古いポストカードコレクションから
NEC(BIGLOBE)のブログサービス「ウェブリブログ」に「音声ブログ」が追加された。「(3/1)機能強化が完了しました(音声ブログがスタートしました)」と紹介されている。
どういうものかというと「音声を電話で録音してブログ記事に貼り付けられるサービス」だ。まず、あらかじめ番号を登録した携帯電話から録音専用の番号に電話する。記事に貼りつけたい音や声を、ガイダンス案内にしたがって「録音」(メッセージを保存)する。つまり、専用のサーバに留守録するのだ。
ついで、ブログ画面を開き、一覧リストから貼り付ける音声を選択する。すると記事の投稿(書き込み)画面に「mp3」で始まる文字列が挿入される。録音された音声がMP3データに変換されて取り込まれるということだ。だから直接、自分のパソコンから音声のMP3ファイルを登録することもできる。
貼り付けが完了した画面には、録音、再生、停止ボタンが表示された音楽プレイヤーのような画面が表示されるから、再生すると音声が聞こえる。gooブログもそうだが、すでに動画再生サービスを備えたブログはある。その画像を音声ファイルに置き換えたサービスということだ。
うーむ、どうなんだろう。機能強化には違いないけれど、どれだけの需要があるのか、また需要を喚起できるのかわからない。面白いけれど面倒。だったら
アップルのMP3音楽プレーヤーiPodを利用した「ポッドキャスティング」ラジオのほうがこなれているように思うけれど、面倒でもブログで実現できる、という点で差別化を図ろうということかもしれない。
大きなお世話だけれど、ウェブリブログ、このサービスの名称は一考の余地ありかもしれない。新聞記事でも「ウェブリログ」と勘違いしているものがあるし、ウェブリブログのユーザーのブログにも、「このウェブリログは…」と書かれているものがある。言いにくい、ということは他人に話しにくいということだ。と、今年はブログサービス各社、どこも大変なのはわかっているからけちつけるつもりはないのだけれど。
音声録音で思い出すのはニフティ(旧Nifty-Serve)のメール音声サービスだ。出先などで自分あてに届いたメールをパソコンで確認できないとき、特定の番号に電話する。(たしか)ガイドにしたがって番号を押すと、新着順にメールを読み上げてくれるのだ。ロボットが発音するような合成音声だから、その抑揚に笑ってしまうこともあるけれど、内容は理解できる。ただ、メールに顔文字や記号が含まれていると、「カッコ、アンダーバー、しました。」のように想像力で隙間を補わなければならなかった。
ニフティの遺産は今も脈々とインターネットにつながっている。ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のmixi(ミクシィ)の「コミュニティ」って「フォーラム」だしね、IDやプロフィール、サークルの検索もできたし、オフラインという飲み会も盛んだった。ということはフォーラムサービスを閉鎖しないで、登録メンバーという資産をSNSに移行できればよかったのにね、などと考えてみた。まだ雨やまず。
「晴れ間の彗星」というタイトルにしてみました。