Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

染付竜田川文変形皿

2019-09-02 22:54:21 | 古伊万里
古伊万里もブログ、HPに掲載していなかった品は底をついており、しかも近頃はこれといった品とも出会えていません
そんな訳でしばらくは厳しい状況が続きそうですが、とりあえず手持ちの未発表品を紹介します。

「染付竜田川文変形皿」、扱っていた業者さんは「流水に紅葉文」としていましたが
この組み合せは間違いなく竜田川文ですので、とりあえず「竜田川文」としました。



中期にしか出てこないと言っていい成形がされており、横が17cmほどのサイズです
流水の描き方や濃みの感じから元禄あたりの品と想像されますが、やはり形が魅力であることは確かです。



惜しむらくは若干のカケが見られますが、この形の変形皿という魅力の方が勝り購入を決断した次第です



裏面の唐草の描き方も元禄期の特徴が見られ、落款は「渦福」です
ピシッとした高台、そして高台の文様もまた元禄あたりの特徴を感じさせる部分ではあります。

完品ではないものの、魅力的な変形皿だと思っています。



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
竜田川 (遅生)
2019-09-03 06:17:03
普通の竜田川よりもはるかにダイナミックですね。紅葉も激流を舞っていて、皿の形とよくマッチしていると思います。
皿の外側の傷の辺りですが、よく見ると、はじめから丸くなって少しはみ出たようになっています。その部分にも、しっかり濃みがなされていて、迫力がましていますね。型打整形の端処理(本来は反対側のような形?)がうまくいかなくても、それを逆に生かしている感じです。
空白部分の上部に紐状の模様が見えますが、これは陽刻?
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酒田の人さんへ (Dr.K)
2019-09-03 18:26:10
厳しい造形、力強く逆巻く波頭。
印象強い変形皿ですね。
高台内の銘もしっかりとした渦福で、中期の典型的な上手品であることを示していますね。
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遅生さんへ (酒田の人)
2019-09-03 20:12:54
>普通の竜田川よりもはるかにダイナミックですね

そう言われてみれば、確かに器形の関係もあるとはいえ
随分と激流の竜田川には違いありませんよね~
上部の紐のような形ですが、間違いなく陽刻です
いったいこの形はなにをモチーフにしたものなんでしょうか?
ちょっとした謎です(ワタシにとっては)
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Dr.kさんへ (酒田の人)
2019-09-03 20:19:00
変形皿は大好きなんですが、この形の品は初めて手にしました
やはり厳しく成形された高台を見ると、普通の中期古伊万里とは違った品格を感じます。
以前はこういった中期の上手の品を「柿右衛門窯」などと称して売っている業者もいましたが
古伊万里の価格が下がった現在では、そんな神通力も効かないのかも知れません。
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竜田川 (ことじ)
2019-09-03 22:10:56
この時代の独特のシャープな形の変形皿ですね。
絵付けも丁寧で波がダイナミックです。
良い品ですね。
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ことじさんへ (酒田の人)
2019-09-05 23:18:15
絵付けもさることながら、やはりこのピシッとして成形に惹かれるものがあるのは確かです。
変形皿は大好きなんですが、良い品はなかなか入手出来ないのが現実です。
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