新聞の商品紹介というのは「持ち上げ」「けなさず」「比較せず」というイメージがありましたが、それを変える記事がありました。
昨日12月20日付日経新聞朝刊の「第3のビール、ホップの風味、味わい納得、すっきり味で香り引き立つ(新製品バトル)」という記事です。
内容は、どちらも新製品、キリンのスパークリングホップと、サッポロのドラフトワンスパークリングアロマを比較したもの。
表付き、2,000字にも及ぶ立派な記事です。
◆以下引用◆
ホップの香りと泡立ちを強調した第三のビールが相次ぎ登場した。キリンビールが十月十七日に発売した「スパークリングホップ」とサッポロビールが今月五日に発売した「ドラフトワン スパークリングアロマ」だ。どちらもビールらしさより、スパークリングワインのような軽い飲み口を提案し、ビール離れが著しい若者を引き戻そうとしている。
(中略)
どちらもビールの苦みを生む原料のホップを果物のような香りを引き出す素材として初めて活用した。炭酸の泡立ちを良くしスパークリングワインのようなはじける感じにした。
(中略)
両者の味わいや香りの大きな違いはビール風味を残しているか、抑えているかだ。キリンのスパークリングホップの方がビール風味に抵抗のない人に受け入れられやすい。発泡酒がベースであるため、麦芽の味わいが口に残り「やっぱりビール」と納得する。
サッポロのスパークリングアロマはビールは嫌いという人に向く。原料に麦芽を使っていないため、ビールらしい味わいがしない。すっきりした味でチューハイに近い。両者とも「香り」を強調する。
果実のような香りが引き立つのはスパークリングアロマ。スパークリングホップは「ビールでなじんだホップの風味。果実味とはいいにくい」と酒紀行家の江口まゆみ氏は指摘する。スパークリングホップがビールらしく、アロマは香りを楽しむ新しい飲み物といえるかもしれない。
◆引用終わり
と、かなり具体的に両者の相違を語っています。実際、我々も試飲しましたが、趣味的な相違はあるものの、当を得た指摘だと思います。
最後の一文も、新聞の紹介記事らしくない、はっきりとしたものです
◆以下引用
売り上げはビール味を残すホップに軍配が上がりそうだ。アロマはドラフトワンのブランドに精彩を欠く。ドラフトワンは来年一月に刷新し、すっきり味に磨きをかける。独特の香りでビール離れが進む若者を取り込めたらドラフトワン再生を後押しできるだろう。
◆引用終わり
まあ、売上げは、CM等の宣伝量が比較にならないほど違う現状では、そうだと思います。スパークリングアロマはコンビニの棚確保もままならないようです。
ただ、サッポロビールさん。我々は思い切り応援しています。日経記事も「エール」と理解し、頑張って下さい。
日経さん、このように自身と責任をもった記事(記名です)を今後ともよろしく。
(担当:曽根田)
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牛込・神楽坂 酒類卸 升本総本店
http://e-masumoto.com/default.aspx
昨日12月20日付日経新聞朝刊の「第3のビール、ホップの風味、味わい納得、すっきり味で香り引き立つ(新製品バトル)」という記事です。
内容は、どちらも新製品、キリンのスパークリングホップと、サッポロのドラフトワンスパークリングアロマを比較したもの。
表付き、2,000字にも及ぶ立派な記事です。
◆以下引用◆
ホップの香りと泡立ちを強調した第三のビールが相次ぎ登場した。キリンビールが十月十七日に発売した「スパークリングホップ」とサッポロビールが今月五日に発売した「ドラフトワン スパークリングアロマ」だ。どちらもビールらしさより、スパークリングワインのような軽い飲み口を提案し、ビール離れが著しい若者を引き戻そうとしている。
(中略)
どちらもビールの苦みを生む原料のホップを果物のような香りを引き出す素材として初めて活用した。炭酸の泡立ちを良くしスパークリングワインのようなはじける感じにした。
(中略)
両者の味わいや香りの大きな違いはビール風味を残しているか、抑えているかだ。キリンのスパークリングホップの方がビール風味に抵抗のない人に受け入れられやすい。発泡酒がベースであるため、麦芽の味わいが口に残り「やっぱりビール」と納得する。
サッポロのスパークリングアロマはビールは嫌いという人に向く。原料に麦芽を使っていないため、ビールらしい味わいがしない。すっきりした味でチューハイに近い。両者とも「香り」を強調する。
果実のような香りが引き立つのはスパークリングアロマ。スパークリングホップは「ビールでなじんだホップの風味。果実味とはいいにくい」と酒紀行家の江口まゆみ氏は指摘する。スパークリングホップがビールらしく、アロマは香りを楽しむ新しい飲み物といえるかもしれない。
◆引用終わり
と、かなり具体的に両者の相違を語っています。実際、我々も試飲しましたが、趣味的な相違はあるものの、当を得た指摘だと思います。
最後の一文も、新聞の紹介記事らしくない、はっきりとしたものです
◆以下引用
売り上げはビール味を残すホップに軍配が上がりそうだ。アロマはドラフトワンのブランドに精彩を欠く。ドラフトワンは来年一月に刷新し、すっきり味に磨きをかける。独特の香りでビール離れが進む若者を取り込めたらドラフトワン再生を後押しできるだろう。
◆引用終わり
まあ、売上げは、CM等の宣伝量が比較にならないほど違う現状では、そうだと思います。スパークリングアロマはコンビニの棚確保もままならないようです。
ただ、サッポロビールさん。我々は思い切り応援しています。日経記事も「エール」と理解し、頑張って下さい。
日経さん、このように自身と責任をもった記事(記名です)を今後ともよろしく。
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