さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

浅間温泉に行く 7

2015年11月24日 | 関東甲信越



朝を迎えたホテルの窓から。紅葉の見事な装飾を施されたベランダが見えました。
昨夜は居酒屋からバーへと、ちと飲みすぎたな^^



ホテルの玄関わきに湧水がありました。ペットボトルを何本も持ってきて水を持ち
帰る人がいました。俺もコンビニで水など買わずに、これを汲んで飲めばよかった
なあ~。真夏なんぞ、ここで水浴びしたら気持ちよかろうて(^益^)b



さて朝のコーヒーを飲みに、松本で有名な古い喫茶店に行く。



なかはシックな雰囲気で、木製のテーブルや椅子などがしゃれている。だけど人気店
だけに、朝から混んでいる。。。 昨夜の一軒目の居酒屋と同じで、評判のところは
人がたくさんで落ち着かないなー。うら寂れたところで、ばーさんがひとりでやって
いるようなところのほうが静かでいい。



さてバスに乗って約20分くらいだったか、浅間温泉にやってきました。温泉街を
ブラブラ散歩して、日帰りのお風呂を頂くのです。

「どくとるマンボウ青春期」によると、北杜夫は旧制高校時代に松本の寮に住んで
おり、その寮があった南松本から風呂に入るため、この浅間温泉まで歩いて来ると、
遠いものだから帰りには冷え切ってしまう、と書いてありました。

南松本って、俺が前日にタクシーに乗ってカメラを買いに行ったところです。
そしてここ浅間温泉は、その逆方向にバスで20分くらい。というわけで、南松本
から浅間温泉まで行こうものなら、全行程4㎞以上。遠くて大変だって言いながら、
風呂に入るためにそれだけ歩いたりしたのかー!

まあ当時のその寮生たちは、一週間や一ヵ月に一度ならまだしも、風呂に何か月も
入らないやつもいたとか。臭いがすごそう。。。



浅間温泉は、由緒正しい歴史のあるところだ、ということだそうです。
ちなみに、軽井沢の方にある「浅間山」と混同されやすいようです。あちらのほうは
噴火したりして有名ですからね^^;



古い温泉郷だけに、こういった木造3階建てがあったりします。



なかなか立派な造りの建物。廊下を歩くとギシギシいったりするんだろうなあ。



右の古そうなゴミ入れ、左の玄関屋根の歪み。いーねー(^益^)w



というわけで、目的の温泉旅館に到着しました。



入ってみると、なかなか大きな造りの建物でした。泊まるのもいいかもなあ。

入浴料を払って、風呂場はあちらだと案内されました。なかなかいい湯で、内風呂と
木造りの露天風呂がありました。あっちへ入ったりこっちへ入ったり、まあのんびり
して十分に堪能したと思って外に出ると、「露天風呂はあちら→」という案内が
ありました。w(゜゜)w

そーだー!ここの宿には、松本の藩主が入ったという「殿様湯」があると見てから
来たんだっけ。それは一旦、外に出てから入るのかー。そういう露天風呂には
湯舟だけしかないので、先にそっちに入って、あとから内湯に入るんだよなー。
ううう、これからまた入るのも疲れた気がしたので、今回はこれで帰ったのでしたw


松本の夜 2軒目はバーに 6

2015年11月23日 | 関東甲信越



一軒目があまりにも混み合った店だったので、今度は少しゆっくり飲めるところを
探して町を彷徨った。このあたりは怪しいおねーさんが道端に立っていた。
そういう店に入ろうものなら、「ゆっくり」の反対で緊張感マックスになっちまう。



ここは評判のいいバーだ。バーは落ちつけていい^^



おっ。しぶい階段。いきなり一階でドアを開けて入るより、少しばかりの緊張感と
期待感を感じながら上ってゆくのもいい。



客は誰もいなかった。しばらくいて出るまで誰も来なかったので、穴場だったなー。

スモーキーな、香り高いウィスキーのお勧めをお願いしたら、スコッチのBig Peatが
出てきました。まさに燻した煙の香りが強い、俺好みの大人な(オヤジな)味わい
でした。



こちらのバーテンダーさん、ふたりっきりでちょっと間をもてあますように無口。
まあバーなので、やたらにおしゃべりでなくて結構なんですが、お互いあんまり
黙りこくっているのが続くのも何かな、とか思ったり。

でもね、しばらくしたらウィスキーの話になって、こちらも余市のニッカに
行ったり、鳥井信治郎やら竹鶴政孝の本を読んで少しばっかりかじったりしている
ものだから、話に花が咲き始めると、バーテンダーさん、意外にも熱く語り始める
ではないで~すか^^ やっぱり好きなのねー(^益^)b



ブドウを使ったカクテル。そもそもカクテルとは、ベースの酒に何かを混ぜたもの。
その何かっつ~のが何でもありで、違う種類の酒ということもある。

そこでフレッシュ・フルーツを加えるというのが、日本の素晴らしい文化のひとつ
ではないかと私は思うのです。何せ日本の果物は、世界最高峰の品質を誇っている。
鳥取のスイカ、山形のラ・フランスや佐藤錦(さくらんぼ)、福岡のとよみつひめ
(イチジク)、あまおう(苺)、信州のしなのスイート(りんご)、山梨の甲斐路
(ブドウ)、夕張メロン、まだまだ数えきれないほどだー!

世界中の連中、こういった果物を食べたら驚くよ。全く別物だよ。さてさて、んで
そういうハイ・クウォリティーな旬の果物を、その場でカクテルにしたら、そりゃー
うまいに決まっている。日本に旅行しているガイコツ人たちよ、飲んで味噌!

というわけで、上の画像は、信州の葡萄を使ったカクテルですー^^

もちろん、極上の味わい。至福のひととき。

世の男性軍、女性を口説くなら、こういう一杯を飲ませましょう!



他に全然客も来なかったので、遠慮なく楽しい酒の話が続き、今度はオレンジの
カクテル。充実の2軒目でした。。。
ちなみに一軒目は例の人気の居酒屋に行ったけれど、混んでいて落ち着かなかった、
と言うと、「あそこは座れただけでラッキー」なのだそうです。う~む。。。


松本で評判の居酒屋へ 5

2015年11月22日 | 関東甲信越



松本といえばこの居酒屋、という評判の店に行きました。急遽カメラを買いに行ったり
したものだから、19時を過ぎてしまった。入った途端に「すみません、満席で…」
と言われて出かかったところ、「あ、おひとりならば一席空いてます」と入る
ことができました。びっしりのカウンターの隙間に小さくなって座る。



信州の名物で、私の好物の馬刺しを注文。これが柔らかく最上の逸品でした。
そしてこちらも松本の郷土料理、「山賊焼き」。鶏のもも肉を、にんにくをきかせた
タレにつけこんで、片栗粉をまぶして揚げたもの。これも旨かった~。

酒も地酒を取り揃えており、「大雪渓」大吟醸の次に、「夜明け前」の純米吟醸
という贅沢をしてしまった(^益^)b

カウンターは満席なので、目の前のご主人は忙しく次々に料理を作っている。
松本最初の夜なので、こちらは名物をまず注文したが、見ていると立派な金目鯛が
尾頭付きの姿焼きになって隣に置かれたり、メニューを見るとアワビ、マツタケ、
車海老と最高級の材料がずらりと並んでいる。

評判の店って、これはもしかしてお金持ちが高級食材を食べに行くという意味で
一目置かれているということかなー。

ちなみに、某居酒屋巡りの番組でこの店が紹介されていたのでした。改めてそれを
見てみると、なーにー、撮影用に客のいないところでゆっくり飲んでいるでは
ないかー。その番組、途中でインチキの(?)客がちらほらいる映像を織り交ぜて
作っており、でも基本的にガラガラのところでのんびり飲んでいる。それじゃあ
全然雰囲気が違うんですけど! 常連ぶった話し方でしたが、普段は満席のところに
座っているのかな~?(=゜益゜):;*.’:;



というわけで、混み合った忙しい店は適当に切り上げ、2軒目を探して彷徨う。
ここは「はしご横丁」というところ。



なんとなくディープなところで、ちょっと入ろうという気になる店はなかった。



これで入ったら勇気あるよね?! 怖いおばーさんが出てきそうw(ΦωΦ)キュピーンw

「ようこそ うら街へ」という看板が暗がりに灯っている。本来隠れているべき
ものが前面に出てきているというインパクト。このあたりには小さい店が多く、
ビミョーな看板が
出ている。もちろん内部は見えない。想像するに、数人しか
入れないようなカウンター席の向こうに、太ったおばさんやら真っ赤なルージュの
おばーさんなどがいるはずだ!


カメラのトラブル発生 4

2015年11月21日 | 関東甲信越

  

旧開智学校からホテルへ帰る途中に、湧水を見かけました。松本にはこのような
湧水が町中にたくさんあります。北アルプスをはじめとする高い山々に囲まれて
いるので、澄んだ地下水が豊富に湧き出てくるのです。住民がペットボトルを
持ってきて、飲料水に持ち帰るのを何度も見ました。



松本のマンホールは、カラフルな手毬のデザイン。



お城の堀に戻ってきました。夕暮れが早くなってきたなあ。



古民家というほどでもない、こういう古い家に一度住んでみたいんですー。

と、ここでカメラにトラブル発生。画面に「レンズエラー」と表示されて、機能せず。
旅行先で困るよ!…って、旅行以外ではほとんど使わないんだが^^;
中国の砂漠に行ったときも、同じトラブルが起こったなー。いま使う必要があるのに!

修理に出すという問題ではない。しかたなく新しいのを買うことにした。大きな町
だから、家電の量販店があるだろう。調べてみると、町中にはない???
南松本、ひと駅離れたところに大きなショッピングモールがあり、そこに一軒ある
らしい。そーか、田舎だと町の中心街ではなく、車で行くような町はずれにそういう
店があるんだ!歩くと30分はかかるか。これから飲むのに。しかたない、タクシーだ。
贅沢だ。電車でなく高速バスでやってきた節約が、これだけで吹き飛ぶ。むー。。。



乗ってしまえば10分だ。ヤマーダまーだまだ安いんだ~♪



ショッピングモール、でかっ!カメラ売り場を探して行くまでにだいぶ歩く。東京だと
「何階?」と調べてエレベーターなのだが、こういうところは異様に横にだだっぴろい。

デジタルカメラは、まずレンズが広角(部屋の中などを撮るのに便利)で、暗い所でも
フラッシュを使わずに明るく写る機能があるもの、そうなるとCanonなのです。
すぐに商品を決めて、お値段を聞くと、なんと「これは昨日出た新製品なんです」と
言われました…。つまりあまり安くならないw 半年や1年経って、次の新しい
モデルが出るころになると、前のが安くなるのになー。まーしゃーねー。

箱からなんから、すべて捨ててもらい、本体にいま使っていたメモリーカードを入れて
早速写したのが上の画像なのです。新製品の記念すべき1枚目。

ちなみに、PCにつなぐコードがない。データは無線で飛ばすらしい。慣れてないから
セッティングなど、逆にめんどくせっ。カメラのディスプレイが、タッチパネルに
なっている。シャッターを押さなくても、画面に触れるだけで画像が撮れてしまう。
最初気づかずに、変に足元なんかが写っているのが数枚ありました。。。



帰りはズンズカ歩いてきました。暗い所でも、ご覧のとおりなかなかきれいに写ります。
ここは「中町通り」といって、古い城下町の商店街です。

  

オサレな古い造り。左のポストもいいですが、煙草の自動販売機が雰囲気を台無しに
しているなー。実に残念ではないですか。


旧開智学校 3

2015年11月20日 | 関東甲信越



松本城の裏手を北に歩くと、旧開智学校の校舎があります。重要文化財だそうで。
元はもっと街の中心地、女鳥羽川のほとりにあったのを、移築してこちらに保存
しているのです。



堂々たる造りです。明治維新のあとに出来た、県下第一の小学校だったそうです。
「開智」という名前が語っているように、県で唯一洋学(英学)が設置されたのみ
ならず、幼稚園や高等教育・特殊教育、社会教育も実施されました。

障害を持った子供たちのクラスを作ったけれど、差別・いじめがあって取りやめに
なったとか、貧困層の子供たちを集めて教育をしただとか、家の事情で教育を
受けられない女の子たちにも機会を与えようとしたとか、この洋風の建物の外観
だけでなく、その様々な試みにも、明治の時代に教育に力を入れようとしていた
当時の人々の気概が感じられました。



ドアにつけられた装飾にも、その威厳が感じられますね~。



机と椅子が、小さくてカワイイ。



だるまストーブと、石炭を入れるバケツが当時の雰囲気を伝えてくれます。



明治天皇ご夫婦が立ち寄って、お休みになった部屋だそうです。松山の温泉だとか、
宿場町の立派な宿だとか、「天皇が来たところ」っていくつかあったなあ。



2階にある講堂。色付きのガラス窓といい、シャンデリアのような照明といい、
立派ですねェ。しかし私はどうも、この学校の講堂というのが好きではない。
大人になっても、さっさと出てゆきたくなる。子供の頃に、集合させられて
立たされて並ばされて話を聞かされたのがよっぽど嫌だったのでしょう。。。

  

講堂の横から1階に降りる回り階段。外側を歩かないと、内側はほとんど梯子。
説明によると、この丸い仕切り柱は、立派なお寺を解体して利用したとか。

明治の時代には、神道が幅をきかせて仏教は迫害されました。廃仏毀釈というやつ
です。夜になると、この柱から念仏が聞こえてくるぞォ~^^;