堺北民主商工会

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経営者とは何か?

2010年02月05日 11時46分57秒 | 経営対策部
先週に引き続き、商売のヒントになるかならないかわかりませんが、ドラッカー著「マネジメント」からの紹介です。

今週は経営者に必要な視点を紹介します。
この件に関してのたとえ話を著者は出します。

ある所で石大工が3人仕事をしていました。3人に「何をしている?」と聞いてみました。
すると1人は「生活する為に働いている」
もう1人は「自分の仕事の腕前の自慢、如何に仕事が綺麗かという話」
最後の1人は「教会の建物を建てている」と答えました。

さて3人の誰がマネジメントを行う資質を最も持っているでしょうか?
答えは3人目の男です。
1人目の男は経営者としては論外です。自分の事を第一に考え、客の事を考えていません。2人目の男は仕事の腕前に誇りを持っているのはいいのですが、仕事全体を見渡す視点に欠けるようです。そして3人目の男は自分のやるべき仕事を的確に捉え、全体を見通す視野も持っており、マネジメントを取り仕切る資質を持っているのでした。

そんなマネジメントを取り仕切るマネージャーの役割ですが、「人の仕事に責任を持つもの」であり、やるべき事は
① 投入した資源や労力よりも回収の方が大きくなるように指導力を発揮する、オーケストラの指揮者の様な仕事。
② あらゆる行動でただちに必要とされる事と、後で必要とされる事との調和を保つ事、どちらをおろそかにしても組織は危機にさらされる。
とあります。

皆さんの商売では皆さん自身がマネージャーです。ここに書かれた事は当たり前の話かもしれませんが、それだけに重視すべき命題だと思いませんか?

事務局つ