昼前、中野坂上駅近くで豆腐の行商を発見した。「築地・野口屋」ののぼりを立てたリヤカーに荷箱を乗せ、歩道を引いているのは20歳過ぎくらいに見える青年だ。あ、これだ、と思った。テレビ東京の情報番組「WBS」(ワールド・ビジネス・サテライト)で、しばらく前に紹介していた「豆腐の引き売り」商売だ。
ばあさんに呼ばれて小走りで急ぐその後を追って、マンションの前で少しだけ話を聞き、写真を撮らせてもらった。ブログに発表していいですか、と訪ねると、ボクはバイトなので店に聞いてもらえますか、と答える笑顔が素敵な青年。お客さんの応対で忙しそうだったから、店の名刺をもらって会社に戻った。
築地・野口屋の屋号で注目されている会社は、築地に本社を置く「株式会社ターベルモーノ」だ。ホームページのURLは「table-mono.co.jp」だが、「食べるもの」の語呂合わせ。「多くの人に生命の源である食の安全と健康を提供したいという願いを込めています」と記載されている。
社長の野口さんは富山県の禅寺の生まれ。その寺に代々伝わる手法を守り、静岡県内の自社工場で作っている。原料大豆は「粒が大きく、風味がよく、甘みのある青森県産のオオスズ、水はほたるの里・伊豆大川の清水、にがりは赤穂の天然にがりを使用」している。引き売りの豆腐は安くはない。ざる豆腐が一丁270円だ。その理由は大豆一俵から350丁しか造れないから。一般のスーパーで売られているパック豆腐は、同じ量の大豆で1,000丁作る、という。濃く、甘い豆腐へのこだわりがあるから、と企業理念ページに強調されている。
販売拠点は都内に10数店舗だが、年間売り上げは5億円に迫る。リヤカーを引いて行商するのは20代、30代のアルバイト店員。名前を聞き忘れた青年は中野店に所属している。陰でこっそり(でもないけれど)見物していた限りでは、お客はやはり高齢者、ばあさんが多い。店は高齢者の多い下町中心に出店している。そういえば中野も、特に古い商店街の「鍋横」あたりでは犬とお年寄りが目につくシニアの町なのだ。
こういってはなんだが、ターベルモーノのホームページは、惜しい。商売柄、ついHTMLソースを覗いてしまうのだが、キーワードもディスクリプション(詳細説明文)も未完成だし、リンクもばらばらだ。でも目玉は「引き売り」ページ。豆腐を売るついでにおろし用の大根を買ってきてあげたら、足の不自由なおばちゃんは涙流して喜んでくれた…、といったスタッフの声が紹介されている。このページも書込み式に変更したらもっと充実するし、とは思ったが、それとは別に、ここには引き売り商売でお客と向き合う青年の感動がつづられている。すがすがしい。
ざる豆腐に特選生ゆば、商品案内ページには小さな写真しか掲載されていないが、それでも食欲を誘う。ああ、食いたいぞ。写真掲載の許諾の件で、と写真を添付してメールしたら1時間ほどで社長室のカノウさんから丁寧な返事が届いた。いい写真ですし、どうぞ気兼ねなくお使いください、とのこと。手ぶれが目立つけれど、笑顔が素敵な人物写真が撮れた♪
ターベルモーノのHP、のぞいてみました。ほ~んと、どれもおいしそう。今度引き売り見かけたら、豆乳買っておいて下さい!!後で取りに行くから。
今日の夕方に「トフー、トフー」のチャルメラを吹いているお兄ちゃんの昇りを見ると「築地・野口屋」と書いてあります。このブログを思い出して、つい・豆腐を買ってしまいました。お兄ちゃんは別の人でしたが、笑顔の良い顔をしてました。で、「saki さんのブログを見ましたよ」って言ったらば、その人は店長です。といってました。
1回だけ投稿しました、が、表示されませんでした。でも、時間が経てば現れるのかな・と思って退出しました。
お願いです、片方を消去してください。
「トフー」は、「絹ごし」を調達しましたが、まだ食してません。母のご機嫌が向いて無かったので今日の夕食に試します。
TBさせていただきました。よろしくお願いいたします。
私も先日野口屋さんに出会いました。
みなさん感じのいい方ですね!
ざる豆腐をお塩で頂いてみました。
もうすっかりファンです^^
Haruのブログにも是非遊びに来てくださいね^^
http://www.juken-net.com/blog/index.html
実はあの豆腐、まだ手に入れてはいないのです昼飯時にもよく見かけるのですが、打合せに出るときだったり昼食の後だったりと、なかなかタイミングがあいません。でもその後やはり豆腐は気になるので飲み屋でもザル豆腐のある店では一度は注文しています。サイト・ブログ拝見しました。しっかり取材されていますね。ご本業もお忙しいでしょうが、ウェブをうまく活用されていると思いました。Mariさんにもよろしく
鍋横のお薦めのお店がありましたら是非教えていただきたいです☆
sakiさまのブログとても面白いです!なんというか、センスが素敵でついつい読みふけってしまいます。
そんなsakiさまにお褒めいただいて恐縮です!
励みになります!
これからもますます頑張りますのでよろしくおねがいいたします
お気に入りに登録してまたちょくちょくよらせていただきます
Mariちゃんがざる豆腐を大絶賛していたので、次は是非キャッチしてご賞味してみてください