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「上海における日本酒の販売実態」by静岡国際経済上海事務所

2007-12-20 09:16:20 | 附属酒類経済研究所
レポートを読みました。

静岡国際経済上海事務所(2005):上海における日本酒の販売実態、95p.


文字通り、上海での日本酒の販売について、実態調査を行ったもの。
具体的には、市内の日本料理店51店、小売店15店で、中国産日本酒、日本産日本酒の市場シェアや、上海で販売されている日本酒の銘柄を調べたものです。

一応調査エリアは虹橋、古北、静安寺、浦東新区で、比較的日本人が集中している区域に絞ったとしていますが、大変な調査です。

結果のさわりを、、、、

まず、料理店で出されている日本酒の84%は日本産で、中国産は16%。
中国産の日本酒の半数以上は北京市産。銘柄は松竹梅、朝香、大関など。日本資本が多いということですね。

日本産の産地内訳は、兵庫、神奈川、新潟、宮城の順となっています。銘柄では久保田、白鶴、菊正宗、男山、月桂冠。有名どころが並びます。

小売店は、と見ると、日本産87%、中国産13%と、料理店と似たような数字です。
中国産の銘柄は、松竹梅、観月梅、大関の順。
日本産は八海山が複数上位を占め、白鶴、白雪、といった状況。
「1店しか置いていない」銘柄も70くらいあります。
つまり、まだ、試行錯誤、という状況でしょうか。

95ページ中、76ページが個々のお店ごとの個票。価格情報も入ってます。
これを自分なりにどう読むか、分析するのか、資料価値満載のレポートです。

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