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さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

長万部 二股らぢうむ温泉

2022年04月13日 | 北海道シリーズ


長万部に到着。ここから二股ラジウム温泉には車で30分ほどの山奥に入って行きます。
公共交通機関はなく、宿の人が送迎をしてくれます。一泊2食ついて8400円。
タクシーなら片道3000円以上かかりそうだが、一泊だってのに俺ひとりのために
送迎してくれました。それならせめて連泊するべきだったような気がしました。
4泊以上すると3食付きで7350円、8泊以上なら6850円です。そういう人も多いとか。


到着したら北キツネさんがお迎え!「おわおっ!」と驚いたら、宿の人は「ああ」と
無関心。このあたりをいつもうろついているらしい。どうやら旅行客が餌を与えたり
するので微妙に餌付けされているようだ。


友人にキツネの画像を送ったら、「よくこんな近くで撮れましたね!」と感動され
ました。もちろんあまり近寄ることはできません。コンデジですが、望遠を最大に
しても真ん中にぽつん。それを切り取っているんです。なにせ画像1枚で5Mを
超えるような画素数ですから^^;


ホテルのベッドから畳の部屋になりました。やっぱりこっちのほうがリラックスできる♪
布団は見事にペッタンコ!柔らかいベッドだと腰が痛くなるので、こっちがいい^^
ちなみに西欧では、尻の巨大な人たちはペッタンコだと全然ダメだとか。


さて風呂にカメラを持っていくわけにはいかないので、宿のHPから転用させて頂きます。
うしろに見える巨大な石灰華ドームを見て下さい。炭酸カルシウムで出来ているとか。
この写真を見てから、いつかは来なければ、と思っていたのです。
温泉をちょっと口に含んだら、いかにも炭酸、そして鉄分がすごく感じられます。まるで
血のような味?


わりとぬるめなので、長い時間入っていられます。ちらほらと湯舟で一緒になった人と
自然と会話することになります。場末の酒場のカウンターと似ていますが、温泉では
酔っぱらったりからんだりすることがないので、話はまったりほっこりです。

ここの温泉の効用は有名らしく、全国各地から湯治に人が集まります。「癌が良くなった」
なんて人がいて、たしかに変な宗教よりも効くのでしょう。「あなたもどこか悪いの?」
なんて聞かれました。「酒癖はたしかに悪い」し、「性格も悪い」かもしれませんが、
さすがにどちらも温泉では治らないでしょう。。。あるじっちゃんは10日間の予定で来て
いるらしく、「もう半分過ぎちゃった」なんて寂しそうに言っていました。

中に外にたくさんの湯舟があります。あるとき宿のおっちゃんが入ってきて、ひとつの
温泉が出てくるパイプを掃除し始めました。するとまさに血のようなものすごい真っ赤な
のがドドドと出てきて、血の海地獄になったので、そこにいた客は別の湯舟に移動。
パイプは毎日掃除をしなければ詰まるのでしょう。時間差で順番にやっていました。


ここは室内の「プール」と呼ばれるところです。低い温度の湯の中を歩くのです。
リハビリに使えるし、長く滞在していると運動不足になるので、1時間くらい歩いたり
するといいでしょう。私もジムのプールで歩いたりもしますが、ここでは水着を着て
いませんから、全裸で歩くと股間にゆらゆらぶらさげていることを実感させられますw


夕食はシンプルにこんな量です。これくらいで丁度いいです。左端のホタテの和え物と
味噌汁に入ったホタテは、風呂で一緒になったじっちゃんが昼間に車で出かけて
もらってきたものだそうです。

なんとひとりとして酒を飲んでいません。宿の人も聞いてきません。病気をもって
湯治に来ている人が多いし、夕食後も風呂に入る人がほとんどなので、みんな飲まない
のでしょう。「温泉宿」の概念が少し修正される体験でした。私はちょうどいい
肝臓の休憩になるので、前泊地で冷蔵庫に「ご自由にお飲みください」とあった
缶ビールを2缶持ってきたので、それで済ませましたー。

もちろん夜に、また風呂に入ります。すると満天の星空!もう4月になるというのに
ここはまだ雪景色だから冬の夜空。まわりが暗い山奥だけに、星の数がすごいのなんの。
北斗七星がはっきりと見えました。外に出て三脚を立てればきれいな写真が撮れる
だろう。それは次回、連泊するときだなあ。