回想の古伊万里シリーズもいつのまにか120回を越えましたが、だんだんどれを掲載したか判らなくなっており
毎回ブログの記事一覧で確認するという情けない状況に陥っております。
さて、今回の品は個人的に一番好きな寛文期の染付皿です
「染付水仙文五寸皿」
典型的な寛文期の藍九谷で、特に見どころのある品ではありません
見込みには水仙を一輪描き、その周りを12分割して対角線上に同じ文様を描くという、この時代に良く見られるデザインです。
水仙文は盛期伊万里の名品(金銘の藍柿)のようにはいきませんが、かなり絵画的にえがかれています。
とは言え、この品の場合は手が掛かっているのは12分割された見込み周囲の地紋のようで、かなり細かく絵付けされています。
時代はしっかりあるものの、特に個性的な品ではありませんので、イマイチな面もありますが、藍九谷好き故に購入してしまった品です。
このタイプの裏紋様は延宝期の品にも見られますので、古色はあるものの
古九谷様式としては末期の作なんでありましょうか。
私など、特に、記憶力が低下してきていますので、疑わしくなってきました(~_~;)
そのうち、以前紹介済みのものとダブってくるのではないかと危惧しております(><)
典型的な寛文期のものですね!
周辺部の地紋がゴージャスですね!
古い油絵にありますよね、額縁がゴージャスなのが!
それを思い起こさせます!
ウチの場合はさらに残りが少ないという心配もありますんで
ある程度出し惜しみしております。
この品、あまりに典型的な寛文期の染付皿なもんで、面白味には欠けますが
350年も生き残ってきたことを思えば、大切にしないといけないようですね。
藍九谷では、まず裏模様に目が行きます(^.^)
裏紋様も個性的な品が多いように感じます。
大胆さと自由さこそが真骨頂だったのかも知れませんが
この品あたりになると、そこそこ様式化が進んでいるように感じます。