堺北民主商工会

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プロレタリアという言葉の語源

2008年09月22日 10時55分53秒 | 世間の話
蟹工船のブームにより、プロレタリア文学という言葉が再び世間に多く知られる事となりました。

プロレタリアとは無産者という意味で、自らの労働を売る事によって自らを維持する人々を指すのですが、そもそもこのプロレタリアが何故こういう意味になったのか?を今日は踏み込んでみたいと思います。

プロレタリアはローマ時代のラテン語「プロレタリウス」が基になった言葉です。
ローマ時代の最下層の市民(注:奴隷では無い)は財産が無いため、納税が出来ません。
その為、プロレ(子孫の事)を増やす事によって国家に仕えるという意味なのです。

ローマから星霜の彼方、現代の資本主義社会にプロレタリアは溢れかえっています。
しかし、悲しい事にあまりにも支配者層(資本家)の搾取が厳しいために若者はワーキングプアに堕ち、晩婚化が進み、その結果先進国で最低クラスまで出生率が低下。
要するに「プロレ」すら増やす事が出来ないという異常な時代に私達は生きています。

そういう点では古代ローマのプロレタリウスよりも、現代日本のプロレタリアの方が生き難い社会を生きているという事でしょう。

日本において圧倒的な多数者となったプロレタリアは、そのプロレに自らが主役となる社会を残せるのか?
もうすぐ衆議院選挙。
人間社会の変化は階級の利害の衝突によって起こってきた、そしてその根底にあるのはいつも経済である。
すべての選挙は単純なイス取りゲームでは無く、プロレタリア、そして私達民商では中小零細業者の経済的立場を守り発展させてくれる政党がどこなのか?を各々が有権者、主権者として自ら見い出すものなのでは無いでしょうか?

そしてその戦いは大資本家の抵抗により必然的に長く続くことだろう。

http://jp.youtube.com/watch?v=hnWM6C-U9no

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