堺北民主商工会

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疎外を乗り越える活動

2010年02月10日 15時35分17秒 | 世間の話
“疎外”という社会科学の言葉があります。この言葉は「人間が自分で作り出した物や制度が逆に人間を追い込み、本来あるべき人間らしい状態から遠ざかる状態」という意味です。

今、中小零細業者の営業が深刻な事態に陥っています。堺北民商の会員さんにも廃業を視野に入れている方が何人もいます。
今の中小零細業者を襲う苦境は小泉改革以後の大企業金持ち支援一辺倒の政治、外需主導の経済政策、実体経済よりも金融経済を優位に捉えた市場、などなどが根本的な原因として挙げられるのですが、これらはそもそもすべて人間が作り出した状況、制度の中での事です。
つまり、新自由主義的経済政策という人の作りし物が多数者であるはずの多くの労働者、中小零細企業家に対し疎外を生み出したという事です。

しかし、この疎外という物は取り除く為には中々にやっかいな物です。
まず、疎外の原因を認識しなければならない。それに疎外に立ち向かう変革の立場に自分を置かなければならない。
逃げ道や言い訳は沢山あります。
「そんな難しい話わからない」
「時間が無い」
「どうせ変わらない」
「権力者の悪辣な取引・駆け引きに騙されたり、のってしまう」
「私には関係ない」(…という自己欺瞞)

どんな人生を生きるのかはその人の自由ですので、疎外に立ち向かわない自由も当然保障されているのですが…
「世の中の多くの人々よ!やられっぱなしで黙っていていいの?!」

事務局つ