夏といえばビールにソーメン。そのソーメンを無料で提供するというプロジェクト、「秘密結社フリーソーメン」の集会に顔を出した。外国産ビールが売りものの新宿御苑近くのパブに、夕刻5時半にはすでに主なメンバーが集結。壁にかけたスクリーンを前にビール、ソーメン談義にふける。
公園の工作部長の案内で集まったシロウト3人は、とにかく腹ぺこだったからテーブルに置かれた小型の流しソーメン器にただようソーメンにハシをつけてほおばる。うわさだと提供されるソーメンは徳島産の高級ブランド「半田ソーメン」なのだけれど、違う、これは揖保乃糸(いぼのいと)だ…、と部長が断言。ふーん、まあなんでもいいや、無料ソーメンなら、となおもすする。
プロジェクターに各種麺ツユの画像が写され、MCが原材料の解説を始める。うむ、なるほどと横目で見ながらまだまだ食べる。ソーメンはいくら食べてもただだけれど、ワンドリンクの注文制、というシステム。かつお節と同じく燻製した香りがソーメンにもよく合うという、イギリスビールをちびちびなめながら、差し入れられたとろろ昆布やすりごまを麺ツユに足してなおも食べる。
そろそろ満腹かな、と思ったころに、そうそうこれが半田ソーメンと部長の顔がほころび、ひやむぎよりも太く、細めのうどんのようなソーメンが投入された。ほんらい、ソーメンよりは太めのひやむぎのほうが好みだから、さらに太いソーメンの食感、のどごしに満足して店をあとに。
でも実は、もっと上手にゆでればさらに半田ソーメンの特色が出るのに…と部長。特製のぬか床改良に力をそそぐ漬け物部のメンバーでもあるから、食にかかわることには妥協しないのだ。その姿勢が頼もしい。フリーソーメン、もちろんフリーメーソンの語感からいただいた遊びの企画だけれど、雨続きの夏の一夜をいろどるひそかなイベントだった。
最新の画像[もっと見る]
- 石門の向こう(F4) 1週間前
- 滝を背景に(B4) 3週間前
- 花崗岩の石門(F6) 4週間前
- 昇仙峡・千ヶ滝(F8) 1ヶ月前
- 丸太ころがって(F6) 2ヶ月前
- 青梅・釜の淵公園(F6) 2ヶ月前
- 梅岩寺の枝垂れ桜(F10) 2ヶ月前
- 奥多摩街道のケヤキ(F6) 3ヶ月前
- 山頂へ続く道(F6) 3ヶ月前
- ボートの群れ(F6) 4ヶ月前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます