Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

故玩館への招待

2019-11-12 22:53:49 | 日記
以前から気になっていた本を購入しました
「故玩館への招待」です。



内容はというと3部に分かれており、最初の部分はネットオークションの体験に基づくハウツーですが
ワタシもネットオークション歴は20年近いので、同じような体験をしておりまして、まさに「わが意を得たり」といった感じです。
特に感心したのは、オークションの終了画面を保存してデータベース化するという部分で、ワタシなんぞ仕事では
オラクルやSQLサーバー(共に業務用データベースソフト)、さらにはACCESSも使っているのに、ついぞ思いつきませんでした。
したがってウチの品はいつ買ったか、値段がどんなものだったか不明な品ばかりになっています。(ガサツな性格なもんで)

第二部はネットオークションでゲットした品が増えた結果、自宅の母屋を「故玩館」に改装する過程が描かれていますが
そのきっかけとして広重の浮世絵に描かれた風景、そして同じ場所の現在の風景が対比されていく下りがとても興味深い部分です。

第三部は膨大なる故玩館の収蔵品の紹介で、入手時のエピソード(ネットオークション中心)、さらには品物についての歴史的背景等
とにかく収蔵品のジャンルが広いので、これらについて仔細なる説明が出来るというのは並大抵ではありません。

さて、ワタシがこの本で最も印象深かった部分はなんと「はじめに」の一部分でありまして
その中に以下のような一文があります。(勝手に引用しております)

「故玩とは、オトナの玩具(オモチャ)である」

骨董趣味を簡潔に表現した見事な一文だと思った次第です。