Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 2

2019-06-12 20:19:34 | 古伊万里
過去にHP、ブログで紹介した品を三度目の再登場させるという、番茶の出がらしのようなシリーズの二回目です

今回の品は今から17年近く前に購入したウチでも古参の品で、HPでは「藍九谷五寸皿」と紹介していますが
柴コレの図録番号8-9と同手ですので、これにならって「染付 撫子梅草花文皿」とします


前回の紹介した品と同様に甘手の品なんですが、この時代らしい濃い発色の染付に薄濃みを組み合せ
さらに繊細な墨弾きによる絵付けがされています。


そしてさらに重要なことは、極めて薄くシャープな成形がされており、例えば元禄あたりの同サイズの皿に比べると
恐らく半分程度の重さしかないと思われます。
手が切れるようなと形容される、薄く真っ直ぐ立った高台も含め、典型的な寛文期の伊万里の魅力に溢れているように思います


この品は神戸の骨董屋さんからウチへやって来た品ですが、甘手とはいえ当時はそこそこのお値段がしたように記憶しています
とはいえ、この品こそがワタシにとっての藍九谷好きの原点ですので、思い出深い品でもあります。