Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 55(色絵柿右衛門龍に宝珠五寸皿)

2020-04-06 21:44:16 | 古伊万里
 前回このカテゴリーでコロナに打ち勝つべく、染付の龍文皿を取り上げましたが
なんとブログに掲載した途端に山形県内でコロナウィルスの感染者が続発、今日現在で13人を数えてしまいました。
なんとか状況を打破するべく、今回は色絵の龍文皿を出してきました。

「柿右衛門様式龍に宝珠五寸皿」です

元禄あたりの柿右衛門様式の小皿ですが、赤と青、そして緑の色絵と金彩が使われ、中央部の圏線は染付です
赤が多用された柿右衛門様式としては珍しいタイプの品ですが、筆致の細かさはさすがに盛期の柿右衛門といえるものがあります
↓が龍文の拡大です。

五寸皿ですので、少ないスペースにこれだけ細かく絵付けするのは大変な技術が必要なのは確かですね(ワタシには絶対ムリ)
見込み中央にはお馴染みの鳳凰文が絵付けされており、宝珠に龍、そして鳳凰が揃い踏みしています


極めて薄く成型されており、上り発色とも申し分ない出来栄えの品で、お約束通りの裏白です


同じ文様の品でも七寸サイズになるとワタシには絶対に手の出ない値段になりますので、このあたりが限界といえます
さて、コロナウィルスの感染拡大に力を発揮してくれるでしょうか・・・