この日は綾里から三陸鉄道で終点の盛(さかり)まで行き、バスに乗り換えて
大船渡方面へ向かいます。
こちらの駅も、商店と駅の窓口が一緒になっています。いま立っている人は駅の切符を
買っており、左側では奥まで広い商店になっています。駅員&店員は同一人物。
おばーさんが3、4人で楽しそうに話をしています。なかなかの大声で、しばしはじける
ような笑い声。駅はたまり場なのである。そこにひとりの青年が入ってきた。
あら●×ちゃん、(20代半ばでも「ちゃん♪」だ)どこ行くの?
内緒で(ここを強く)、盛まで。
あ~ら、なんで内緒なのぉ~~^^
出歩いてばかり、とうるさいので…。
ううう、こういった地方では、プライバシーはまったくないのだ。。。
「内緒で」と念を押しても、間違いなく情報はダダ漏れであろう。
農作業に使う鎌、洗剤、おばーさんたちのほっかむりと、駅とは思えない品揃え。
下には牛のクソまで並んでやがる^^;
さて電車は盛に到着しました。ここからはBRTというやつに乗り換えます。
「BRT」とは、バス・ラピッド・トランジット(Bus Rapid Transit)という意味だそうで、
「バス高速輸送システム」というんだって。「BRT」なんて言われたってババーたちには
わからねーだろ。「バス」でいいのに。
さて右側のレーンが、バスが走る専用道路です。線路を見てわかりますが、もともとは
電車の線路があったところです。津波であちこちズタズタになったので、このように
線路を舗装してバス専用レーンにしたところ、途中から一般道を走るところと、
つぎはぎになっているのです。
ホレ、電車の駅なのに一部がバスレーンになっていて、妙な光景ですよね。
さてバスを待っている人たちをご覧ください。一列ではなく、前の方に人が固まって
いるでしょう?とある若者のグループが、列を作らずにワイワイ騒いでいたのです。
そいつらは、バスが到着したら一番に乗り込んでゆき、後ろ半分の席にどやどやと
座りました。前半分は1人用の座席でしたが、後ろ半分は2人用の座席でした。それを
若者たちはひとりずつ座り、みんな横に自分の荷物をおいてやがったのです。
気分悪いな、と思いましたが、席はちょうど埋まった感じで、立っている人はなく
バスはスタート。そのうちチラホラと乗客は増えてゆき、みんな立つ。目の前に
おばーさんが立っても、若者たちは席を空けない。ついに一番前の若者に、
「横の荷物なんとかしろよ」と声をかけました。
そいつはおばーさんのために荷物をようやくどけて座らせました。後ろの連中は
それが目に入っているのに、ひとりとして横の荷物をどけようとしない!
騒いでいたそいつらは、首から何やらカードを下げていました。見てみると、なんと
「震災復興支援プロジェクト」と書いてありました。
なんか大学の団体ボランティア活動?
しばらく気分が悪いのなんのって!ヽ(`益´)ノ
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