。一番大きな敵は、自分の中にいる。やったことないからムリ…だとか、どうせ出しても通らないかも…とか、この賞は向いてないんじゃない…とか、ささやいてくる。冷静さは大切だけど、引き戻そうとする力は困る。あの山の頂上には、自分が行きたい世界の入り口があるんだから! とにかく、あきらめるということばを自分の辞書から消そう。どこかくじいても、また霧が出てきても、とにかく前に進もう。登っていこう!
と……、自分で自分のお尻をたたかないと、登れないわたし。そう、見た目は、かまやつひろしのようだけど、心は荻野目慶子のように華奢なのです、ほほほ。

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