Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

酒田をちょっと散歩 20

2020-04-04 23:26:18 | 散歩
 酒田では桜の開花宣言も出て、いよいよ春の到来という時期なんですが、コロナウィルス騒動の渦中でありまして
多くのイベントが自粛になるのは致し方ないようです。(現在、山形県の感染者は8人、酒田ではまだ出ていませんが・・・)

先日、15年ほど前に作られた、「酒田港周辺の歴史遺産と観光施設」という資料を発見、この資料で取り上げられている
38カ所の歴史遺産を訪ねてみることにしました。しかし、15年前の資料ということもあって、すでに失われている歴史遺産もいくつかありました。

とりあえず、日和山界隈からスタートしますが、以前に紹介している場所もありますので適当にセレクトしています。
ちなみに、日和山公園では桜祭りの準備中でした


まずは日和山公園の通りを挟んで反対側にある西洋風建築、「原亭」です


いつ頃建築されたのかはわかりませんが、当時はハイカラな建物であったことは想像できます
原亭の前の坂を下り、右に曲がると右側にはこんな風格のあるお屋敷が・・・

原亭の持ち主のお屋敷なんでありましょうか。(そのうち住宅地図で調べたいと思います
このお屋敷の前の通りを北へ向かうと、そこはかつての遊郭街でありまして、昭和33年3月31日の赤線廃止以降に
転業したと思われる古い旅館が何軒か存在します。

まずは、「松山旅館」ですが、中はかつての遊郭の作りがそのまま残っているとか

その北隣にある、「西村屋旅館」はお色直し中でした。

以前にも書きましたが、今から43年前、18歳のワタシは近くのスーパーの鮮魚売場に立っており
西村屋さんと松山旅館の女将さんは、良く連れ立って買い物に来ていたのを覚えています。

西村屋さんの向かいにあるのは「松美屋」さんで、こちらには「海望楼」という文字が見えますね。

さらに北へ向かい、右へ曲がると裁判所へ向かう坂の手前に空地があります

今では何の変哲もない空地ですが、ワタシが近くのスーパーにいた頃はここに、「キャバレー酒田ハワイ」があり
会社帰りに前を通ると、男性が二人で店の前に立って客引きをしているものでした。

再び日和山公園の方へ戻ると、「旧割烹小幡」があり、隣には「おくりびと」のロケで使ったNKエージェントの建物があります

ワタシはこの「旧割烹小幡」には2度しか入ったことがありません。
この建物は運営権を「平田牧場」が買い取り(?)、市と共同でイメージを残しながら改装を行い整備することになっています


この建物は以前にも紹介した「上喜元」でお馴染みの蔵元、「酒田酒造」ですが、左に見える母屋は橋本家で
この建物は文化庁の文化財登録の建造物です。
ちなみに、酒田酒造は昭和21年に五つの蔵元が合併して出来た会社で、その中でも最も古い「橋本酒造」(1844年創業)で
醸造をするようになったということのようです。

長く続く黒塀がいかにもな雰囲気ですね。