江戸期の古伊万里には様々な落款が見られますが、前回紹介した「古人」などと同じく延宝期に見られる落款に
「車輪福」があります。(別名「車落款」)。
この車輪福も優品が多いことで知られる落款で、なかなか入手できず、ウチにあるのも今回紹介する品だけです。
「染付菊に雲気文五寸深皿」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/63/e2d02a5c2a883bb43aa9ff11bec9736d.jpg)
直径14.5cm、高さ5cmほどの深皿で、白く上質な土、清麗な発色の染付、そして細かい筆致
盛期伊万里の技術水準の高さを感じさせる品で、業者さんが「藍柿右衛門」と称して売るにはふさわしいレベルの品でしょうか。
中央部を白抜きしたデザインも延宝~元禄あたりに見られる特徴のひとつではあります。
裏面の唐草も丁寧な絵付けになっており、このあたりからも上手の品であることが伝ってきます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/31/2acd785b575f21f081cb73e6171e6676.jpg)
さて、高台内の落款に注目して下さい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/6f/f4edb33323b787ebc5e87dc61431d067.jpg)
さて、問題はこの品の落款です。↓がその画像ですが、ウチの品はちょうど目跡があって判りにくくなっていますが
この落款が「車輪福」です。
左がウチの品で、右が借りてきた画像です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/3f/eb12177489d48cdfed653f09cabdcff5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/c7/70615c9dfa311469c6a565486f207af8.jpg)
基本的には「福」の変形であろうことは想像できますが、この落款の特徴は福の字の「田」の部分の形状にあります
大八車の車輪のような形をしています。この部分から「車輪」というネーミングになったのは間違いないところでしょう。
この品は今から16年程前に、ヤフオクで23000円で落札したように記憶しています。
(当時としてはかなり安く入手できたように思いますが・・・)
「車輪福」があります。(別名「車落款」)。
この車輪福も優品が多いことで知られる落款で、なかなか入手できず、ウチにあるのも今回紹介する品だけです。
「染付菊に雲気文五寸深皿」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/63/e2d02a5c2a883bb43aa9ff11bec9736d.jpg)
直径14.5cm、高さ5cmほどの深皿で、白く上質な土、清麗な発色の染付、そして細かい筆致
盛期伊万里の技術水準の高さを感じさせる品で、業者さんが「藍柿右衛門」と称して売るにはふさわしいレベルの品でしょうか。
中央部を白抜きしたデザインも延宝~元禄あたりに見られる特徴のひとつではあります。
裏面の唐草も丁寧な絵付けになっており、このあたりからも上手の品であることが伝ってきます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/31/2acd785b575f21f081cb73e6171e6676.jpg)
さて、高台内の落款に注目して下さい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/6f/f4edb33323b787ebc5e87dc61431d067.jpg)
さて、問題はこの品の落款です。↓がその画像ですが、ウチの品はちょうど目跡があって判りにくくなっていますが
この落款が「車輪福」です。
左がウチの品で、右が借りてきた画像です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/3f/eb12177489d48cdfed653f09cabdcff5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/c7/70615c9dfa311469c6a565486f207af8.jpg)
基本的には「福」の変形であろうことは想像できますが、この落款の特徴は福の字の「田」の部分の形状にあります
大八車の車輪のような形をしています。この部分から「車輪」というネーミングになったのは間違いないところでしょう。
この品は今から16年程前に、ヤフオクで23000円で落札したように記憶しています。
(当時としてはかなり安く入手できたように思いますが・・・)
この銘、初めて見ました。なるほど、車輪福ですか。
見立ては好きですから、私ならさしずめ・・・・「一輪自転車に乗ろうとしている人」銘・・・・長過ぎ(^^;
我が家には、車輪福はありません(><)
やはり、上手の銘とされている物には、銘だけを見て買ってもハズレがありませんね。
このような銘は、上手品にのみ入れることが許された銘だったからなんでしょうね。
今なら、さしずめ、一流ブランド銘というところでしょうか(^-^;
中国磁器あたりの影響なんでありましょうか。
>一輪自転車に乗ろうとしている人
す、鋭い!、確かにこの車輪は一輪車ですし、上の部分は人が手を広げたように見えます
さすが遅生さんです!
なにせ予算と見合わず購入もしくは落札できませんでした。
確かにどの品も上手で良い品ばかりでしたから、もう一つくらいは欲しいところです。
このあたりの時代の伊万里の場合は、落款は窯印としての意味よりも
ブランドや製作者を知らせる意味もあったのかも知れませんね。
この品はたぶん、ウチの染付の品の中でも屈指の出来の良い品のように感じます。