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公園の片隅。冬に咲く「コブクザクラ」(今が満開だ)の裏の草むらで、気象条件がいいときだけひっそりと咲く氷の花が「シモバシラ」。明け方は氷点下まで気温がさがったと言うし、8時になってもまだジンジンと冷え込んでいるし、日もささない。
これはひょっとすると、と目印を頼りに枯れた草の間を探すと、見っけ♪ 大きく育ってはいないけれど、それでも立派なシモバシラ。真っ白な「花びら」にそっと触れると冷たい、氷の花。ラッキー。
シモバシラはシソ科の多年草で、秋には「総状花序」と呼ばれる可憐な白い花をつける、ということは知っていたけれど、まだ花を確認したことはない。山林や渓谷沿いに多く、高尾山の「もみじ台」近くではシモバシラの観察コースも設けられているらしい。
茎は冬には枯れてしまうけれど、根っこはしぶとく活動を続け、水分を吸い上げ、地表の茎から氷の花が咲く、という次第。ただしもっと寒くなると地中の根も凍ってしまうから花は咲かない。初冬、気温が氷点下まで下がり無風で雨も雪も降らない早朝だけ、目にすることができる…というラッキーな出会いの朝。
毎日公園に通う利用者でもめったに見られないのは、花の寿命が短いからだ。地面を突き上げるおなじみの「霜柱」は夕方までほうぼうに残っていた、冷え込んだ土曜日でありました。
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