【創作びより】

アイテムから広げる


雨の日の土曜日は、最悪。
おたけびをあげそうなくらい元気な子供達は、エネルギーを持てあまし、家の中はサファリパークのよう。長女は空手の練習、次女はソファーでピョンピョン跳びはね、三女はローラーのついた椅子に乗り、ゴロゴロ言わせて家中をまわる。
自分達だけで遊んでればいいけど、そうはいかない。やれ、トイレの電気をつけてだとか、気に入った絵本を探してくれだとか言われて、用事の手を止められる。いつもなら10時には終わる朝の用事が11時半までかかる。
やれやれ。お昼ご飯の用意をしないと。その前にちょっとトイレ…と行ってみたら、子どもが紙を詰まらせていた(泣) 慌てて処理をして、リビングに戻ると、壁に大きなタコの絵! んもぉ~~~。
母グレる。昼からはお絵かきと折り紙でも…と思ってたけど、テレビ漬けになってやる~~~!! と、12時からたかじんさんの番組を見て、1時からは、「なんぼdeナンボ」を見る。ゲストは料理愛好家の平野レミさんだった。おうちを紹介されていたとき、ハッとするものが映って、思わず起き上がる(←また、寝転んでた)これって……、お話のアイテムになるかも!! 想像がムクムクふくらんでいく。
あー、でも、ちょっとコーフンしてて、冷静になれない。勇気をだして、目の前で、自分の手をデッサンしてる長女にたずねてみる。こんな、こんなんしたら…、どうなると思う? 「ふん、面白いやん。○○○○○するとかな」ペンを休めもせず、長女が答える。いつもなら、「こら、目見んかい!!」と突っ込むところだが、大きなヒントをもらって、母は憧れの先輩に第2ボタンをもらいに行く女子学生のように、ぽぉーっとなってしまった。
アイテムから、思いつくエピソードをどんどんノートに書き込んでいく。アイテムからお話を広げるのは、久しぶりのこと。なので、いつも書いてる作品とテイストがまったく違うかもしれない。ちゃんと進めるだろうか…。少し不安になる。あー、あの先生の本が読みたい!! 本棚に走りそうになるけど、がまんがまん。いま、影響受けてしまうと、危険。書き上がってから、推敲するときに勉強させて頂こう。
エピソードを増やしていくと、そこに濃い~ものが出てきたりする。これはこれで、別のお話を作ろうか…と考えてしまう。あー、せこいせこい。カレーライス食べた次の日の晩ご飯をカレーうどんにするようなもんだ。そんなしみったれた考えは捨てて、1本に力を注ごう。エピソードを増やす作業を続ける。
一つひとつ積み重ねていくような丁寧な作り方。この方法、忘れないでおこうと思った。

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