怒ってもいいけど、その日のうちに収めなされ、怒ったままではいけないよって言ったのは、あのパウロさんだったっけ。
ほんと、そうだとは思うよね…。
でも、こじれて収まらないことがある。後から後から噴き出してきて、もう素直な気持ちになれないことがある。
確かに、一日で収めておけば良かったのかもしれない。でも、収まらない。ちょっとでも刺激されるとイライラして、その人の気配を感じるだけで、動悸がバクバクして、胃がむかむかしてしょうがない。
貯めてしまったんだろうな。ちょっとずつ、いい感じで吐き出さずに溜めてしまったんだろうな。自分でも気づかずに。いや、てきとーに吐きだしてきたつもりだったんだけど、それでも足りなかったのかな。それとも、一番自分の触れてほしくないような悪いつぼにドスッと入ってしまったのかもしれない。たぶんそう。一番触れられたくないところに、しかもいやーなかたちで触れられた、そうとしか言いようがない。
いっそ、ここに、その人の悪口を、時々書けたらどれだけいいだろう。でも、公共のネットの中で、いくら匿名でも、なるべくそれはしたくないし、その人はいつだか、ハンドルネームでやっていたはずの私のホームページを探し当ててきて、そっちのアドレスにメールを送ってきたことがあった。まったく油断がならない。
悪気があってしたこと、こちらを明らかに貶めたり攻撃しようとしてしてきたことじゃないんだから…適当なところで収めて許せば、きっとそれで済むのだ。許せなくても、日常生活のために、何食わぬ顔で、通常通りのそぶりに戻り、何かきっかけ作って平常に戻せばいいのだ。わかってはいる。いるけど…。
怒ってばかりいて、許さないでいると、何より自分が毒されていくから、だから、許せ、怒るなよ、とイエス様もパウロさんも言ってるんだと思う。
だから、このままじゃいけないんだけど。
だけど、自分の怒りを捻じ曲げて、なかったことにして地中に埋めても、多分じぶじぶ出てきて土壌汚染されそうだ。
じゃあ、この場を借りて、やっぱり書いてみる。
一)自分の息子と「直接」もっとちゃんと会話しろ!
二)自分は女房の親に息子を任せっぱなしで一緒にも暮らさず子育て経験がないくせに、偉そうな口を出すな!Jくんの子育てには、両親たる私たちが一番悩み、いろんな人に相談しながら試行錯誤しているんだ。非難がましい事を言うな。しかも言いたいならスパッとハッキリ言えよ!
三)昔と今では、時代が違うんだよ!!父親と母親で子育てするもんなんだ。しかも母親たる私だって来月からまた仕事なんだぞ!何が自分は夜8時まで大学に居ただ。それでも息子が育ったのは女房や他人のおかげじゃないか。
四)つまらない知識のひけらかしはやめてくれ。そんなの、おそ松くんの「シエー」のイヤミと同レベル。エライ科学者なんだったら、幼い孫の「センスオブワンダー(なぜどうして?)」に、平易な言葉でしっかり答えてやったらどうなのさ。
五)いらないモンを人に押し付けてくるのやめれ。いらないって言ってるのに二度も三度もしつこいよ!それに昔のことだが、貧乏な、賃貸マンション住まいの若夫婦に、でっかい油絵なんか贈ってくる感性が、お坊ちゃんの苦労知らずだって言うんだ!!!
六)でもそれを、大方同じようなこと思っていながら、実の親に言えない息子ってのは何?妻の方に「大人げない」だの「人の好意を無下にする」だの。ヨメが言ったら角が立つだろうが。大体が、一)に戻るが、まともに話し合えない親子ってなんだろうね。及ばないながら間に立ってきたつもりだけど、やってられん。普通、間に立つのは、実の息子の仕事だろうが。
……。
ええ…この文章読んじゃった人、毒にあてられちゃいますよね。ほんとすみません。
二世帯同居って、こういうもんです。これで姑もいたらはじめから終わってます。桜泉みたいなデキてない人にはできる技ではありません。
なので…これから結婚する人や、両親と近くに、と考える人には、二世帯住宅はお勧めしません。スープの冷めない距離がいいね、ほんと、ええ。
(もちろん、自分の両親に対してもそれを思う。)
これって、クリスチャンライフのカテゴリー?
ええ、クリスチャンも怒る。聖人君子じゃないよという、いいのか悪いのか…そんな例を提示してみたつもりかもしれないし、でも、怒ったままじゃいけないから、どうしたらいいのかなというつぶやきだということで。
それにね…。
この種の問題では、もっと相手がはっきりと悪意を持って接してきて、そのことで苦労をしてしてし抜いた伯母がいる。彼女が今もそのことが遠いきっかけで苦しみぬいていることを思うと…こんなのは桜泉のつまらんわがまま、苦労の足りなさ、修養の足りなさとしか言いようがないとは思う。
上記の伯母のことでは今すごくいろいろ心配していることがある。そうか、きっと、彼女のことをもっと思いやれという、神様のメッセージなのかもしれない。この怒りの体験も。
さて…。でも…。この、いよいよ育休が終わろうという大事な忙しい時期に、桜泉は毎日、ひどい動悸と闘いながら生活している。
自分だけがつらいのではない、相手も、周りも、このことで嫌な思いや辛い思いをしているのも分かっているけど、でも、私も、つらい。
怒ったままではいけないよ、…そうだねえ、パウロさん。