堺北民主商工会

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理由を知ることの大切さ

2009年02月07日 13時38分35秒 | 世間の話
世の中にはバイオリンという楽器を知らない人は居ない事でしょう。
ですが、バイオリンがどういう原理で音が鳴るのか?を知っている人は少ないのではないでしょうか?
簡単にバイオリンの原理を説明しましょう。
バイオリンには4本の弦が張られており、奏者がその弦を弓で擦る事により振動を発生させます。発生した振動は支柱を通してバイオリンの木枠内部に伝わり、表面のf字型に空いた穴より増幅され大きな音が鳴り響くという仕組みになっているのでした。

話は変わりますが、民商の会員さんから必ず言われる事が「国民健康保険が高すぎる」という声です。
先ほどのバイオリンではありませんが、不当に高くなるのには必ず原理があります。
一番目は国の責任です。国は小泉改革以後、毎年2200億円もの医療費の削減をつづけており、そのツケが現場の医療破壊を引き起こしています。その一方で大企業への減税や軍事費は手厚く保護されて来ました。
二番目は自治体の責任です。堺市は他の政令市と比較しても平均並みの医療費であり、集金率も平均並みです。しかし保険料は日本一です。この理由は、市が独自に予算を殆ど取っていないためです。
くわしくはこちらの右下を参照

高齢化社会が進む中で医療費が増える事は当然の事です。ですがそれを保険料にそのままツケを回すことは決してイコールではありません。
今のままでは医者に行きたくても行けない人が多数生まれて行くという状況が更に酷くなっていく事は確実です。そんな将来を誰が望むでしょう?
もしそんな将来を拒絶するならば、今の現状に問題意識を持つのならば、仕組みを理解し、仕組みを一般市民にとって都合の良い制度に変えていく。そういった視点が大切なのではないでしょうか?

民商では対処療法的な対策だけでなく、こういった大きな視点に立った活動にも取り組んでいるのです。

事務局:つ